BCGの必要性

アメリカ在住です。昨年9月に長女を出産しました。来年1月に帰国する予定ですが、昨年制度が変更になったBCG接種について迷っています。生後6ヶ月を過ぎると、BCG接種は有料になるだけでなく、それにより健康被害を受けた場合の国の救済制度も対象外になってしまうと伺いました。ご存じの通りアメリカではBCG接種は不可能であり、帰国してからになると、娘は1歳4ヶ月になっています。BCGは乳幼児における結核の重症化を予防するものであり、重篤な症状を呈するのは1歳未満が大部分であるということも今回の改訂要因であると伺いました。1歳は過ぎているとはいうものの、まだまだ重篤化してしまう可能性のある年齢だと思います。しかし、救済制度の対象外になっている時点で接種するのも不安です。「6ヶ月以降は任意」という言葉を単純に受け取って、接種しなくてもいいと考えてもいいのでしょうか? 任意という言葉は、責任を持ってということだと思いますが、予防と健康被害のメリットデメリットの関係がどういうものであるのかわからず、判断に迷っています。(Nさん)

日本ではBCGを乳児前半(生後半年未満)で行っていますが、諸外国では事情が違います。
アメリカではBCG接種そのものがありません。
これは、BCGの予防効果が定かではないということと、結核患者がそれほど多くないということからです。

日本でも、以前よりもBCGの効果は限定的だと考えられていて、小学生、中学生では接種の制度もありません。
確かに乳児の結核重症化を予防する効果は期待できるようですが、ある程度の年齢になると、その効果もさほどはないようです。
こちらに帰ってこられる時にはお子さんは1歳半くらいになっているようですので、BCG接種をぜひ受けておくべきだというほどではないように思います。
一方で、その年齢で受けて問題はありませんので、ご心配であれば接種を受けておいて下さい。
接種による副反応は、とくにはないものと思います。
その際は公的な接種には該当せず、任意接種になることはご指摘のとおりです。

なお、任意接種は親御さんの希望のもとに、医療機関と個別の契約関係の中で接種を行うものです。
何かトラブルがあったときに「責任を持つ」のは、医療機関ということになります。

2006.3.5

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塚田こども医院Q&A2006年