熱性けいれんの予防

先日、息子(11ヶ月)が熱性けいれんを起こしました。初めて40度近い高熱が出て、しばらく(4時間ぐらい)ぐずぐずと辛そうにしていて、やっと寝たと思った矢先のけいれんでした。この場合、熱で辛そうにしていた時点で、解熱剤を使っていれば、けいれんは防げていたのでしょうか?又、けいれん止めの座薬の副作用はどれくらい続くものですか。息子は、けいれんが起きて3日ぐらいぼーっとしていました。(神奈川・Mさん)

熱性けいれんは、生後半年くらい〜5,6歳までのお子さんに、急激な発熱をきっかけにしておきやすいです。
解熱剤を使用することで発熱を抑えれば熱性けいれんをおこさなくてすむようにも考えがちですが、実際には十分に予防はできません。
一つは体温が急激に上昇するときにけいれんを起こしやすいのですが、解熱剤を早めに使ってもこの体温上昇はあまり抑えられません。
(解熱剤を使うタイミングも遅れがちです)
また、解熱剤を使って熱を下げても、その効果が切れる数時間後にはまた発熱してくることもあり、この時にまた熱性けいれんを起こす可能性があります。

ダイアップ坐薬のけいれんを予防する効果は挿入から8時間程度です。
それを過ぎると次第に血中濃度が下がってきますが、そのスピードはゆっくりで、眠気などの副作用が長く残ることもあります。
(半減期は32.8時間と記載がありますので、相当の間眠そうにしているかもしれません)
ただし、元の病気のために具合が悪いでしょうし、けいれんを起こした後ですので、しばらくはぼーっとしているかもしれません。
ご心配な状態であれば、その時にまた診察を受けて下さい。

2002.10.26

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塚田こども医院Q&A2002年10月