塚田こども医院/ヘルス・レター 602

予防接種を受けられないとき


予防接種の方法が、平成7年4月からいろいろと変わりました。

それまで「禁忌(きんき)」としていくつかの規定がありましたが、「予防接種をおこなってはならないもの」と「注意を要するもの」に分けられ、その考え方も大幅に変更になりました。

それらを参考にして、できるだけお子さんの体調の良いときに予防接種を受けるようにしてください。

発熱しているとき

会場で体温を測り、37.5度以上のときには、接種をしないのが普通です。

ただし、乳幼児で食後や運動後などでは、体温が高めになり、37.5度をこえるときもあります。また、学童などでは、37.4度以下でも、熱のときもあります。

その子の平熱をしっておき、いつもの様子とかわりないか、見てあげてください。

重篤な急性疾患

常識的に、重い病気にかかっていたり、治りかけのときには、無理に接種をせず、機会を改めて、体調の良いときに受けてください。

軽い病気であれば、かまわないということなりますが、病医院に受診中であれば、主治医の先生に相談してみてください。

当園できる程度の軽いかぜ、下痢ぎみ(ポリオはできない)ぐらいでは、まず問題になりません。突発性発疹(とっぱつせいほっしん)も、発疹がきえていれば、接種にさしつかえありません。

アナフィラキシー、アレルギー

予防接種をしようとしているワクチンの成分に対して、何かアレルギーをおこしそうなときは、慎重にすべきです。

以前、同じワクチンで具合の悪くなったことがあれば、担当医に相談してください。

最近、ゼラチンに対するアレルギーが問題になっています。ゼラチンの入ったお菓子を食べたあとに、蕁麻疹(じんましん)がでたり、のどをかゆがったりしたことがあれば、予診のときにお話ください。

なお、アナフィラキシーはアレルギーのさらに重症なもので、血圧低下、呼吸困難など、命にかかわってきます。

基礎疾患

慢性の病気をもっていても、それが落ちついた状態なら、予防接種にさしつかえることはあまりありません。主治医の先生と相談しながら、受けてください。

けいれん

以前の規定では「1年以内にけいれんをおこしたことがある」と接種を受けられませんでした。新しい考え方では、一律に禁止はしていません。

子どものけいれんで最も多いのが「熱性けいれん」ですが、このうちで「たちが良い(単純型)」ものは、どの予防接種もかまいません。「たちが悪い(複雑型)」ものやそのほかのけいれんについては、主治医の先生に判断してもらってください。

法律等での扱い

予防接種を行ってはならない者(法律)

(1)明らかに発熱を呈している者
(2)重篤な急性疾患に罹患していることが明らかな者
(3)接種しようとする接種液の成分により、アナフィラキシーを呈したことが明らかな者
(4)麻疹、風疹、ポリオの予防接種では、妊娠していることが明らかな者
(5)その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

接種の判断を行うに際し、注意を要する者(通知)

(1)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血管疾患、発育障害などの基礎疾患を有することが明らかな者
(2)前回の予防接種で2日以内に発熱のみられた者、または、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
(3)過去にけいれんの既往がある者
(4)過去に免疫不全の診断がなされている者
(5)接種しようとする接種液の成分にアレルギーを呈する恐れのある者