顔の湿疹と石けんの使い方

現在6ヶ月で、顔面の湿疹について。(中略)石鹸の使用が必要なのではと思うのですが?(Oさん)

顔に湿疹があるとき、石けんと使わないことがよくあります。
あるいは、お尻がかぶれたときにも、使わないようにする方も見かけます。
でも、それは逆ではないですか、とお話ししています。
もし大人が赤ちゃんのウンチや涎がついたとき、水やお湯だけで手を洗うということはしませんよね。
石けんを使って丁寧に洗うはずです。
同じように、赤ちゃんのデリケートな肌ですので、大人以上に汚れや雑菌を落としてあげる必要があります。

雑菌の除去に、十分な流水とともに石けんなどの界面活性剤を使います。
ウイルスでも、界面活性剤は致死的な作用があり、インフルエンザ予防には石けんで手洗いを!とお話をしています。
これは他のウイルスにも共通です。

石けんで肌があれるのではないかということですが、通常の浴用石けんで、通常の方(赤ちゃんも含めて)に使ってそういったことは起こらないと思います。
石けんの成分に対して、明らかなアレルギーを持っていれば別ですが、それはそうとう皮膚にトラブルがあり、かつ長年使用している方のみです。

どの石けんが良いかですが・・
浴用石けんが値段も安いですし、一番良いように思っています。
ベビー石けんは、皮脂分泌の多い乳児(とくに前半)用により油分をとるために作られています。
脂漏性湿疹などのようにベトベトしている皮膚であれば、こちらをお使い下さい。
アトピー用の石けんは油分をあまり落とさないように作ってあり、普通のお子さんには不要です。
逆性石けん、消毒石けん、化粧石けんは入っている成分によっては皮膚の刺激が強いので、子ども向けではありません。

ということで、汚れた皮膚には赤ちゃんも子どもも大人も、みな石けんを使ってキレイキレイしましょう!!というのが、小児科医からのメッセージです。
いかがでしょうか。

2002.4.24

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塚田こども医院Q&A2002年 4月