塚田こども医院/ヘルス・レター 203

下痢のときの食べ物


乳幼児期の下痢の大半は、ウイルス性で、軽いものです。食事や飲み物に気をつけながら、整腸剤や下痢止めを上手に使うと、わりと簡単に良くなっていきます。

でも、吐き気や嘔吐(おうと)があったり、高熱、腹痛、血便を伴うときや、何日も水のような下利便が続くときは心配です。早めに受診してください。

乳 児

母乳の場合

母乳はそのまま続けてかまいませんが、いつもより少な目に。お腹をすかせるようなら、回数を多めにして下さい。

ミルクの場合

下痢のひどいときは、少な目に。できれば1回を半分程度にし、その分、回数は多めでもかまいません。
それでもひどいときは、下痢の治療用のミルク(乳糖を含まない。ラクトレス、ノンラクト、ソーヤミール、ボンラクトなど)に代えてみて下さい。
下痢が良くなってきたら、少しずつ普通の量・回数・ミルクに戻していって下さい。

離乳食の場合

下痢がひどいときは、母乳、うすめのミルク、下痢治療乳、子ども用イオン飲料、うすい番茶、野菜スープ、みそ汁のうわずみ、リンゴのすりおろし、など。
離乳食の最初の頃に戻す感じで、ほどほどにあげて下さい。
下痢が良くなってきたら、少しずつ元の食事にしていきましょう。

幼 児

水分を十分に

水分補給が一番です。下痢をしていて水分が吸収されていないのですから、その分、多めに与えて下さい。

栄養は気にしない

消化・吸収の働きが落ちているのですから、負担になるような「栄養たっぷり」のものは避けて下さい。
栄養は少ない方が、お腹にとっては良いわけです。
食欲がなければ、水分だけでもけっこう。無理には食べさせないで下さい。
食欲があっても、「消化の良いものを、少な目に」が原則です。
(特に吐き気があるときは、要注意です。)

乳糖不耐症

よく、赤ちゃんの下痢で、ミルクを飲んでいる途中や、飲み終わった直後に、お腹がゴロゴロ鳴って、水のような下痢便が、オムツからあふれるくらいでてしまうことがあります。
これは、ミルクの甘さの成分の「乳糖」をうまく分解できていないためにおこります(乳糖に耐えられない状態)。

日本人は、もともと農耕民族で、乳児期以外は、乳糖の入っているものをとらない生活が長く続いてきたために、白人などよりも、おこりやすいと言われています。

下痢止めや乳糖分解酵素という薬を使ってもなかなか止まらないのですが、乳糖を飲むのをやめると、簡単に良くなることをよく経験します。