塚田こども医院

日記(更新記録)2002年1月  月別の索引

2002.1.31(木)

◇明日から2月

1月は、いつになく慌ただしく過ぎたように思います。社会の動きがとくに激しさと険しさを増したためでしょうか。先日来のいろんな不祥事は、日本をますます暗く、活気をなくす方向に動かしているようです。いつになったら日本は、大人の社会に成熟していけるのでしょうか。

月末でいくつかの仕事が輻輳しています。業者への支払、保険の明細書の作成、そして「こども通信」2月号の作成・・ そこにインフルエンザの流行が始まってきているので、ますます忙しくなってきています(もっとも、患者さんをみるのが私の本業なのですが)。ということで、月をまたいで、仕事をこなしていくことになります。

来月は、少しは社会に明るさが見えてくるといいですね。

2002.1.30(水)

◇小泉首相の正体見たり!

田中真紀子外務大臣と野上事務次官の更迭が発表され、当然だと思われた方が多いでしょうが、「え!?」という違和感を覚えた方もおられるのではないでしょうか。私もその一人です。

田中氏は今回の問題では、おそらくウソをついていはいないでしょう。大臣に相談せずに、国際会議へのNGO参加拒否を決めたことも含めて、第一義的には事務方の責任です。そして、そのような指示をし、影響力を与えた鈴木氏にも大きな責任があることは明らかです。鈴木氏が政治家としての当然の意見を言っただけというなら、なぜ今目しているのだろうか。事実は、外務省がそのNGOに間違いを認め、参加が実現したわけだから、彼の主張が結果として通らなかったわけで、そのことに対して、意義を唱え、国会内でオープンに議論して欲しいと思う。自分の主張が正しいものでないからこそ、沈黙戦術をとっていると受け止められても仕方ないと思います。

小泉首相は、これら三人を更迭あるいは辞職という形で責任をとらせたわけですが、それはどうなんでしょうか。日本の政治の最高責任者として、どんな態度で国会に望むべきか、その主張すら聞こえてきません。ベースには「ウソをついてはいけない」という、至極単純にして明快な倫理観が求められているはずです。外務省が、外交にあたってNGOとどのような関係を作っていくべきか、それも意見は聞こえてきません。「結果として参加できたんだからいいじゃないか」などとするのは、無責任ですよね。

子どもたちがきょうだいケンカをしたとき、親はその仲裁に入ります。そして、それぞれの言い分をじっくりと聞き、思い違いや行き違いがあれば交通整理をし、間違った考えがあれば正すことを丁寧にしていくはずです。それを、「ケンカしたのは両方が悪い」と決めつけてしまうことは、子どもの心を育てる上で決して良いことではありません。親たるもの、そんなピンチにしっかりと姿勢を正し、子どもと正面を向かうことが求められます。

いつもは大きな声で「聖域なき構造改革」などと唱えている小泉首相が、今回の経過の中でしっかりした考えを述べていません(涙は女の武器だなどと軽口は言っていますが)。変だなという気持ちもあるのですが、もしかして、これが彼の本質なのかも・・ 実は彼は「調整型の政治家」なのではないでしょうか。このようなトラブルが起きたとき、何が正しい政治の姿なのか、きちんとした考えに基づいた行動はとれないのではないか。「喧嘩両成敗」的な対処しかできない、器の小さな政治家なのではないか。(今回の決着のウラに、森元首相と青木氏の強い働きかけがあったとする報道もあり、その感をますます強くしています。)

医療の中では、診療報酬という仕組みがこの4月から変わります。具体的にどうなるか、まだ分かりませんが、でもその方向は、現在の制度の手直し程度。それも、患者さんや医療機関の負担を大きくして、政府の財政援助を少なくすることになっています。その議論の中で、「日本の医療のあるべき姿はこうだ」という考えはまったく示されていません。財政問題が何よりも優先。そのためには、日本の医療や福祉がどうなってもかまわないという、恐るべき考えも見えてきます。こんなところにも、決して「骨太の改革」を実行する政治家ではなく、「問題の先送り」「利害の調整」を得意とする政治家の姿が見えてきてしまいます。

今日は過激なことを書いてしまっているようですが・・でも、こんなに倒産、リストラ、不況、経済の縮小がおきる社会は異常です。小泉首相になって、そのスピードと程度はさらに加速しています。こんなことをしていていいのか、とても心配になり、書いてしまいました。ご意見など、いただければ幸いです。

2002.1.29(火)

◇焼肉店の閉店と政治不信

通勤途中にあ焼肉店が最近店を閉じました。ここは昨年秋に新規オープンしたばかり。おそらく狂牛病騒動の中で、客不足が深刻だったのでしょう。気の毒なことです。そして、日本の政治や行政に強い憤りを覚えます。

「狂牛病先進国」であるイギリスでは、1980年代からの甚大な被害を深刻に受け止め、90年代の最初に思い切った抜本的な解決策を作りました。日本もその当時から同じ対策をとっていれば今日のような狂牛病の発生はなかったはずです。そして、牛を育てている方々や、問屋、小売店、そして焼き肉店などが苦況に立たされることはなかったはずです。むしろ、世界で一番安全な牛肉として、マーケットを海外に延ばすチャンスになった可能性もありました。

日本は経済は一流でも政治は二流(ときには三流?)という話をよく聞きます(今は経済も二流以下?)。最近、その感を一層強くしています。国民が経済で困り切っているのに、国会では「言った、言ってない」の論争(?)に明け暮れる始末。まるで子どものケンカ。

今回の問題では、そもそもアフガン支援の国際会議に、日本で最も活躍しているNGO組織を参加させないと外務省が決めたことが、最大の問題です。そこに政治家の関与があったかどうか、言葉のやりとりだけでは判断が難しいです(言葉だけの問題に矮小化してほしくないという意味もあります)。でも、政治家が「こうあるべきだ」と考え、主張したというなら、どうどうと「政策論争」をしてほしいです。取りざたされている鈴木氏が、信念をもってそのNGOの参加が好ましくないと考えていたのなら、堂々とそう主張し、論戦をしてほしい。その中で、良い方向が生まれていくのだと思います。

今でも日本の政治は「実力者」が陰で政治を牛耳っているように思います。「情報公開」「構造改革」が最も求められるのは、こういった古い政治手法なのではないでしょうか。

2002.1.28(月)

