黄色い皮膚と肝臓の障害

Q&A読ませていただきました。同じ質問があり、重複してしまうので申し訳無いのですが、息子の足の裏が黄色くて悩んでいます。それもかなり濃いのです。Q&Aには、カロチンの取りすぎとありましたが、みかんは、最近食べていないし、かぼちゃ、にんじんも嫌いなのでほとんど、口にしませんので、息子の場合、カロチンのとりすぎとは考えられないような、気がします。眼球は黄色くありませんが、肝臓に障害がある場合ほかに症状は、考えられないのでしょうか。(石川県・Mさん)

肝臓の障害があると血液中にビリルビンという物質が多くなり、これが「黄疸(おうだん)」の原因になります。
黄疸が軽度のときは、目の結膜だけが黄色みを帯びてきます。
次第に高度になると、皮膚も黄色くなるのですが、体の中の柔らかいところで目立つようになり、手のひらなどの固いところは最後です。
肝障害がつよくなると、自覚症状として体のだるさがしだいに強くなります。
肝硬変まで進行すると、静脈瘤などが胸の皮膚や食道の粘膜にも現れてきますが、これは相当に悪い状態です。
肝臓の状態は一度の採血で相当分かります。

お子さんの皮膚が黄色い原因が何であるかは分かりませんが、ご心配であれば小児科を受診されて下さい。

2002.2.17

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塚田こども医院Q&A2002年 2月