蕁麻疹の対処

1週間ほど前に娘がじんましんを出しました。お風呂上りや寝起きなどに体のあちこちに出ました。場所は特定されず,数時間たつと消えてまた次のところに出ると言う具合です。こちらの小児科を受診し薬を頂いて治まりました。寒かったり暑かったりを繰り返すと出るものだといわれ,そう言う性質だともいわれました。そこで薬を飲みつづけるようにと言われたのですが,その薬のことでお伺いしたいと思います。「サジテン」という薬を頂いたのですが,これはアレルギー対策の体質改善の薬だと聞きました。ただうちの娘は今のところ他のアレルギーは見つかってないので,アレルギーでないのにアレルギーの薬を飲みつづけることに少し抵抗があります。副作用とかほとんどないとは言われましたが,どうなんでしょうか。なんだか抵抗力が弱まってしまうような気がして・・・インターネットとかで調べてみたんですがなかなか分からなくて。こちらの先生もとても信頼できる方なので間違いはないと思いますが,薬に対して抵抗感を持ってしまったので,よろしければお時間の許す時にでもお返事を頂けたら幸いです。ちなみに,今じんましんは治まっています。(富山・Kさん)

子どもの蕁麻疹の大半は、たまたま風邪などで体調を悪くしたときに出やすいものです。
一度出始めると、皮膚が温まっていると悪くなることが多く、お風呂上がり、眠くなったとき、食事のあと、暖かい部屋にいたときなどにいっそう悪くなります。
(皮膚を冷やしてあげると良くなります)
また、食事の中では脂っこい物(背の青い魚も)、甲殻類(カニ、エビ、イカ、タコ、貝など)が、さらに蕁麻疹を悪くしますので、しばらくは避けておいた方がいいでしょう。
ただし、これらの食品が「アレルギーの原因」ではないため、体調が良く、蕁麻疹の出ていない時であれば問題なく食べられるはずです。
蕁麻疹がおさまったら、また少しずつ試してみて下さい。

薬は「抗ヒスタミン薬」を主に使います。
これはかゆみ止めや鼻水の薬としてよく使っている物です。
ザジテンを初めとした「抗アレルギー薬」も使いますが、基本的にこれらは「抗ヒスタミン作用」のある薬で、それらを区別しているのは日本だけだという話です。
ですので、「抗アレルギー薬」を使ったことによる心配は、「抗ヒスタミン薬」以上のものはないと思って下さい。

薬は数日は使っておいたほうがよいです。
その間ででなくなればやめていいでしょうが、続くようでしたり、薬を止めると出るようでしたら、まだしばらくは続けて下さい。
完全におさまれば終了にしていいかと思います。

2002.12.20

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塚田こども医院Q&A2002年12月