おたふくワクチンによる免疫

5才と3才の子供の親です。2人ともおたふくの予防接種済みで、接種2、3年後に抗体検査しました。EIA IgG検査です。
長男28.1 次男4.1でした。
この数字の差は、周りでの流行かと判断しています。長男の幼稚園で流行がありました。長男は、追加接種せず終了、次男は小学校高学年くらいで再度検査して抗体の上昇がなければ追加接種しようと考えています。
先生はこの数字の差をどう考えますか?長男は終生免疫がついたと考えてよいでしょうか?

私の周りでは予防接種をしても発症する人がいました。知人の周りにもいました。
やはり予防接種は100%ではないのですね。
また長男と次男の数字の差にもびっくりです。予防接種後に周りで流行があるなしでこんなに差があるんですね。
次男は周りで流行がなければ将来的に抗体が低下して発症してしまうのではないかと心配です。(Sさん)

ワクチン接種によって得られる免疫は、自然の感染症を罹患することによって得られる免疫よりも弱いものです。
そのために、ワクチンによって一度「感染を予防できるレベル」以上の免疫ができても、その後の時間経過によって免疫の程度が低下し、ときには「間を予防できるレベル」より小さくなってしまうこともあります。
また、少数ですが、ワクチン接種をしても最初から十分な抗体上昇がない場合もあります。
そのため、生ワクチンの場合もできれば2回の接種を受けることが必要だとされています。

麻疹、風疹については、日本でも今年度から2回の接種を行うようになりました。
おたふくについては、日本では任意接種で1回の接種が普通ですが、欧米では2回接種のほうが普通です。

ワクチン接種のあと、自然の感染症の流行に出会うと、そこで病原ウイルスと接触することがあります。
このときに「感染を防止できるレベル」以上の免疫があれば、発症することはありません。
そしてその時に免疫の程度が、この感染症を罹患したと同じ程度まで上昇し、今度は終生予防できるくらいの免疫になります(自然のブースター効果)。

お子さんお二人の検査結果の違いが、ワクチン接種の効果だけなのか、ワクチン接種後に流行があり免疫が増強されたのかなどについては、詳しいことはこのデータからは分かりません。

抗体検査をするのは必ずしも一般的ではありませんので、いずれ再度のワクチン接種を受けさせようとするときに、検査を省略していただいてもかまいません。

2006.6.13

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塚田こども医院Q&A2006年