塚田こども医院/ヘルス・レター 209

手足口病


乳幼児期のあいだで、主に夏にはやるウイルス性の感染症です。手、足、口にブツブツがでるので、この名前がついています。
小さい子がなると口の痛みがひどいときがあります。

しかし、大半の子はあまり大きな症状もなく、特に学校や園を休まなければいけない病気には指定されていません。
  

手足口病とは

その名のとおり、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。
おしりやひざにできることもあります(特に年齢の小さな子)。
乳幼児の間で、主に夏場に流行します。
これをおこすウイルスは多数ありますので、何度でもかかってしまいます。

熱はないか、あっても微熱程度。
手足の水ぶくれは痛がりませんが、口の中にできると、痛くなることがあります。

治 療

熱があるときは熱さましを使う程度で、たいがいはそのままで自然になおるのを待ちます。

家庭で気をつけること

食べ物 -- 口が痛いときは、しみないものを。熱い、からい、すっぱいはやめましょう。

お風呂 -- 熱がなければかまいません。

園・学校

熱や痛みがなく、症状が落ち着いていればかまいません。

こんなときはもう一度受診を

口の中が痛くて、十分な水分もとれないとき。

高い熱が続くとき。

吐き気が強いか、頭痛が強いとき。

原因のウイルス

手足口病をおこすウイルスは、数多く知られています。
代表がコクサッキーA16、エンテロ71というウイルスです。
免疫はできるのですが、他のウイルスによる手足口病がはやると、またかかってしまいます。

髄膜炎に注意

手足口病は合併症として、髄膜炎(ずいまくえん、脳膜炎と同じ)をおこすことがあります。
ウイルスが頭の中に入り込んで、大暴れする状態で、高熱の他、強い頭痛や嘔吐(おうと)をおこします。
入院治療が必要です。

学校伝染病

学校伝染病は、とくに学校で伝染を予防する必要のあるものが指定され、ほかの子に伝染させるおそれがなくなってから登校することになっています。
法定伝染病(コレラ、赤痢など)のほか、水痘、おたふくかぜ、麻疹、風疹などが決まっています。

手足口病は、ウイルスの排出が1か月ほど続き、発疹(ほっしん)のある時だけ登校停止にしても、感染の予防には意味がないこと、また、症状もわりと軽いことから、学校伝染病には指定されていません。
熱がなく、食事もきちんと食べれるようなら、休ませる必要はありません。