◇インフルエンザ予防接種/ある過ち

今日は検査で確実にインフルエンザと診断した方が4名。先週から県内各地で患者さんの発生が報告されていますが、当地でもとうとう始まったようです。市内のほかの小児科医院からも同様の報告がありますし、小学校の養護教諭の方から学校での欠席が増えているとの連絡もいただいています。流行が大規模になってこないことを祈っています。(今は嵐の前の静けさのような、不気味な感じです。)

インフルエンザについては、ここ数年の医学・医療の進歩は著しいです。その場でほぼ確実に診断できる検査キットの開発、ウイルスそのものをやっつける抗ウイルス剤の開発・・インフルエンザにかかったら、以前から「ゆっくり家で休んでいましょう」と話をしていました。でも今では「早く受診して、検査や薬をもらったほうがいい」と言うようになっています。

でも、もっとも変わったのは検査や薬といった「ハード」の面ではなく、インフルエンザとはいったい何なのかという「ソフト」の面でしょう。「インフルエンザはただの風邪ではない」というお役所のキャッチフレーズにある通り、とても怖い病気であり、社会全体を壊しかねない流行病だという認識が、やっと一般的になってきたということです。それも、一般の方々だけではなく、専門家であるはずの私たち医者がきちんと捉えていなかったのが、日本でインフルエンザ対策をここまで送らせた根本的な原因でしょう。

私自身も苦い経験をもっています。以前(もう十数年前)、まだ学校などで集団でインフルエンザ予防接種をしていた時(まだ勤務医でした)、このまま集団接種を続けるべきかどうか、医師会で議論になりました。私は、「効かない予防接種を続けることはいかがなものか」といった反対意見を吐露していました。今から考えれば、子どもたちにきちんと予防接種を受けてもらうことが、直接子どもたちにとって免疫の付与という利益になっているだけではなく、社会での蔓延と、その結果としての乳幼児や高齢者での重症例の発生を間接的に予防していることを軽視していました。(集団で「強制的に」接種することの是非と、予防接種の必要性とを混同していたのでした。)

その会議で、議長をされていた医師会長が「私は有効だと思う」の発言を受けて、でもそれを一言で否定してしまいました。若輩で経験の乏しい青年医師(確か、まだ20代後半)に対して、とくに起こるでもなく接していただきました。その時の先生の温厚なお顔を思い浮かべるたびに、顔から火が吹き出るような思いが、今でもしています。その後、勤務地とは離れて開業したため、とうとうお会いすることなく、最近ご逝去されたとのことです。もしお会いする機会があれば、一言、その時の非礼をお詫びしなければならないと思っておりましたが、果たす機会はなくなりました。

今、私がインフルエンザ予防接種に熱心に取り組んでいることを、当時のことを知っている方には奇異に映るかもしれません。でも・・その反省(過ち)の上に今の考えと行動があることをご理解いただけるかとも思っています。

2002.1.26(土)

◇学校休業とインフルエンザの流行

今日は第4土曜で、学校休業日になります。先週からいよいよインフルエンザの流行期に入り、当地でも散発的に患者発生があります。ある小学校ではすでに3割を超える欠席があり、いよいよ流行が本格的に始まりそうです。

インフルエンザが社会全体に蔓延する最初のきっかけは、小学校や園などの子どもたちの集団の中での流行です。そこではやったあと、家庭や地域に中に「ばらまかれる」ことになります。

日本では以前、幼児から学童・生徒のインフルエンザ予防接種をしっかりとやっていました。この当時は、インフルエンザがそれほど怖い感染症だという認識がなく、副作用の問題がおきたとき、「社会を救うために子どもが犠牲になるとは何たることか!」という主張に引っ張られて、中止にいたった歴史があります。(この人たちは、今でも元気に「大きな声で」叫んでいますが・・)でも、その後の日本での流行の様子などから、当時の予防接種が多くの高齢者を救っていたんだという事実がハッキリしてきています。もちろん、ワクチンを受けている子どもたち自身が、一番恩恵を受けていたわけですが。

園や学校で子どもたちが多数集まっていると流行が始まってきますが、逆の時、つまり学校などがお休みで家庭でバラバラに過ごしているとインフルエンザの発生や拡大は穏やかになります。近年、学校のお休みが増えてきましたが、流行のパターンが変わってきているのはそのためかもしれません。今冬も、3学期が始まってすぐ3連休があり(1月12〜14日)、ここでまず発生が阻止されていたように思います。そして今日と明日の連休で、流行の立ち上がりやピークの勢いに待ったをかけるのではないか、などとも想像しています。

今年4月からは学校は完全に土曜が休み(週5日制)。そうすると、ますます流行する病気が少なくなってくれそうですが、どうなるでしょうか? そのとりあえずの結論は、来週に出るでしょう。

風邪気味などで体調を崩している子どもたち(大人の方も)、この週末はゆっくり過ごして、来週に備えて下さい。では、私もゆっくりと○○することにしましょう。(○○は「休養」がベスト。「仕事」はバッド! で、院長はきっと・・ あ、もうすぐ打ち合わせの時間だ。では、出かけてきます!)

2002.1.25(金)

◇他山の石

東京の脳外科病院でおきた院内感染事故。7人もの方が亡くなられるという大事件です。真相はこれから究明されることでしょうが、私たち医療に携わる者は、そこでおきたことをつぶさに検証し、同じ問題が再び起きないよう、しっかりと対策を立てる必要があります。

事故が起きた場合、その背景にはいろんな問題が絡んでいます。極めて個人的な問題から、その組織や社会全体の問題まで。個人が関わる部分も、「誰が」という偶然的な要素と、「誰かは分からないが、いずれは誰かが」それを引き起こすことになった必然的な要素とをよく見分けておかなければいけません。事故の処理の中で、特定の個人や組織の責任(とくに刑事上)を追求することばかりが優先させれると、ともすると真相が隠されることもおきてしまいます。事実を明らかにし、どの部分に問題があったかをはっきりさせることが、次の事故(事件)を防ぐことにつながります。

今回の院内感染も、伝わってくる情報からは、とても衛生管理がいい加減だったようです。起こるべくして起きた事件だったようです。でも、今までも同様な院内感染の問題はほかの医療機関でも発生していました。その事例を通して、しっかりと対策を講じていれば、こんなことにはならなかったはずです。

