塚田こども医院/ヘルス・レター 305

赤ちゃんの便秘


赤ちゃんが何日もウンチがでなくてぐずっていると、心配になりますね。

どうしても便秘がちになりやすい赤ちゃんは多いのですが、いろいろと工夫して、楽に過ごせるようにしてあげて下さい。

ウンチのでかたは、赤ちゃんそれぞれ

生後1か月をすぎると、ウンチの回数が減ってきます。ウンチが2〜3日でないこともありますが、赤ちゃんがつらそうにしていなければ、心配ありません。

1日に何回もでる子もいれば、何日かに1回の子もいて、赤ちゃんそれぞれ、みんな違います。母乳・ミルクの飲みもよく、元気にしていて、体重も順調に増えているようなら、病気ではありません。

「いつもと違って」なかなかウンチがでないとき、つらそうに力んでいるけれどなかなか出ないとき、固すぎて肛門が切れるときなどは、便秘として対処して下さい。

便秘のときの工夫(離乳食が始まるまで)

生後半年ぐらいまでの赤ちゃんは、ウンチをするのがうまくいかないために、便秘になることがあります。お腹に力がはいり、腸の運動が盛んになり、さらに肛門やその近くがゆるむことが、いっしょにできないと、スムーズにはウンチが出ません。

お腹のマッサージ(ゆっくりさする)
肛門の刺激(綿棒にオリーブ油をつけて、お尻コチョコチョ)

離乳食が始まるぐらいの月齢になると、この「複雑な動き」がちゃんとできるようになっていきます(「人見知り」をするようになるのも、この頃です)。また、離乳食の中には「カス」になるものが多くなるので、ウンチの量も多くなり、出やすくなっていきます。

離乳食などの工夫

ウンチが固いときには、ウンチが柔らかくなるように、飲むもの・食べるものの工夫をして下さい。

ウンチがスムーズに出るような食事には次のものがあります。

繊維の多いもの:ウンチのカスになるもの、サツマイモ、豆類など
腸内発酵をおこすもの:サツマイモや、乳製品など
水分の多いもの:寒天で作ったゼリー類など
油分:バター、マーガリン、など(離乳食は「煮物」が多いので、油分が足りないことがあります)

離乳食が進んで、ミルクの量が少なくなりすぎていることもあるかもしれません。

よく「水分をたっぷりあげるといい」という話を聞きますが、そうではありません。水は腸で吸収され、オシッコが多くなるだけで、便が軟らかくなるわけではありません。

体をたっぷり動かすことも大切です。ラックに座りっぱなし、おんぶやだっこばかり・・では困ります。自由に身動きできるように、身軽な服装で、床にころんとしているといいですね。外へ出かけて外気浴、お散歩もして下さい。(赤ちゃんの気分転換になりますね。もちろん、お母さんも)

固い便が栓をしていることもあります。お腹のマッサージ、肛門の刺激もして下さい。いきんでいるけれど出ないというようなときは浣腸を。市販のイチジク浣腸で結構です。

ウンチは快感!

ウンチをするのは、本来は気持ちのいいことです。すっきりスムーズにでると、快感!

ところが、便秘のためにお尻が切れたり、お腹が張りすぎて痛いことが続くと、ウンチをすることが「不快」なものに変わります。そうなるとウンチを我慢してしまい、ますます便秘がひどくなるという、「悪循環」をおこしてしまいます。

この悪循環をたつには、毎日の排便習慣をつけることが大切。便が固すぎるようなら、食事内容に気をつけたり、便を柔らかくする薬(緩下剤)を使ったりして、楽にでるようにします。また、しばらくの間、毎日浣腸することもあります。

「ウンチは快感!」となるように、工夫してみて下さい。

(参考)便秘に効く薬

腸の動きを良くする薬(ラキソベロン、フルレールなど)と、腸の中での発酵を促す薬(ラクツロース、ピアーレなど)があります。大人の頑固な便秘には、漢方薬(防風通聖散など)を使うこともあります。(いずれも当院採用品)

(参考)栄養相談

当院では、栄養士による離乳食などの相談をおこなっています。毎週木曜日昼の健診のときと、木曜の午前中です(予約制、無料)。詳しくは受付におねがいします。