繰り返す肺炎(中葉症候群)

(4歳男児)昨年の10月に初めて肺炎にかかり、その後今年の1月・6月(今日、退院してきました)と3回繰り返しております。3回とも同じ場所に炎症があり、そこの部分は繰り返すと言われました。一度目と二度目とも肺の影が退院後もずっと消えず、中葉症候群と言われました。両方とも退院後の通院・1ヶ月位で影は消え、安心していたのですが、2度目と3度目の間に先生が変わり、新しい先生は、その時もレントゲンでは消えたように見えただけで、ずっと炎症はあったのかもしれないと言いました。そして今回も前回の様に長くかかるだろうと言われました。(中略)抗生剤のクラリスを毎日、少量ずつ飲む事になったのですが、抗生剤を長く投与すると体の良いものまで殺してしまい、免疫力が無くなると聞いております。(後略)(Mさん)

何度も肺炎を繰り返しているということで、大変ですね。
「中葉症候群」という診断を受けているということですが、それについてはお聞きになっておられるでしょうか。
肺はいくつかの区分があるのですが、右の中葉という場所はやや換気(呼吸の空気の出入り)の行いにくい場所です。
そこへ続く気管支の主気管支からの曲がる角度が急だからとされています。
その気管支が何かのことで圧迫されたりして換気できなくなると、「無気肺」という状態になってしまいます。
新鮮な空気の出入りがないと痰がつまったり、感染を起こしたりしやすくなり、肺炎を起こしてしまうことがあります。
こういったことを繰り返すのが「中葉症候群」です。
子どもの場合には、大人に比べれば気管支は細いですので、こういったことを起こしやすいようです。
また、その子によって肺の形が違いますので、やはり起こしやすい子もいるのではないかと思います。
さらに、気管支の周りのリンパ節が腫れるなど、気管支を外から圧迫するようなことがあれば、同様なことを繰り返し起こしてしまうかもしれません。

治療としては、感染症である肺炎をその場その場でしっかりと治すことです。
抗生物質、去痰薬などを使います。
症状とレントゲン所見が改善するまできちん丁寧に治療する必要があると思います。

肺炎を繰り返すようでしたら、それを予防することも必要になります。
中葉症候群の原因が何かによって対応の仕方が変わってきますので、また主治医の先生とよくご相談下さい。
(抗生物質を少量・長期に使用するのも、一つの方法だと思います)

2004.6.11

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塚田こども医院Q&A2004年6月