では当院は大丈夫か!? 全体としては大きな問題はないと確信していますが、個々の業務や設備施設などについて、一つひとつ検討が必要です。一度決めたものも、その後の医学・医療の進歩で変更すべきかもしれません。新しい知識や物があるのにそれを取り入れていないということは、患者さんに迷惑をかけていることにもなりかねません。今回の事件を「他山の石」として捉えていきたいと思っています。

そのためにも、真相・真実が明らかにされなければいけません。でも、いつのまにかうやむやになるのがいつものこと。日本人的な「先送り」「事なかれ」はやめて欲しいです。日本人の考え方の「構造改革」が必要ですね。

2002.1.24(木)

◇モラル・ハザード

昨日来報道されている雪印食品による詐欺事件には、開いた口がふさがりません。日本人の倫理観はこうも破壊されているのかと思うと、深い悲しみすら覚えます。(モラル・ハザード=倫理観の崩壊)

雪印といえば、昨年関西を中心に大規模な食中毒事件を引き起こしたことはまだ記憶に新しいところ。「雪印」ブランドの信頼が失墜したのは、単に食中毒の規模が大きかったからだけではありません。製造現場も含めて、あまりにでたらめな社内システムに唖然とし、事件後の対処も含めて、消費者が不信感をつのらせた結果です。もしその時に本当に反省し、一つひとつの問題を丁寧に解決するようにしてきたのなら、今回のような問題は起こり得ないと思うのですが・・

今回の問題はあきらかに刑事上の犯罪ですし、厳正に対処されるべきです。でも・・敢えて誤解を恐れずに言えば、私たちが本当に雪印を非難する資格があるのでしょうか? 日本のありとあらゆるところに、同じ根っこをもった問題--モラル・ハザードが起きているのではありませんか? そして、それを作っているのも私たちですし、分かっていても正すことをしていない(できない)のも私たちです。

その最たるものが政治でしょう。ごく最近のできごとでは、自民党の加藤氏事務所責任者による巨額脱税事件。その根底には政治家による「口利き」があります。それを生業とする政治家も、それを必要とする行政のシステムも、それに安易に頼る業者や住民も、みんながいっしょになって作り出しているモラル・ハザードです。きっと一人の秘書が責任をとって事件は終わりになるのでしょう(日本の暗い歴史には、秘書の自殺が付いて回っています。今回もまさか・・)。それを反省の材料にし、きちんと政治のシステムも見直し、良い物に変革していくことが必要でしょう。でも、いつも「トカゲのしっぽ切り」。しばらくすれば人の話題にも上らなくなり、そして何も変わらずに、同じことを繰り返している私たちがそこにいます。

すでに雪印の製品をボイコットする動きがあるようです。でも、「みんながしているからうちも製品をおかない」という、日本人特有の横並び発想ではありませんか? 一人ひとりがきちんと考えた上で出している結論ですか? 一時の感情にまかせてのものなら、結局は何も変わらずに終わってしまいかねません。それもまた、一つのモラル・ハザードだと思うのですが、いかがでしょうか。

2002.1.23(水)

◇イヤな気配/インフルエンザがすぐそこまで

先週より、県内の小児科医で作っているML(メーリング・リスト)の中では「インフルエンザ」の文字が次第に増えてきています。各地の小児科医が診断したインフルエンザ患者さんの報告が、新潟市、県央地区、長岡市、柏崎市と次第に当地(上越)に近づいていました。そして、今日はお隣の新井市からも患者発生の一方が入っています。(以上の地名はローカルですみません)

全国的にも、厚生労働省は先週「インフルエンザ流行期に入った」と発表していますし、大阪などではすでに流行が始まっているようです。昨年は1〜2月にほとんど患者発生がなかったのですが、やはり例外的なことなんでしょう。十分な警戒がひつようです。

あまり人混みにでないように(学校や仕事に行かないですめばいいんだけど・・)、手洗い・うがいなどをこまめに(うがいは自分ではしたことがない・・)、外出時にはマスクを(銀行強盗と間違われないように・・)、十分な睡眠やバランスのとれた食事など規則正しい生活を(寝不足、食事抜きは平気なんだけど・・)、風邪気味だなと感じたら早めにゆっくりと休むこと(一年中やすんでなくっちゃ・・)などに気をつけていて下さい。(陰の声:自分ではできないことを人に押しつけるのはどうもね。だから「医者の不養生」って言われるんだよ)

寒波が来ているようで、今夜は冷えそうです。温かくして、ゆっくりとお休み下さい。

2002.1.22(火)

◇この薬は効く(4)/フルタイド

昨日に続いて喘息に使う新薬で「フルタイド」という吸入薬がとっても効果があるという話。これはステロイドの吸入薬。これまでもスプレー式の吸入薬はあったのですが、ドライ・パウダーの吸入という点が違います。

「気管支喘息」とは何かという定義が、最近は大幅に変わってきました。以前は「気管支の狭窄」という点に力点がおかれていましたが、現在は「気道の炎症」が最も問題だとしています。アレルギーの体質も、気管支の狭窄も「炎症」の原因や結果であり、あくまでも「炎症」がその中心にあり、それを治療することが根本的な喘息のコントロールになるという考え方です。

フルタイドが優れているのは、まずその効果。大人の薬として売り出され、当初は大人と大きな子に使ってみましたが、これのみで他の薬がいらなくなってしまいました。なかなか効く薬がなく、手を換え品を換え、いろいろと試したり、加えたりしているうちに何種類もの薬を使用している患者さんも少なくなかったのですが、フルタイドを使い始めてから少しずつ「不要な薬」をやめていき、なかにはフルタイドだけですんでいる患者さんも現れています。

最初は小さな子どもへの安全性が確認されていなかったため、子どもへは積極的に使うことができませんでしたが(でもこっそりと大きな子には使っていました)、昨年の秋、それも「解禁」になり、今では4、5歳以上でしっかりと吸入することのできる子には使ってみています。そして、やはり効果の良さを確認しているところです。(もっと小さな子で吸入できないと使えないので、電動式ネブライザーでも使えるようにお薬の改良がされるといいなと思っています。)

この薬の長所がもう一つ。それは「値段」。カッコ良くいうと「コスト・パフォーマンスが良い」ということになります。(簡単に言えば、安いのに良く効くといこと。どこかの牛丼屋みたいですが)。

(例)6歳の喘息児の薬代
・フルタイド(1日2回)1日当たり66円60銭(1か月1,998円)
・ザジテン(代表的抗アレルギー薬) 230円(6,900円)

単純に3分の1以下で良い効果。さらに、これまでは抗アレルギー薬以外にも気管支拡張薬、去痰薬などを必要としていたのですから、それらもいれれば10分の1以下になっている方もいるはずです。

ということで、このフルタイドもお勧めの一品です!

