乾燥肌のケア

(5歳)去年の3月から肌が乾燥気味でかゆがります。皮膚の弱いところ,肘膝の裏側や股の内側など・・・去年はあせもになり、とびひになり皮膚科へかかりましたが,秋になって自然と治りました。また今年も3月ごろからかゆがり,陰部や肛門のあたりもかゆがります。夜中に2、3度起きて体中をかき,ぐずります。保湿クリームとキンダベートとVG軟膏をつかっていますが,このまま付き合っていくしかないのでしょうか。(上越市・Oさん)

お子さんの肌の様子は、推測ですが、きっと乾燥肌が強いのではないでしょうか(乾燥性湿疹)。
乳幼児にはよく見られることです。
1歳前から10歳前後までのお子さんの皮膚は、皮下脂肪が薄く、油分の分泌も少ない状態が続きます。
鳥肌のようになっているのが、年齢からはむしろ普通です。
その程度であれば、保湿ローションなどで足りるのですが、それが強くなり、赤み・痒みが出てくると、ステロイド外用薬などを使っておく必要があります。

痒みはとくに皮膚がほてっているときに強くなります。
お風呂上がり、眠くなったとき、日光に当たったとき、運動をしたときなどがそうです。
そんなときに痒いために皮膚を掻いてしまうと、ますます皮膚の状態が悪くなります。
皮膚のほてりを静めると痒みもおさまってきますので、手際よくシャワーを浴びたり、涼しくしたりして下さい。
また、痒みが強いときには、かゆみ止めの薬(抗ヒスタミン薬)を使うこともよくあります。

お風呂は温まり過ぎないように、軽く入ってみて下さい。
皮膚を清潔にすることは必要です(特にこれから汗をかく季節は)。
石けんは普通の浴用石けんかアトピー用の石けんを使い、皮膚をなでるように優しく洗ってあげて下さい。
垢擦りのようなもので皮膚をゴシゴシすると、皮膚に傷をつけてしまいます。

お手持ちのお薬を使っていてなかなかよくならないようでしたら、一度受診してみて下さい。

2002.5.9

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塚田こども医院Q&A2002年 5月