塚田こども医院/ヘルス・レター 703

タバコ誤飲


 赤ちゃんや幼児は手にした物は何でも口に入れます。タバコも例外ではありません。それが危険な物だということは分かるはずがないからです。

 幼い子がいるところではタバコを吸わない・置かないのが大原則。でも・・もしもタバコを間違って飲み込んだときの対処をお話しします。

中毒110番

タバコ誤飲専用:072-726-9922(録音テープ)

大 阪:072-727-2499

つくば:029-852-9999

こんな時はすぐに病院へ!!

1 タバコがつかった水を飲んだ場合:少量でもとても危険! 直ちに救急車を呼んで病院へ行き、処置を受けて下さい。

2 乳幼児がタバコを2センチ以上飲み込んだ場合:その場は大丈夫でも症状が出てきます。その場でできるだけ吐かせ、病院をすぐに受診して下さい。

3 すでに症状が出ている場合:吐き気や嘔吐、青白い顔色などはニコチン中毒の初期症状の可能性があります。病院での処置が必要です。

様子を見ていて良い場合

 上記に当てはまらず、本人の様子に変わりがないようなら、緊急の対処は必要ないでしょう。

 4、5時間はお子さんの様子を観察していて下さい。その間に何も症状がなければ、一応安心です(ニコチン中毒は30分〜4時間程度で症状が出始めるため)。もし嘔吐などの症状がでれば、病院を受診して下さい。

 タバコ誤飲の事故は子どもに責任はなく、100%大人の責任です。今後同じようなことをおこさないためにどうすれば良いかを真剣に反省し、タバコを家には持ち込まない(吸わない)などの対策を取って下さい

ニコチンの毒性

 タバコ1本にはニコチンが約20mg含まれています。ニコチンの致死量は大人が30〜60mg、乳幼児が10〜20mgです。

 つまり、子どもはタバコ1本の半分程度のニコチンが体内に吸収されると、命を落としてしまうことになります。

 ニコチン中毒の症状は、最初は吐き気や嘔吐、頭痛、めまい、顔面蒼白など。しだいにけいれん、精神錯乱や意識障害、激しい腹痛と嘔吐が繰り返されるようになります。最後には血圧の低下、呼吸障害から心不全、昏睡、そして死に至ることもあります。

 ニコチンは水に溶けにくいので、葉っぱのまま飲み込んでも、量が少なければそれほど急激な変化はおきてきません。

 しかし、タバコが浸っている水を飲むと、すでに水に溶けた形のニコチンが急激に吸収されるので、ほんの少量でも大変に危険です。