子どものO脚

娘(9ヶ月)は、昨日の検診で「O脚ぎみなので、様子をみていきましょう」といわれました。程度は、足を伸ばした状態で、大人の男性の指が2本はいるくらいです。なぜO脚になってしまったのだろうと、ショックでした。最近、つかまり立ちをしようとして、途中でやめてしまって、足を正座するような格好(両足の間にお尻を落としてベタっとした格好)ですわっていることがあり、この格好がO脚を進めないか心配です。O脚をこれ以上進めないために、日常生活の中でどのようなことを注意していけばいいでしょうか? 家には歩行器もあるのですが、これは使わないほうがいいですか?(今は時々座らせる程度に使っています)また、O脚を治す方法はあるのでしょうか?(東京都・Sさん)

子どもの下肢の形は年齢に応じて変わっていきます。
乳児のときはO脚が普通で、3歳くらいにX脚になり、6歳ころにはまっすぐになります。
程度にもよりますが、年齢からしてO脚はあまり問題にならないように思います。

ただ最近は1歳頃にO脚の強い子をときどき見かけます。
どうも早くからつかまり立ち、伝い歩きをしているとそうなる傾向があると指摘されています。
つかまり立ちは生後9か月前後から始まるのが一般的ですが、それより早くにつかまり立ちなどをして、まだ発達の不充分な下肢に体重がかかるためではないかと言われています。
そのためもあり、あまり早くにタッチをさせないで下さいとお願いしています。

お子さんは生後9か月ですから、そろそろつかまり立ちをしてもいいですが、嫌がるのをそう無理にすることはないでしょうね。
多少ゆっくり待っていて下さい。
歩行器は、転落事故の危険(頭部に大きなけがをするかも)、発達を阻害するおそれ(ハイハイや伝い歩きをあまりしなくなるかも)もあり、お勧めできません。
できれば使わないでいて下さい。

なお、O脚の程度によっては治療の対象になることもありますので、必要であれば整形外科を受診して下さい。

2002.6.19

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塚田こども医院Q&A2002年 6月