授乳中の外用薬の使用

この8月1日で4ヶ月になる娘の母親です。現在授乳しておりますが、出産後痔を患っており、肛門科の先生に授乳中であることを伝えると、塗り薬(ネリプロクト軟膏)を処方されました。しかし、軟膏を1日2回塗るのを1ヶ月続けてもなかなか良くならない状態です。今日肛門科でいつものようにネリプロクト軟膏を処方してもらい、近所の薬局でお薬をもらいに行きましたら、薬剤師の方よりこの塗り薬も長期使用すると、授乳に影響があるので、断乳をお勧めしますと言われました。長期使用の長期とは、どれくらいの期間をいうのでしょうか?薬剤師の方に聞いたのですが、わからない・・・ということでした。1ヶ月の使用で赤ちゃんに及ぼす影響がありますか? 現在、痔が悪化しつつあり、生活に少し支障をきたしております。このまま、塗り薬を使用する場合、断乳した方がよいのでしょうか? 薬剤師のかたからご指摘頂いてからは、ちょっと怖くなり、今のところ粉ミルクに切り替えています。(Iさん)

外用薬は皮膚や粘膜から吸収され、授乳中であれば乳汁中に分泌され、結果として乳児に経口摂取していることになることは事実ですが、その量は極微量ですので、通常よく外来で使用する薬については特に問題にしなくても良いのではないかと思います。
「長期に大量に使用することは控えるように」との注意書きがありますが、通常外来で使用する程度をはるかに超えている場合をさしているように思います。
今回は、主治医の先生が産後の方であることを知っていて処方されているわけですので、そのまま使用を続けてもかまわないですし、授乳もやめる必要はないと思います。
今後のことについては、次の受診の際に主治医にお尋ねになって下さい。

2004.8.3

目次のページへ

ホームページのトップへ

塚田こども医院Q&A2004年