妊娠中の風疹高抗体価

風疹についていろいろ検索していてこちらを知りました。・・知人で、今妊娠9〜10週ぐらいらしいのですが、最初に6週の時抗体価検査をうけて、2300倍ぐらいで、2回目は1000倍ぐらいだったそうです。igm検査ではマイナスだったそうです。風疹にかかったかどうかはわからないらしく、予防接種を受けたのは14歳の時で、現在21歳です。かかりつけの病院の先生が2人いて、そのお話が、最初は諦めた方が良いと言われ、一応再検査するとのことでした。その結果、抗体価が1000倍ぐらいに下がっていて、igm検査で陰性が出たので、希望があると言われ…。でも、判断は本人に任せると言われたらしいのです。一応昨日再々検査を受けて1週間後にまた検査結果が出るらしいのですが、お互いの両親に相談したら、ちょっとでも気になる値などが出て、100%確実じゃないのなら、産まれてくる赤ちゃんや本人たちの将来的なことも考えて、今回は諦めた方が良いのではないかと言われたらしいのです。検査結果を見ての判断なので仕方ないとは思うのですが、先生のお話も二転三転とするらしくて、何を信じて、どうしたらよいのかわからないらしいのです。それから、今回受けた検査が、igg検査というものらしいのですが、それによってわかることが何なのかも教えていただけたらと思います。(宮城・Wさん)

HPをご覧にいただいたそうで、ありがとうございます。
その中に書いていますが、「抗体検査」にはいくつか種類があり、それによって意味合いが変わってきます。
ここでは「HI法」によるものとしてお話をします。

抗体価は血液を希釈して、どこまで反応するかを調べます。
抗体がより多くあれば、希釈を続けていっても陽性の反応が続き、そうとう希釈してから反応が現れなくなります。
最後の陽性反応がでた希釈倍数をもって「抗体価」とします。

数字でお示しします:
1倍、2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍、128倍、256倍、512倍、1024倍、2048倍・・
反応の変化をみるのですが、隣あう数字(2倍の差)は誤差の範囲であり、有意は変化ではありません。
そのさらに隣の数字に変わったとき、すなわち4倍以上違う値が出たときに、意味のある変化だとみなします。

今回の抗体価検査では、おそらく1回目が2048倍、2回目が1024倍だったようですが、これらは同じレベルと考えられ、減っているわけでも、増えているわけでもありません。
また、1024倍ないし2048倍という数字それだけをもって、最近の感染だとすることはできません。
あくまでも変化をみていく必要があります(できれば妊娠前の検査があればよかったのですが)。

ごく最近の初感染であればIgM抗体が陽性にでることでしょう。
そうとう以前に抗体ができているのであれば、IgM抗体は陰性であり、IgG抗体は陽性です。

こういった抗体検査の意味するものは、単独での判断することはできません。
いくつかのものを組み合わせ、さらに臨床所見、そして時間の経過を加味してやっと正確になっていきます。

また主治医の先生によくお話をお聞きになって下さい。

2003.7.4

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塚田こども医院Q&A2003年7月