赤ちゃんの頭のへこみ(大泉門)

先月のことなんですが、生まれて、23日目に、ミルクを飲ませてから、ゲップをさせようとして、謝って私のアゴに、髪の毛の生え際あたりをぶつけてしまい、その時は、泣きもせず何ともない様子だったのですが、ちょうど、ぶつかったと思われるところが、へこんでいたので、出産した、病院にいったのですが、大丈夫と言われました。子供は、今のところ、何の症状もなく、しいていえば、便が1,2日おきにでているくらいです。でも未だに、生え際のところがへこんでいるので後から、脳の異常が見られたりしないかと、心配です。周りの人達に、頭の柔らかいところをぶつけると、脳が固まって、脳障害になることも有るといわれました。大丈夫なのでしょうか? きちんと、へこんでいる部分は、治るのでしょうか?(北海道・Sさん)

赤ちゃんの頭と人の顎がぶつかった程度で、骨折などの問題が生じるとは思えません。
診察でも言われているとおり、何ら心配することではないと思います。

「へこんでいる」と言っているのは、大泉門のことでしょうか。
おでこの正中線を頭頂部に向かっていくと、髪の生え際より少し上の方に、菱形をした柔らかい部分があるはずです。
ここは頭蓋骨がないところで、ペコペコと柔らかいですし、よく見ていると、心臓の拍動に伴って脈打っているのが分かるかと思います。
生後1歳半前後に閉じていきますが、それまではみなあります。

大泉門のところは骨がないので、脳を保護する構造としては弱いところです。
そこを強くぶつけると、脳の中に障害をもたらす可能性はありますが、日常生活の中で実際にトラブルを起こすことはありません。
また、もし大きな力がそこに加わって脳に障害をもたらすとしたら、そぐその場で症状がでてくるはずで、あとになって問題になることはありません。

2002.7.7

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塚田こども医院Q&A2002年 7月