思春期早発症

2才1ヶ月の女児。2週間ほど前、オムツかぶれを起こしていたので、陰部に顔を近づけたところ、部分的ではありますが、産毛のようなもの(新生児期の産毛に近いです。)が見えました。3ヶ月前は無かったと思います。今までじっくり見た事は殆ど無いので、今更気付いたのかもしれませんが、気になります。オムツかぶれを口実に近所の産婦人科兼小児科に行きました。良く見ずに、『これは心配無いよ。ほっとけば無くなる。』と言われました。それで帰ってきたのですが、やはり早発症などが心配です。真性のものでもなくても、恥毛が本格的に生えてしまったら、精神面で本人が辛い思いをするのではないか、と考えてしまいます。体格は、身長83から84センチくらい。体重は11.5キロ。おっぱいはしこりのようなものは、ありません。検診や、病気の時聴診器を当てられていますが、なにか言われた事は無いです。外陰部も変化無いです。(千葉県・Mさん)

「思春期早発症」がご心配のようですね。
陰部に「産毛のようなもの」があるとのことですが、どうなんでしょうか・・
思春期早発症では、第二次性徴が女性ホルモンの過剰により早く到来するわけですが、陰毛は硬いものが生えてきます。
産毛のような柔らかいものではないですよね。
それに、他の変化もあるでしょう。
オッパイも大きくなり、乳輪の変化もでてきます。
外陰部では色がつき、それらしい変化も現れると思います。
体型も「女らしく」、体格は標準よりずいぶんと大きくなります。
皮膚も油っぽいものに変わります。
そしてある程度まで行くと初潮を迎えることになります。
このような変化が実際に見られているようでしたら問題です。
ですが、それらがなく「産毛のようなもの」があるだけでしたら、問題ではないように思います。

以上の変化は一見しただけで分かります。
その意味で、医師が本人をぱっと診て「問題なし」と判断したのではないでしょうか。
ご心配であれば、再度よく診てもらって下さい。

2002.3.12

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塚田こども医院Q&A2002年 3月