熱性けいれんの予防

先日38.5度くらいの熱が2日続き 2日目の夜にけいれんを起こしてしまいました。時間は3〜5分くらいで 熱が39.5℃くらいまで上がってしまったな・・・と思った矢先にひきつけました。そのあと嘔吐してしばらく眠っていました。救急病院では熱性けいれんという診断でした。 私はかかりつけの先生がふたりいるのですが ふたりの意見が違うのです。1人の先生は 一度ひきつけた子は 次もひきつける可能性が高いので 3歳になるまでは熱が出る度に ダイアップ座薬で予防をしたほうがいいとおっしゃいます。予防接種も1年間は受けてはいけないと言われました。が もう1人の先生は まだ 今は熱が出てもあえて予防はしなくていいとおっしゃいます。予防接種も念のため2〜3ヶ月様子を見てからは受けてもいいといっています。どうすればいいのでしょうか?ちなみの子供は1歳3ヶ月で 39度を超える発熱は今回が初めてです。けいれんも今回が初めてです。(大阪府・Nさん)

熱性けいれんについては、すでにHP内に詳しく書いていますので、それをご覧になって下さい。
(「全文検索」を使ってみて下さい)

一般的なこととして、少しお話しします。
小児の熱性けいれんを起こす頻度は約8%といわれています(幅がありますが)。
このうちに1回のみというお子さんは、そのうちの約1/3(多くても1/2)。
1回熱性けいれんを起こすと、その1/3はもう一度起こしますが、2/3は起こすことはないと言われています。

熱性けいれんを予防する方法に「ダイアップ座薬の発熱時頓用」があります。
熱に気づいたときに早めにこの薬を使っておくと、けいれんを起こさずにすむというものです。
私は、実際にけいれんを2回以上起こしたお子さんには、この方法をお勧めしています。

なお、以上は「単純型熱性けいれん」(いわゆる「たちの良い熱性けいれん」)についての話です。
「複雑型熱性けいれん」(いわゆる「たちの悪い熱性けいれん」)についはこの限りではありません。

熱性けいれんに対する対処については、小児科医の中でも若干の違いがあるようですが、患者さんによっても治療法などが異なってくるものですので、主治医の先生によくご相談になって下さい。

2002.2.15

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塚田こども医院Q&A2002年 2月