塚田こども医院/ヘルス・レター 514

食物アレルギーの原因と除去


 食物アレルギーは、とくに乳児期に多く見かけます。早めに見つけて、きちんと対処することで、食物アレルギーはしだいに改善していきます。

 逆に離乳期に適切な対処をしていないと、食物アレルギーがどんどん悪化することもあります。

 食物アレルギーがある場合には原因になる食物の制限が必要になりますが、医師と栄養士の指示に従って行うようにして下さい。

鶏卵食品

<抗原性の最も強い物> 生卵、半熟、蒸した物、アイスクリーム、ミルクセーキ、あわゆき、プリン、マヨネーズ

<抗原性の強い物> ゆで卵、茶碗蒸し、オムレツ、スクランブルエッグ、かまぼこ、固ゆで卵、ポーチドエッグ(固め)、卵ボーロ

<抗原性のやや強い物> 卵を多く使った菓子、加工品、カステラ、ケーキ、ハム、ソーセージ、食パン、クッキー

<抗原性の弱い物> 天ぷら粉、麺類のつなぎ、固ゆで卵黄

牛乳食品

<抗原性の最も強い物> 生乳、生クリーム

<抗原性の強い物> 牛乳を生で使用した物、アイスクリーム、ミルクセーキ、プリン、コーヒー牛乳、ミルクチーズ、ヨーグルト

<抗原性のやや強い物> 牛乳料理:シチュー、グラタン、牛乳を多く使った菓子、加工品、ケーキ、チョコレート、ハム、ソーセージ、食パン

<抗原性の弱い物> 焼き菓子(ビスケット、クッキー)

小麦食品

<抗原性の強い物> 強力粉を使用した麺類、うどん、スパゲッティ、パスタ、パン類、麩(ふ)

<抗原性のやや強い物> 菓子(ケーキ、クッキー類)、肉、練り製品のつなぎ、ルー

<抗原性の弱い物> しょう油、みそ、お酢、オートミール、押し麦

大豆、ナッツ食品

<抗原性の最も強い物> パーナッツバター、ローストナッツ、大豆、おから、枝豆、植物油(大豆油、ピーナッツ油など)、きなこ、チョコレート、スナック菓子、揚げ物、ルー(油脂として利用)

<抗原性の強い物> 豆腐、豆乳

<抗原性のやや強い物> 納豆、小豆、グリーンピース

<抗原性の弱い物> みそ、しょう油、もやしなど

食物制限はいつまで?

 食物アレルギーがあっても、離乳期の早い時期であれば食物除去は比較的容易にできます。原因になっている食物を完全に制限していると、数か月で制限が少しずつ解除できるくらいまで良くなってくれることでしょう。

 しかし、離乳食がある程度進んだあとや、大きな子どもになってからはなかなか難しいです。アレルギーの程度が強くなり、原因となる食物も多くの種類になっていることがあるからです。また、自分で食べるようになると、完全な食物制限がしにくくなります。

 あとあとのことを考えると、食物アレルギーは早く見つけて早く対処するのがコツ。そして、食物制限の解除はあせらず、ゆっくりと。必ず医師や栄養士の指示にもとづいて進めていって下さい。