熱性けいれんとダイアップ坐薬による予防

1歳4ヵ月の娘ですが熱性けいれんを4回起こしています(9ヶ月のときに1回、1歳2ヶ月のときに2回、1歳4ヶ月の時に1回)。脳波の検査は異常なしでした。主治医の先生からは38度以上の発熱時にはダイアップを使用するように言われました。塚田先生のダイアップについての記述を読むと1回ひきつけを起こした子に使うのは使いすぎで2回以上起こした子にしか処方しないとありますが、それは薬が体に負担をかけるからとか副作用など安全性が確立されていないものだからなど何か理由があるのですか?娘は1歳2ヶ月でそれを使用したとき極度のふらつき(二歩以上歩行困難)が見られ心配しました。あと、ひきつけを予防しなければならない理由を教えてください。例えば薬を使用せずに6歳までにひきつけを数回繰り返した子と薬を使用してひきつけを起こさなかった子との間には何か違いが生まれるのですか?ひきつけを繰り返すことでてんかんを引き起こすなどとといったことがあるのでしょうか?(Iさん)

熱性けいれんは、日本人は起こす頻度が高いようで、約8%と言われています。
ただ、その中の2/3〜1/2は1回のみだとも言われています。
2回以上起こすのはそれ以外ですので、1回熱性けいれんをおこしたとしても必ずしも再度熱性けいれんを起こすとは限りません。
これがダイアップ使用を2回以上熱性けいれんを起こした場合に限っている理由です。
(ただし、複雑型熱性けいれんの場合にはその限りではありません)

ダイアップには使用後に眠気、ふらつきなどの副作用を伴うことがよくあります。
その程度が強いようでしたら、使用量を加減する必要があるかと思います。
主治医の先生にご相談して下さい。

熱性けいれんが単純型であれば、回数が多く起きていても、それによる長期の障害は何もありません。
いずれ6歳前後には起こさなくなっていきますので、そのまま経過を見ていくのも一つの方法でしょう。

一方で、適正な投与量であればダイアップは安全性が高く、発熱時頓用療法は優れた方法として確立されています。
そういった方法があるにもかかわらず、ダイアップを使用しないで経過をみるというのは、小児科医としてはなかなかとりづらい選択です。
こういったことについても、主治医の先生とよくご相談になり、今後の方針を決めていって下さい。

2006.7.5

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塚田こども医院Q&A2006年