塚田こども医院/ヘルス・レター 403

とびひ(伝染性膿痂疹)


 夏になると、必ず多くなる皮膚の細菌(バイ菌)による感染症です。
 早めに見つけて、軽いうちに治療することと、とびひにならないように、普段から皮膚を清潔にして予防することが大切です。

とびひとは

すり傷、虫さされ、あせも、湿疹など、皮膚が傷んでいるところに化膿菌が入り込んで水ぶくれができます。これをかきこわした手でほかの場所をかくと、そこにまた水ぶくれが「とびひ」していきます。

夏に多い病気です。

治 療

のみぐすり・・抗生物質を飲んで、体の中から化膿菌をやっつけます。

ぬりぐすり・・抗生物質のはいった軟膏・クリームなどをぬります。1日2〜3回。

家庭で気をつけること

お風呂・・シャワーで石鹸を使って体のよごれを洗い流します。ぐちゃぐちゃしているときは、浴槽に入らないで下さい。

手を洗う・・爪は短く切り、毎日何回でも石鹸で手を洗いましょう。

プール・・乾いてくるまでは入れません。

保育園など・・とびひの程度が強い場合には、数日休んでもらうことがあります。

こんなときはもう一度診察を

熱がでたとき。

2日以上たっても水ぶくれが増え続けるとき。

顔や体が赤く腫れてきたとき。

とびひをおこす菌

とびひは、黄色ぶどう球菌(化膿菌)による皮膚の感染症です。この菌は、少しずつは誰でも皮膚の表面などにくっついているのですが、もともと皮膚の弱い子どもたちは、夏場、さらに抵抗力が落ちる一方、菌の増殖力が強くなるので、とびひになりやすいのです。

鼻の入り口の粘膜に菌がついているため、とびひが鼻から始まることがよくあります。また、脇の下、ころんだ傷、虫さされ、あせもやアトピー性皮膚炎のひっかいたあとなどにも、できやすいです。

一度どこかにとびひができると、こすれたり、ひっかいたりして全身のあっちこちにひろがるので、「飛び火」という名前がつけられています。

とびひと入浴

とびひは、皮膚が不潔になるとよりひどくなります。皮膚を清潔にするためには、「入浴」はむしろ必要ですし、石鹸を使うことも大切です。

強くこすってはいけません。また、とびひがぐちゃぐちゃしているときは、シャワーか掛かり湯のみにしておいてください。

予防のためにも、夏場は毎日欠かさず入浴し、日中も汗でベトベトの状態なら、何回でもシャワーを浴びて下さい。自宅では、きれいな水でのプール遊びも、皮膚をきれいにしてくれるので、あせもやとびひの予防に効果的です。