2002.1.21(月)

◇この薬は効く(3)/キプレス

この週末はセンター試験を受けられた方、そしてその親御さんも多いと思います。ご苦労様でした。お天気がよくて良かったですね。人事を尽くして天命を待つ・・なんて気分にはまだならないでしょうね。なにしろ、各大学での二次試験があるのですから。

私のところは、昨年までは何人にも渡って大学入試が続いていました(一人で何校も、そして何人も受ける子が複数いましたので)。この時期になると、憔悴していました(ちょっとオーバーかな)。受験する学校を、複雑な日程表を見ながら決め、そろぞれに受験の願書(そして高額の検定料!)を用意し、日程順に合否によって次の受験校を決めていく作業。もう気が遠くなるような苦労をしていました。(そんなこと、子どもたちはもう忘れてしまっているんでしょうね、きっと。)今年はそんな苦労(と出費!)がないので、とても楽です。

でも、同じような思いをされている方々。ご同情申し上げます。「春」が来るまで頑張っていて下さい!

先週から続き。「これは効く薬」シリーズ第3話。抗アレルギー薬の「キプレス」。昨年日本で発売された新薬です。これまでも、喘息などのアレルギー病でその体質を改善するという薬はいろいろとあったのですが、完璧ということではありませんでした。でもこのキプレスは、作用の仕方も違っていて、ずば抜けて良く効くように思います。通常の抗アレルギー薬は、使い初めて2週間ぐらいから少しずつ効いてくるという印象ですが、これは数日で「効いている!」という感じ。喘息の発作を抑える作用も、これにはあるようで、その日から発作が軽減してくる子もいます。

すでに多くの子に使っていますが、そのほとんどの子が喘息発作をうまくコントロールできるようになっています。喘息の発作を繰り返し起こしていると、使う薬も何種類かが必要になってきますが、この子たちはそれらを少しずつ中止していっても発作をおこすことなく、良い状態が維持できています。(次の発作の好発シーズンである春先が楽しみです!)

あまり楽観的なことばかりを言うわけにもいきませんが、でも、私の個人的予測では、他の抗アレルギー薬は次第に淘汰され、いずれこの薬か、同じ系統の薬(そのうち似たような「新薬」が登場するでしょう)になっていくのではないかと思っています。

この薬には剤型が2種類あります。10mgの錠剤は大人用。5mgの錠剤は子ども用ですが、これは「チュアブル錠」(口腔崩壊錠)で、口の中にいれて噛み砕くと唾液だけで溶け、水なしで飲めるというものです。実際に私も「食べて」みましたら、確かに美味しいですし、便利です。こんな「美味しいお薬」が出来てきたことだけでも、驚きです。

欠点は、気管支喘息の子にしか適応がなく、また6歳以上でしか使えないこと。これだけしっかりした薬であれば、アトピー性皮膚炎、目や鼻のアレルギーなどにも十分効きそうです。また年齢の小さな子ほど、アレルギー体質を抑える必要があります。いずれは小さい子のアレルギーの治療もどんどん変わっていくことでしょう。そうなると、アレルギーの病気のコントロールが格段に良くなることでしょう。

2002.1.19(土)

◇この薬は効く(2)/プロトピック

昨日は、私が出会った漢方薬の話をしました。次は西洋薬の話(「西洋薬」なんて言い方は変かもしれませんね)。これも実際に使ってみながら、これはいいぞ、これは言われるほどには効いてないぞ・・というような試行錯誤を続けています。そんな中から、今日は「プロトピック」という軟膏。つい数日前に実体験しました。

これはアトピー性皮膚炎の治療薬ですが、通常のステロイドなどではなく免疫抑制剤。皮膚で起きている炎症反応をがっちりと抑えちゃうようです。まだ大人にしか使えない薬ですが、昨年使った方は、それまでしょっちゅう通っていたのにその後パタっと受診されていません。きっとすっかり良くなったんだろうと楽観的に解釈していたのですが、実は効果のほどを「手応え」としては感じていませんでした。

この薬には少し問題があり、そうとうの方が使用直後に皮膚の灼熱感があるのだそうです。しばらく続けていれば皮膚がきれいになり、何ともなくなるということなのですが、私はこれが怖くて(!)、なかなか使用に踏み切れませんでした。私はとくに冬場で忙しくなると、おでこを中心に顔に湿疹ができてしまいます。もう何年も繰り返していますし、とりわけ今シーズンはひどいようです(このHPの「伝言板」でも、「院長、どうしたの?」と指摘されています)。今週の始めの休日、思い切って使ったところ、その日の内に「あ、きれいになってきている」。翌日にはもうすっかり赤みがとれ、2日間の使用で完璧に治癒。もう薬をやめてしまいました。その後もぶり返す様子がなく、おでこスベスベが続いています。自分でなでてみて、気持ちがいいぐらい(気色悪いといわれそうですが・・)。

免疫抑制剤という薬であるため、もし皮膚からの吸収が多いと成長期の子どもには悪影響をおこす可能性がもあり、この問題が解決しないと小児への適応はありません。ですが、とてもよく効く薬なので、もしかしたら、アトピー性皮膚炎の治療が、ステロイド外用薬からプロトピックに代わる可能性があると、予感しています。

2002.1.18(金)

◇この薬は効く(1)/漢方薬編

医者が薬を使うとき、多くは先輩や書籍から「伝授」された知識に基づいて選択をします。そして、実際に患者さんに使いながら、切れ味を確かめたり、どんなときにどのように使えば良いかのノウハウを自分なりに作っていくものです。小児科の場合は、さらに患者さん=子どもたちの評判も大切。飲みやすいかどうかも、けっこう問題になります。

こういった「経験的な学習」が大いに役に立っているのが、漢方薬です。漢方については医学部の授業ではおろか、医師になったあとの研修の中でも一切でてきていません。完全に無視されているような存在(肩身がせまく、ままこ扱い?)。漢方は中国のものと思われていますが、実際は日本で発達し、体系だってきたもののようですが、今の日本ではそれをきちんと検証したりすることもあまり行われていません。「西洋かぶれ」一辺倒だった明治維新の弊害がまだ残っているかのようです。

