塚田こども医院/ヘルス・レター 103

お薬の使いかた


子どもの生活の中で、風邪薬、下痢止め、坐薬(ざやく)などのお薬は、どうしても縁がきれません。

そして、子どものことですから、なかなか飲んでくれなかったり、うまく坐薬を入れられなかったりしがちです。

ここでは、上手なお薬の飲ませかた、坐薬の使いかたをお話しします。

薬の飲ませかた

乳児

水ぐすりはそのまま、粉ぐすりは少量の湯ざましで、おだんご状にして上あごにこすりつけ、その後、水、湯ざまし、ミルクなどを与えます。溶かすときは、一口で飲めるぐらいの量にします。

1回分のミルクにまぜると、全部飲まなかったり、ミルクぎらいになったりするので、注意して下さい。

幼児

水ぐすりも粉ぐすりも、なるべく他のものに溶かさないで、そのまま与える習慣をつけましょう。乳児とは違い、味がすぐ分かりますので、「だまそう」と思ってもムダ。「お薬だから飲まなきゃいけない」ということが分かるよう、本人にくりかえし話して下さい。

・牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品に混ぜると苦みがやわらぎます。
・スポーツドリンクやジュースにまぜると、苦みのひどくなる薬もあります。
・粉ぐすりは、水に溶かして凍らせてもよいでしょう。

1日3回とは

習慣で、「毎食後30分程度」としていますが、必ずしもこだわる必要はありません。

とくに乳児は、食前(ミルクの前)のほうがよく飲んでくれます。

時間も「朝食の時、午後のおやつの時、寝る前」の3回でもかまいません(とくに保育園・幼稚園にかよっている子どもは)。

坐薬の使いかた

坐薬(ざやく)も子どものお薬としてよく使います。

熱さましのほかに、喘息の薬、抗生剤、けいれんの予防薬、排便促進剤などもあります。

赤ちゃんはオムツかえの姿勢に、すこし大きい子は横向きにして、肛門に、坐薬のとがったほうから一気にさしこみます。すっと入る感じを確かめたら、指で肛門をそのまま押すようにしておくと、坐薬が戻ってきません。

入りにくいようでしたら、坐薬にオリーブ油、ワセリン、水などをつけて、滑りをよくしてみてください。

また、肛門がぴんと張っていた方が、入りやすいです。試してみてください。

お薬の保管

坐薬--「冷所保存」と指示されたものは、冷蔵庫で。1年ほどを目安に、新しいものに交換してください。

頓服(とんぷく)--6か月程度をめどに、保管しておいて結構です。

水ぐすり--混合してあると、長持ちしません。その場で使いきってください。

粉薬--水ぐすりより安定していますが、混合してあると、長持ちしない場合もあります。

とくに粉の薬は、湿気に弱いですので、密閉できる容器に、乾燥剤といっしょに保管してください。また、夏場、自動車の中に置いたままにしておくと、高温になって、お薬をダメにすることがあります。