熱性けいれんの予防

今2歳の娘がいるのですが昨年11月と今年3月に熱性けいれんを起こしました。一時帰国した時日本でダイアップを使用してるのを聞き現在使用しています。しかしこちらでは痙攣を予防はしないので先生には使わないで下さいといわれましたが私は怖くて使っています。先生のページを見て勉強になりました。あとダイアップのことですがやはり熱はよく出します。月に2回3回使ってもいいのでしょうか? 3回ともなるとダイアップの個数は多くなり心配です。こちらでDiazepam Desitin rectal tube 5mg を痙攣を起こしたら使いなさい。といわれ持ってます。こちらの先生にダイアップをみせても医療の違いで防止は解熱剤でしなさいと言う考えなのです。私はダイアップを使っている事は先生に言わず行っています。これはダメな事ですが先生の医療方針に沿わない事なので言えません。併用してはいけない薬はあるのでしょうか?(海外・Hさん)

熱性けいれんについては、日本ではダイアップ(一般名「ジアゼポアム」)坐薬による発熱時使用によって予防しようとする治療方針が、今では一般的になってきています。
しかし、お話のとおり、世界で同じ治療方針だとは限らないようですね。
(北里大学小児科教室で開発した方法です)

使用量については、月に何回か使っても、とくに問題はありません。
その場での眠気等の副作用がメインの問題です。
以前、この方法がなかったときは、頻回におきる熱性けいれんの子は、抗けいれん薬を毎日数年間使用することもありました。
基本的にはいずれ自然にけいれんを起こさなくなる子に対して、継続した薬剤の投与は問題があるという指摘があり、先の方法とそのための坐薬が開発されました。
ですので、現在行っている程度の使用量では、とくに問題にはならないと思って下さい。

熱性けいれんの予防に対して熱冷まし薬の使用は効果はないと思います。
(うまく熱を下げても、その効果がきれる数時間後にはまた急激に発熱し、またけいれんをおこしやすい状態になりますので)
日本で一般的になっている方法でされてかまわないと思います。

併用して問題になる薬はまずありません。
(他に抗けいれん薬が処方されていなければ)

なお、「Diazepam Desitin rectal tube 5mg 」というのは、ダイアップ坐薬と同じなのではないですか?

2002.7.29

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塚田こども医院Q&A2002年 7月