初夏のインフルエンザ

初夏のインフルエンザについて(上越市・Kさん)

この季節にインフルエンザが流行するのは極めて異例です。
こんなことは私も医者になって初めての経験ですし、今後続くとは思えません。

インフルエンザの診療が進歩したのは、迅速検査と抗インフルエンザ薬ができたからです。
これらのお陰で、その場で確実に分かりますし、重症化することなく早く治すことができるようになりました。
その手応えも実感されたようですね。

> Q1)初夏を迎えた今頃のインフルエンザの勢力は猛威を振るっている頃より軽い症状ですむのでしょうか?

症状の違いはないと思います。
今回の流行はB型ですので、A型とは多少違うかもしれませんが・・

> Q2)今回は早めの受診によって回復も早まることが出来たのでしょうか?(48時間以内に内服を開始すると効果がある薬を処方してもらったので)

早い頃に抗インフルエンザ薬を使うと、効果も速やかに現れます。

> Q3)診察が遅れ48時間を過ぎていたら、どういう状況になっていたのでしょうか?

高熱が持続するなど、インフルエンザらしい症状がはっきりしてきたことと思います。
その段階では抗インフルエンザ薬はあまり効果がでません。

> Q4)元気になったらいつ頃からお友達と遊ばせて良いでしょうか?(インフルエンザ菌が残っていたら移してしまう危険性がありますので・・・。いつ、インフルエンザ菌はなくなるのでしょうか?)

学校伝染病の扱いは「解熱後2日間休む」となっています。
しかし、実際は丸1日たてば普通の生活に戻れることが多いようです。
家庭にいるお子さんも、それに準じて考えていればいいのだと思います。

インフルエンザ予防接種が確実なものではないようで、今後さらに改良される必要があります。
しかし、今回は接種から相当の期間が過ぎているので、免疫が少なくなっていても仕方ないのかな、とも思っています。
次のシーズンにはまたぜひ予防接種を受けて下さい。

2002.6.27

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塚田こども医院Q&A2002年 6月