でも、日本の保険制度ではこの漢方薬が使用できることになっています。そんな漢方薬を、実際に使ってみると、意外にも(失礼な言い方かな?)よく効くことがあります。その手応えを患者さんからお聞きし、経験的に学んでいるという訳です。

でも、一番確実な手応えのあるのは、自分で使ってみたときです。その最初のきっかけは「五苓散(ごれいさん)」です。冬場に多い嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)によく効くということで、メーカーがサンプルを持ってきていたのですが、当時はまだ半信半疑(というより95%は疑っていました)。でもある夜、ものすごい腹痛・嘔気・下痢に襲われ、自宅のトイレから動けなくなりました。私の大好きな正露丸を飲んでも効かず、手持ちの痛み止めも無効。1時間ほどもトイレでうずくまり、もう救急車呼んで病院へ向かうしかないな・・私は小さい頃お腹の手術を受けているので、そのための腸閉塞? そうなら緊急手術かも?・・と思い始めたとき、「五苓散」を思い出しました。「ダメもと」で飲んでみたところ、数分のうちにあの激しい腹痛などがさーっと消えていきました。翌日も午前中はそのまま仕事ができ、午後に病院を受診したところ、キャンピロバクターによる腸炎との診断。抗生物質等を飲んで軽快しました。このときの「強烈な体験」が私を漢方薬に目を向けさせるきっかけになりました。

次に効いたのが「麻黄湯(まおうとう)」。風邪の初期の悪寒戦慄を伴う高熱に効果のある薬ですが、鼻づまりにもよく効きます。この鼻づまり(鼻閉)、英語では「鼻粘膜の充血」と表現するのですが、これは普通の鼻風邪の薬が効きません。点鼻液があるのですが、効きが今一だったり、続けると次第に効かなくなったり(子どもには使えませんし)。そこでこの麻黄湯を試したところ、私は著効! 夜鼻づまりで眠れなかったときに1回分飲んだら「呼吸困難」がとれ、翌日までまる一日、楽に過ごせました。赤ちゃんの鼻づまりにも効く薬が他にないため、これをときどき使っていますが、大半はよく効きます。いまでは、赤ちゃんの鼻風邪になくてはならない薬になりました。

寒気と吐き気が強い風邪の初期に「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」を飲んだら、すうーっと楽になり、仕事に差し支えずに治すことができました。これはいい!といくことで「採用決定!」。自分では飲んでいませんが、夜泣きで親御さんが困り果てているという赤ちゃんに「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」を処方したら、これもバッチリ。まるで私が神様のようにありがたがられた嬉しい経験もしました(効かない赤ちゃんもいましたが)。

そんなこんなで、「たかが漢方、されど漢方」「漢方パワー、恐るべし」といった状態。少しずつレパートリーを増やしているところです。でも困ったことがあります。まずは、漢方特有の診断がなかなかできないこと。「陽と陰、虚と実」なんてでてくると、もうまやかしの世界のように思えてきます。実際に良く効いているんだからと、まるでアメリカ人のようにプラグマチズム(実利主義)で物事を割り切ろうと努力していますが、西洋流の考え方で教育されているので、いつまでたっても違和感が拭えません。

もう一つが、漢方薬の長い漢字の名前。まるで呪文、あるいは念仏のよう。多少は慣れてきましたが、とてもその名前を書く気にはなれません。ハンコが手放せないですね。

そんなこんなでまだまだ発展途上ですが、「今、漢方が面白い!」。このHPにも、私が使っている漢方を紹介するページを作りましたので、よろしかったらご覧になって下さい。【→ヘルスレター「漢方薬」

2002.1.17(木)

◇「くすりのしおり」改訂版ができました

医療の中では、常に新しい薬が出てきます。「昔とった杵柄」のように若い頃に勉強したことがベースとして役に立ってはいますが、でもそれだけで最新の診断や治療ができるわけではありません。在り来たりに言えば「絶えず向上心をもち、研鑽に励む」しかありません。

当院は院内で薬をお渡ししている関係で、薬剤管理も私の大切な仕事です。医薬分業にしてしまえばそんな面倒なことをしなくても良くなるのに、というご意見もあるのですが、もしそうなると私のことですので「安きに流れる」ように思っています。つまり、一度決めた診療のスタイルや使う薬を買えるのは面倒ということになりかねません。あえて薬も自分で管理することで、最新の情報を取り入れ、採用する薬についても見直しをせざるをえない環境に置いているわけです(「背水の陣」作戦!?)。

当院で採用している薬の全てについての情報を「くすりのしおり」という小冊子にまとめていますが、その全面改定の作業をここ1週間ほど行っていて、今日できあがりました(「内服」編と「外用・注射」編の2種類とも)。1,000部ほど作成し、窓口で無料でお配りしてます。1年ほどでなくなり、その度に版を新しいものにして、作り直しています。こうすることで、最新の情報を提供できることと、採用薬品の見直しも行えます。労力はかかりますが、でもそうすることで、しっかりとした薬剤業務が保障されるというシステムになっています。(ついさぼりがちになる私向けのシステムなんです。)

このような情報提供は、院内処方だからこそできると自負しているのですが、いかがでしょうか? なお、このHP内に「薬の情報箱」がありますが、こちらのほうも順次改訂していきますので、よろしくお願いします。

2002.1.16(水)

◇え! 死亡欄に私の名前が!?

今日の朝刊を見てビックリ! 死亡欄に「塚田次郎」の名前があるではないですか! もちろん他人なのですが(私はこうしてパソコンに向かって日記を書いています。ちゃんと足もついています・・)、でも背筋がヒヤッとしましたし、寝ぼけ眼(まなこ)も吹っ飛んでしまいました。

この新聞は地元のローカル紙(「上越タイムス」)。死亡欄にはお近くの方々が載るので、一応目を通しています。同姓同名のこの方には、私は一度お会いしたことがあります。お子さんが当院によくかかっていて、保険証を見たときに「同じ名前の人がいるんだね」とお母さん話したことがあります。お父さんもそんなことを気にしてか、お子さんの受診のときに来られたのです。私よりも若くて、体つきもがっちりとしたいいパパだったと記憶しています。亡くなった理由は分かりませんが、まだお子さんも小さく、さぞ無念な思いをされたことでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

私にとって同姓同名はこの方だけでした。「次郎」というのは、けっこうありふれているようにも思いますが、実際はそんなに見かけません。下村湖人の「次郎物語」でこの名前が有名ですね。私の名前のいわれも、出生当時、NHKラジオで朗読していたこの物語からとったんだと両親が言っていました(次男だからちょうどいいと思ったのでしょう。安易な両親です・・)。小説家には「次郎」が多いような気がします(大仏次郎、赤川次郎・・)。でも「実在する人物」ではそれほどいないような感じですが、いかがですか?

