B型肝炎予防接種と妊娠

現在、二人目の妊娠を考えています。なるべく早く妊娠できたらと思っています。先日、職場でB型肝炎の予防接種を受けました。その時には妊娠と予防接種の影響について、それ程深く考えていなかったのですが、後になり気になり始めたので相談させていただきます。今のところ妊娠の可能性はゼロです。でも今後2回接種の必要があります。3回目の接種は来年の2月とまだまだ先です。1回目の接種が無駄になってしまいますが、2回目以降の接種はやめようかと迷っています。予防接種を受けた後、どれくらい妊娠を避けたら予防接種でのワクチンの影響がなくなるかを教えていただきたいと思います。(愛知・Kさん)

B型肝炎の予防接種は、妊娠にいっさい影響を与えませんので、このまま接種を続けて下さい。
また、その途中で妊娠しても全く問題はありません。
ですが、通常は妊娠中にはワクチン接種をしていませんので、妊娠がハッキリした時点で、その後の接種は延期になるでしょう(妊娠が終了すればまたいつでも再開して下さい)。
(妊娠中にB型肝炎のワクチンを受けることで胎児に対して影響は与えることはないのですが、日本では「伝統的に」予防接種はしていません・・)

妊娠中にB型肝炎に罹患しても、とくに非妊娠時に比べて問題が大きくなるわけではありませんが、でも肝炎を発症することは好ましいことではありません。
そういった意味でも、このまま予防接種を続けて、早めに免疫をつけておかれることをお勧めします。

ところで、B型肝炎の予防接種を受けるというと、医療職の方でしょうか。
諸種の感染のリスクは絶えずありますので、予防接種を確実にすませておくこと以外にも、感染予防の対策を十分にとられるようお願いします。

2002.8.19

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塚田こども医院Q&A2002年 8月