塚田こども医院/ヘルス・レター 623

子宮頸がん予防のワクチン


 女性に発症する子宮頸がんの多くはウイルスの感染が原因だと分かってきました。そしてワクチン接種を受けておくことで、子宮頸がんの発生を少なくすることができます。

 22年度途中から公費による無料化が実現されています。ぜひご利用下さい。

病気とワクチンについて

 子宮頸(けい)がんは女性のがんとして恐れられています。20〜30代で急増し、日本では年間15,000人の女性が発症していると報告されています。子宮頸がんは初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、定期的な健診を受けていないとその発見が遅れてしまいがちです。自覚症状がでてからでは、すでにがんが進展している可能性があります。

 子宮頸がんの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因だと分かってきました。このウイルスが感染しても、その大部分は自然に排除されますが、もし感染した状態が長く続くと、子宮頸がんを発症させることがあります。またこのヒトパピローマウイルスは特別な人だけが感染するのではなく、多くの女性の方が感染するありふれたウイルスです。

 このヒトパピローマウイルスに対する複数のワクチンがすでに製造されています。海外の多くの国ではすでに導入されていて、12歳前後の女児からの接種が推奨されています。日本では10歳以上(サーバリックス)、または9歳以上(ガーダシル)の女性が対象です。

 ワクチンは3回の接種を行うことで高い免疫が得られます。ワクチンによって接種間隔が異なりますので、ご注意下さい。

 また3回はすべて同じワクチンを使うことが必要で、途中で変更することはできません(効果が確かめられていません)。

サーバリックスについて

任意接種です。

10歳以上の女性

3回の接種(1回目の接種のあと1か月後に2回目、6か月後に3回目を接種)

筋肉内注射

ガーダシルについて

任意接種です。

9歳以上の女性

3回の接種(1回目の接種のあと2か月後に2回目、6か月後に3回目を接種)

筋肉内注射

※公費無料化は市町村によって内容が異なりますので、市町村からの案内に従って接種を受けて下さい。

接種上の注意

【全てのワクチンに共通】予防接種の副作用として、ごくまれに、注射の直後に急に具合の悪くなることもあります(アナフィラキシー・ショック)。15分〜30分は、医院の中で休んでいて下さい。(その場で適切な処置をすれば、最悪の事態はさけられます。)

注射したところは軽くおさえていて下さい。また接種後は立ちくらみなどに注意しながら、院内で静かにしていて下さい。

丸一日は激しい運動は避け、普通の生活をしていて下さい

接種したあと、当日や翌日などに熱をだすことがときにありますが、ほとんどはそのままでおさまります

注射したところが、赤くなったり、はれたりすることがありますが、そのままでも数日でおさまります。

接種の間隔

子宮頸がん予防ワクチンは不活化してあるワクチンです。ほかの予防接種は、1週間以上(接種の翌日から次の接種日の前日まで6日以上)たってから受けて下さい。