子どものスキン・ケア

汗をかくと、首やひじ、ひざのうら側、おなか、お尻を掻いています。特にお尻の肛門のまわりやおちんちんの裏側など皮膚の薄いところはすぐに引っ掻き傷ができてしまいます。かかりつけの小児科では「エリスロ軟こう」(傷ができたとき)、「レスタミン軟こう」(かゆみのあるとき)を処方していただいています。食べ物などによるアレルギーの検査は特にしておりません。ある程度成長して皮膚が強くなれば直るといわれていますが、日常的に傷をつくっているため長期間薬を使うことや、医師から「きちんとケアしておかないとアトピーになることもあるよ」という話も聞いており、このままの治療で良いのか不安になります。このような場合は小児科ではなく皮膚科にかかるものなのでしょうか? 日常のケア(スキンケアにつかうもの、せっけん)等も含めて御意見をお聞かせください。(神奈川県・Hさん)

お子さんの皮膚のトラブルは実にさまざまですね。
ですが、概して皮膚が温まると痒みが強くなります。
お風呂上がり、運動した後、眠くなったときなどです。
もとの湿疹等が何であれ、引っ掻くことによってまた皮膚の病変が悪くなっていきますので、引っ掻かせないのはとても大切なことです。

そのためには、皮膚のほてりをとることでしょう。
熱いお湯に長くは入らない、あまり暖房を使わない、皮膚が温かくなっているときは涼しい風にあてたり、夏場なら冷たい水でシャワーしたりなど、工夫してみて下さい。

皮膚の状態を診ていないのでアトピー性皮膚炎などがあるのかどうか、分かりませんが、程度としてはさほどではないようですね。
その場のケアをしっかりとしてあげて下さい。

石けんは通常の浴用石けんで十分だと思います。
垢擦り、ガーゼなどを使うと皮膚が傷んでしまいますので、手につけて、なでるように優しく洗ってあげて下さい。
汚れやすいのは皮膚のくびれたところ(谷の部分)で、そこは最初に丁寧に洗って下さい。
その他のところはざっとでいいと思います。

2002.1.17

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塚田こども医院Q&A2002年 1月