名前は体を表すと言います。さしずめ私は、二の次の規格品・・といったところなのでしょうか。でも、企業にとってはトップよりも、ナンバー2にいて、いつもトップを意識して頑張るところが面白いのだそうです。そんな意味では「2」もまんざらではないでしょう。

余談です。私は「2」に縁があります。生年月日の中に2が3つ並んでいます。娘は、生まれた月日には2以外の数字はありませんし、いま「2年2組22番」なんだそうです。(本当にどうでも良い話です)

2002.1.15(火)

◇ドコモに物申す!

昨年末からとくに目だつのですが、パソコンからドコモのiModeへメールを送っても瞬時に届かなくなっています。数十分、ときには数時間もかかることがあります。、毎週の「感染症情報」を携帯に送るなど、私も仕事で使っているので、いささか困っています。

2日ほど前の朝日新聞にこの問題についてのレポートが載っていました。毎日10億通近く(!)のメールがドコモのセンターに届くのですが、そのうちの8億通ほどが「迷惑メール」で、その処理にセンターのコンピューターが費やされ、正しい(?)メールに遅延が生じているというのです。以前にもこの「日記」でこの数を紹介したことがありますが、あらためてものすごい量だと感嘆します。そして、迷惑メールの処理のにとって一般のメールに迷惑がかかっていることに、憤りを覚えます。

最近はこれらの迷惑メールに対しての対処が進んできているとも聞いています。ドコモは新聞での全面広告でもそう伝えています。でも・・ 迷惑メールが携帯のユーザーまで届かないようにしているだけでは、まだ不充分です(それすら満足にできているのか、疑問ですが)。本来のセンターの機能が正常に稼働するよう、しっかり取り組んでいただきたいです。

私がiModeを初めて使い始めたのは、自分の通常のメールをiModeを使って「いつでも・どこでも」読むことができることを知ったからです(このリモート・メールのサービスは今でも使っています)。さらに、パソコンに来るメールをiModeに転送することで、「瞬時に」メールの来たことを、その大まかな内容を知ることができている・・はずでした。しかし、「iModeの即時性」が保障されない状況にあるということは、由々しきことです。iModeのコンセプトが揺らぎかねない事態だと、ドコモさんは認識しているでしょうか?

先の朝日新聞の記事では、ドコモ側は「これ以上コンピューターの処理能力を大きくすることは考えていない」としています。その根拠が「大きくすれば、迷惑メールがさらに増えるだけだから」としていますが、これにはちょっと首を傾げたくなります。それは別としても、では根本的に毎日8億通にのぼる迷惑メールを減らす対策をしっかりとっているか、疑問です。今の対策は、宛名不明を多数含むメールをシャット・アウトすというもののようです。これだでは、さらに多くの迷惑メールが押し寄せてくることになるでしょう。

私の「感染症情報」は100名ほどの方に送信しています(その大半がiMode)。先週はその中の数通が「宛名不明」で戻ってきました。その前までは届いていたので、きっとアドレスを変更したあと、こちらに連絡をしていただいていない方なのだと思います。ですが・・「宛名不明を多数含む」というのが、どの程度のものを言うのか、ちょっと気になります。もしやして・・当方からのメールが「迷惑メール」として扱われる日も遠くない??

2002.1.11(金)

◇偽札に元国税局長の巨額脱税・・財務省はなってない!

最近、偽札が横行しているとか。それも「素人さん」が簡単に手を出しているものも多いとか。パソコンが高性能になり、自宅でスキャナーとプリンターがあれば、それなりものがすぐにできてしまいそう。コンビニできれいなカラー・コピーが取れるようになったのも関係あるかもしれません。そういった器械が身の回りにあると、ついやってしまいたくなるのも人の心情(良いわけではありませんが・・)。

最近、財務省がコピー業者に複製防止の技術開発を要請したとか。確か、いまでもコンビニのコピー機には、お札がコピーできないようにしてあるとか(お札のデータがすでに入力してあり、コピー使用とするときにそれと同じパターンであれば、コピーが中断する仕組み。なにやら「ウイルス・チェック」に似ていますね)。でも、そんな仕掛けを作っても、本気でやろうとしているのであれば、容易に突破できるでしょう。それよりもお札の方を工夫すべきと思うのですが・・

今日、銀行からの書類をコピーしたら、下地に「複製」の大きな文字が浮き出てきました。なるほど、こんな工夫をしているんだなと感心。外務省などでも、機密性の高い文書は、こういった特別な用紙しか使わないと聞いたことがあります。ならば、お札にも工夫して、コピーなどをとると「偽札」と大きく浮き出てくる工夫をしてはいかがでしょう。これは財務省がちょっと知恵を絞れば出来そうなことですよね。他人任せにしないで、自助努力をしてほしいものです。

でも、西暦2000年を記念して発行された「二千円札」が全く流通していないのをみても、お役人って世間離れをしてるんだな、なんて思ってしまいます。発行する必要性もなく、お祭り騒ぎで作ってしまうというのも、すごいことですよ。

最初に登場した銀行の書類というのは、私の確定申告に使うもの。昨年末での銀行などの残高や融資額を税務署に報告することになっています。でも、正直に申告するのが今年はとくにバカらしくなります。国税局長までやった税理士が巨額の脱税をしているんですから・・ やってられません!

明日は第2土曜のため休診です。新年に入り、3日からずっと働いていたので、やっとお休みさせていただきます。今回は成人の日(14日)も合わせて3連休になりますが、ゆっくり骨休めをしたいと思っています(私のことだから、結局たっぷりと仕事をしているかもしれませんが)。

2002.1.10(木)

◇新しいiMacに胸キュン!

訂正があります。先日、私が使用しているG4Cubeが世界で一番美しいということを書きましたが、どうもそうではなさそうです。

一昨日、アップル社からiMacの新製品がリリースされました。てっきり、日本車でよくあるマイナー・チェンジだろうと思っていたのですが、さにあらん! これまでのiMacと全然違うiMac! というより、これまでのパソコンと全然違うiMac!! 百聞は一見にしかず→iMac製品情報をどうぞご覧下さい。

もううずうずとしてきました。でも、以前のiMacもまだ元気で、家で余生をゆっくりと送っている状況なので、我が家の財務大臣を説得する根拠がなさそうです(>0<) 

ちなみに、私のところには5台のマックがあります。そのうちに2台が現役(iMacとG4Cube)で、1台は職員の仕事用(といっても普段は使いませんが)。あと2台は置物になっています。古いパソコンでも、マックには愛着があり、なかなか捨てるに捨てられず、部屋の片隅でこっそりとしています。その時々で魅力的なものを作ってくれるので、このままいくと、マックの記念館ができそう・・

最近は胸弾む経験をあまりしませんが、新しいiMacを見て、久々に胸キュンとなった一日でした。

2002.1.9(水)

◇ブルに乗ってブルブル

今日はとてもエキサイティングな体験をしました。ブルトーザーの運転です。こういう大きなマシンを操縦するのが小さい頃からの夢だったんです。

医院には、冬場の除雪用にブルが1台常駐しています。雪が積もると、専門のオペレーターが来て除雪作業をするのですが、すぐ近くにブルがあるので、垂涎ものだったのです。昨年までは近くの土木会社の方がブルに乗ってきて作業をしていたので、私の出番はありませんでした。でも、医院の駐車場が広く(何と100台分! パチンコやみたいと言われています)、日常的な除雪でも機械がほしいとずっと思っていたのです。

以前に一度、除雪機を買ったことがありますが、新雪はよく飛ぶのですが、消雪パイプからの水をたっぷりとすった雪には無力。一冬でダメにしてしまった苦い経験があります(もっとも使えなくなったのは、私が夏場のメンテをさぼっていたからですが)。以来、もし買うのならブルと決めていました。でもけっこうの金額で、先立つものもなく、さらに冬の数ヶ月以外は全く使わないわけで、きっとダメにしてしまうだろうなと、半ば諦めていました。

今回は懇意にしている土木会社の方が、除雪の申し出をしていただき、ブル付きという、私には願ってもいない好条件。まさに棚ぼたのような話に、すぐに飛びついたというわけです。

今日はそのブルの運転を習ったのですが、基本的な操作を教えてもらい、ちょっとコツを覚えればけっこう簡単にできるものなんですね。うれしくなってしまいました。これで、冬場の私の道楽が一つ増えました。もしも、私が失業したら、どこかの作業現場で使って下さい!(でも、ちょっと寒かったです。体はヤワですから、使い物にはならないかも・・)

2002.1.8(火)

◇灯台もと暗し

承前 昨日の器械トラブルの続き。自動予約のコンピューターは、実は昨年末にも故障し、新しいものと入れ替えたばかりでした(あんまりしょっちゅうなんで、私も忘れていました)。このときはハード・ディスクの故障。どうも冷却用のファンが回っておらず、異常高温になったのが原因のようです。

私のコンピューターは「G4Cube」。これはマックが世界に誇る(?)名機。形がキューブ状(真四角)でコンピューターらしくないのも気に入っていますが、ファンがなく、作動音はゼロというのもいいですよね。夜などに一人でパソコンに向かっていても、ブーンというような不快な音がしません(実際に夜に仕事をしていることが多いです)。冷却は自然対流で、マシンの下から上に向かって空気が流れていき、その途中でパソコンの内部を冷やしています。なんだか熱暴走でもおこしそうで怖いですが、マックは見かけを美しくするだけではなく、その中身も独創的なものを作るもの得意ですね(iMacも最近のものはファンがないですね。私のiMacは初期ももので、ちょっとうるさいですが)。

G4Cubeはいろんな点で画期的ですが、名実ともに歴史的なパソコンになってしまいました。というのは、もう生産を中止しているからです。発売されたのは1年ほどでしょうか。これほど(私の)評価の高いパソコンは他にありませんが、なにしろ「売れない」ことには作り続けるわけにはいかない、ということなのでしょう。それでなくてもアップル社は業績が悪いのですから・・

ウインドーズ派が大勢をしめる現状では、マックを薦めても顔を向けてくれません。最近のキャッチフレーズは「ウイルスに感染しないマック」。マックがパソコン全体の5%以下のようで、そんな「少数派」のためのウイルスを作る人はいないということなのでしょう。なんとも情けない話でもあります。

医院の予約受付用コンピューターの話にもどります。今日はまた別なトラブルが発生。ここ2か月間のデータが消えていることが判明。昨日、電源トラブルによってダウンしたシステムを復旧するときに、どうも2か月前のデータを使ったようです。これは月ごとに行っているバックアップをきちんとしていなかったために起きたよう。いつもは何気なく行っているバックアップの作業が、トラブルの時にはとても重要になります。よくiMacでトラブっていた私には、イヤというほど分かります。(この日記の中でよく泣いていました・・)

転んでもタダでは起きない・・というより、失敗に学ぶ精神。今回はまずバックアップの取り方の改善を指示しました。といっても簡単で、2枚のフロッピーに交互にバックアップを取っていますが、そこに日付を書き入れるというもの。これで「勘違い」はなくなるでしょう。もう一つが、無停電電源装置の導入。瞬間的な停電には完璧に対処できますし、雷による被害も防止できます。ということで、さっそくこの装置を買おうと近くのパソコンショップに行ったのですが、在庫はなし。では通販で買おうと思い、カタログを調べて、2万円台のものを見つけました。でも、待てよ! 院内では会計専用コンピューターのためにすでに2台使っている、もしやして、容量に余裕があれば新しく買わなくてもいいはず! ということで、カウンターの下を除いて、そこにあるこの装置から電気コード1本でつないで、作業完了。

いろいろ策を考えたものの、解決策は「灯台のもと」ならぬ「足下」にありました。業務の範囲や量が増えるごとに器械も増え、システム全体が複雑になってきています。全体をきちんと把握していないと、また同じようなトラブルを起こしてしまいそう。いろんなケースを予想しながら、あらかじめ対策を立てておくべきと痛感した次第です。いい勉強をしたと思っています。(きちんと頭を使っておくと、トラブルも少なく、費用も安くてすむことも・・)

2002.1.7(月)

◇今日は良いお天気!

日本海側の冬には珍しく、とても良く晴れた一日でした。そのためか、朝方の冷え込みはけっこう厳しく、出勤時、路面がシャーベット状になっていました。交差点でブレーキをかけたときに、思いっきりスリップしてしまいました(^_-)。前に車がいれば、あわや追突というところ。とっさに端の雪にタイヤを引っかけて、やっと止まりました。冷や汗もの。四輪駆動でABS付きということで、慢心していました。反省!(反省だけなら、毎年していますが、まだ治りません。)

雪国は寒いという印象がありますね。確かに吹雪いているときはとても寒いですが、普通に雪が降っているときなどはそれほどではありません。以前住んでいた栃木県では、夜の冷え込みがとても厳しかったことを覚えています。朝、室内の観葉植物が凍ってしまうほど。もっとも、私の学生時代(新婚時代!)は貧乏で、おんぼろ借家に住んでいたのも原因なんでしょうが。(外壁や屋根はトタン板一枚だけ・・)

今院内では、器械の故障が続いています。コピー兼ファックス機が年末から紙詰まりからダウン(折り悪く、業者が年末年始のお休みに入っていて、すぐには修理できず。仕事始めに早速きていただいて修理)。自動予約受付のコンピューターが5日に故障(今日修理がすんで復旧。雷か瞬停のために、データの書き込みエラーが起きたようだとのこと。今日はそのお陰で事務員が「人間予約受付」のために早朝出勤。ご苦労様)。どうもこのところ、ハードの調子が悪いような気がします。陳腐化したものもないではないですが、先の二つは最新式のもの。それだけに、ひとたび故障となると、素人では対処できません。サービスマンの出番です。

ハイテクが進んでくると、こうなるんでしょうね。使い勝手はどんどんよくなるけれど、それだけ中身は目に見えないところで複雑になっていきます。その全てを知ったり、理解する必要はないでしょうし、とても出来ませんが、でもある程度、原理的なことを知っていないと、いざというときに役に立ちません。そうは思っているのですが、実際にトラブルを見ていると、専門家に任せるしかないのが現状です。機械好きの私としては、ちょっと悔しい気持ちでいます。

2002.1.5(土)

◇今日は荒れていますね

また強い冬型の天候になっています。昨夜から雷があり、お昼過ぎからはまた雪が降りだしています。もう平野部で50センチほどになっていますが、明日にかけてまた数十センチほど積もるかもしれません。

午前の外来は、大きな雷が近くで鳴っていて、ビクビク・・ といっても子どもみたいに雷が怖いのではなく、停電がおきやしないかとハラハラしていました(最近の子どもは雷ではあんまり怖がらないようですね。私が小さい頃は「ヘソを取られるぞ!」と脅かされました。「地震、雷、火事、オヤジ」は怖いものの代表でしたが、オヤジなんぞはとっくに消滅していますね)。コンピューターや精密機械を何台も使っているので、停電が心配なのです。「瞬停」と呼んでいるほんの一瞬の停電でも、コンピューターのデータが飛び、ときには作動しなくなることもあります。大型の会計用のコンピューターには、「無停電電源装置」を2台組み入れて瞬停はもちろん、10分程度の比較的短い停電であれば対処できるようにしています。(この間に、コンピューターを通常通りダウンさせていきます。)でも、その他のものは、雷とともに室内の電灯が暗くなるたびに、冷や冷やしている状態です。

確かに昔よりは停電は少なくなりました。これは送電線をループ状にしてあって、一箇所の変電所や送電線に異常がおきても、すぐに他から送電される仕組みになっているからなのだそうです。まるでインターネットと同じ仕組みなんですね。そのために長い時間に渡る停電はなくなりました。でも、この経路の切り替わりのためにほんの一瞬、送電が途絶えるという問題がまだクリアーできていないわけです。まあ、これは電気を受けて使う側が対策をとるべきなのかもしれませんね。

ちなみに、長い時間の停電については、当院は自家発電装置を備えているので、ある程度対処できます。医療機関としての最低限の機能は数日〜1週間程度は維持できる見込みです。でも、今の季節では暖房はほとんど無理ですね。灯油を使う暖房も少し用意していますが、医院全体を暖める能力はありません(夏に冷房が効かなくてもガマンできますが、冬に暖房が使えなければ凍えてしまいます・・)。

こんなことをしているうちに、外はまた白くなってきました。明日も休日診療所の出番になっていますので、今日は早めに帰るとします(もう十分に遅いですが)。

2002.1.4(金)

◇仕事始め/お正月気分も・・

2002年(平成14年)最初の外来が無事終わりました。でも・・お正月気分が吹き飛ぶようなこともありました。それは、インフルエンザの患者さんがいたからです。当院では、今シーズン初!

大人の方で、昨日から発熱と倦怠感、寒気、関節痛などがありました。お話を聞き、のどを診て「これは!?」と思ったので、検査をするとA型インフルエンザに間違いありませんでした。さっそくリレンザというインフルエンザの薬を使い、症状を和らげるために漢方薬も併用してみました。きっと明日には症状がおさまり、楽になることでしょう。

当地ではまだ本格的な流行はおきていません。この方は年末年始を関西で過ごされたとのこと。潜伏期は長くても数日ですので、帰省先か移動中に感染を受けたのだと思います。いよいよインフルエンザの流行期に入ってきたのかと思うと、「お屠蘇気分」も飛んでいったというわけです。(もっとも、昨日は休日診療所の勤務をしていたので、お正月はどこにいったの?という感じだったのですが・・)

例年のインフルエンザ流行のパターンは、先に太平洋側から始まり、数週間以内に日本海側に波及してきます。それがだいたい1月中旬になることが多く、どうも「民族大移動」をする年末年始の動きに関係しているように思っています。つまり、普段は山脈でセパレートしている「太平洋側の民族」と「日本海側の民族」がこの時期にミキシングされるために、インフルエンザ・ウイルスが伝播してくるというものです。いかがでしょうか?(といっても、日本海側を独立させ、「鎖国政策」をとれなどと過激なことを言っているわけではありませんので、ご安心を。)

一年の始まりにこんな出来事に恵まれ(?)、今年もまた慌ただしく過ごしそうな気配です。このHPもいろいろと工夫していきたいと思っていますので(ちょっとマンネリになっていますね)、またご意見などお寄せ下さい。ではこの一年、またおつき合いをお願いします。

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