塚田こども医院

日 誌 2004年1月  月別の索引

2004.1.31(土)

◇「200億円の中村さん」が書いた本

以前に勤務した会社を訴えて、200億円の支払いを勝ち取った中村修二さんは、昨日から一挙に有名になりました。青色ダイオードがそれほどすごい技術なんですね。「100年に1回の大発見」などと自分で言うと、何だか眉に唾を付けたくなるのですが、裁判所も認定したわけですから、決してウソではないわけです。

実は彼のことは、以前から知っていて、興味を持っていました。日本の中小企業の技術者から一転してアメリカの大学教授になったなんて、すごいこと。アメリカは実力社会ですから、よっぽどの実力がなければ教授にはなれません。ノーベル賞に最も近い日本人というのも、彼が日本ではなく、世界でそうとうの評価をされているからなのでしょう。

数か月まえに彼の著書『日本の子どもを幸福にする23の提言』(小学館)に出会いました。本屋さんで気になって買って置いたのですが、昨日からの“騒動”で、本棚から持ってきました。気骨あふれる硬派な印象通りの、なかなかスジの通った主張が多く、なるほど! そうだよね!などと頷きながら一挙に読み終えました。

彼自身は物事を徹底して考え抜く性格だけれど、日本の教育システムの中ではそういった人たちは評価されず、自分も大学に入ってそうとうに悩んだそうです。大きな企業に就職せず、小さなベンチャー企業で、ほとんど自分一人で研究生活を送ったのも、彼の反骨精神の現れだったようです。

昨日からの報道を見ていてヘンだなと思っていたのは、訴えられた会社の様子が十分に伝わってこないことです。即日控訴してコメントは発表していますが、マスコミの取材は一切断っています。裁判の中では、中村氏はむしろ会社に損失を与えたから2万円の報奨金でも多いくらいだという、めちゃくちゃな主張をしているようです。このあたりのことも、この本を読む中で少し分かりました。

中村氏が会社を辞めてアメリカに行ってから、この会社が彼をある法律に違反しているということで、アメリカで提訴しています(裁判の内容ははっきり書いてありませんが、青色ダイオードに関する特許についてのようです)。アメリカの陪審制での裁判を経験する中で、実にいろんなことを学んだと書いてあります。相手の弁護士からの追求に、隠さず全てを述べること。要求された資料は、パソコンの中のハードディスク、携帯電話の通信記録、銀行の残高証明にいたるまで、すべてを開示しなければいけないこと。その中で、少しでも隠したりすることは、陪審員に悪い印象を与えるので、情報開示がいかに大切かを身をもって知ったようです。結果としてはこの裁判は勝っていますが、どうもこのあたりのこともあって、「確信犯」的にこの企業を訴えたような気がします。

アメリカ社会ではウソをつくことが最も問題とされるとありました。確かにそうですね。前の大統領のクリントンが議会から弾劾されたのは、不倫をしたことではなく、「不倫はしていない」とウソをついたことでした。そんな社会を知って、日本の社会、そして自分が以前いた会社が必要な情報を開示せず、どれくらいウソを言い、彼を傷つけてきたか・・ そんな怒りを感じる本でもありました。

話はそれましたが、日本の教育制度に対して彼の提起する問題はずいぶんと大きいものがあります。自らの体験を通しているだけに、訴える力があります。「子どもの人格を尊重してほめてあげよう」「叱られてばかりで、子どもは自分に自信が持てず、自主性や自尊心なども育たない」・・。このところ私が問題にしている「自信力」の話もでてくるなど、頷ける点がとても多かったです。

◇アクセス13万件

このHPへのアクセスが13万件を越えました。私の勝手なおしゃべりにお付き合いいただいている方も多いと思います。ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。

2004.1.30(金)

◇日本の子どもにもワクチンを!

「世界の子どもにワクチンを」日本委員会のニュースレターに私が書いたものが掲載されました(前回はボツでしたが)。どうぞご笑覧下さい。

日本は今や世界一の長寿国です。日本人の平均寿命が延びた要因の一つに、衛生状態や食糧事情の改善、そして予防接種の普及による乳幼児死亡率の低下があります。一方で、世界では発展途上国を中心に、さまざまな感染症によって命を奪われる子どもたちが少なくないのが現状です。「世界の子どもにワクチンを」の運動の必要性はそこにあります。

しかし、日本は「世界のリーダー」として、子どもたちの感染症を本当に克服できているのでしょうか? 残念ながら、そうではありません。

かつて「子どもの命だめし」とも呼ばれたはしか(麻疹)は、ワクチンによって確実になくすことができます。日本でも1歳からの接種が行われていますが、それでも年間数万人の患者が発生し、子どもを中心に数十人の命が失われています。

実はこのような状況は先進国ではまれなのです。欧米諸国は「撲滅」に近い状況で、アメリカでは年間の患者数が100人程度になっています(このうちの半分ほどは日本人が持ちこんでいて、「日本ははしかの輸出国」という非難を浴びています)。

欧米では2回の接種が普通です。日本のように1回だけでは次第の効果が薄れていき、接種をしてあってもはしかにかかることもあります。さらに、その1回の接種すら受けていない子どもたちが、都市部を中心にそうとういます。

はしかの患者はウイルス感染の「被害者」ですが、他の子どもへ感染させるという意味で「加害者」でもあります。ワクチン接種によって、はしかにかからないような免疫を持っていることは、社会の一員としての当然のエチケットなのです。

日本の予防接種行政が不十分なのは、訳があります。以前は、予防接種を受けるのは「強制的な義務」であり、粗雑なワクチンによる重篤な副作用事故が頻発したことから、社会的な批判がおきました。最近はワクチンの改良によりそのようなことはほとんど起きていませんが、しかし、予防接種そのものに対する不信感は、まだ残っています。行政も、いわば及び腰のままです。

私たちは世界にワクチンの恩恵を広めようと運動しています。しかし、日本の子どもたちが必ずしも感染症から守られていない事実を、もう一度見つめ直してみる必要があります。

あえて言わせていただきますが・・「日本の子どもにもワクチンを」!

2004.1.27(火)

◇CSが映らない!?

先週末から続いている大雪が、まだやみません。降り方は弱くなっていますが、それでも今日も断続的に雪が舞っていました。今週いっぱいはこんなお天気が続くようです。まだまだ春は遠いですね。

先週のある夕方のこと。当院ご自慢のCSディズニー・チャンネルが突然映らなくなりました。他のチャンネル(地上波をケーブルTVで受けています)は問題がないので、CS用の機材が壊れたり、配線の不具合が起きたのだと思って業者さんに連絡(まさか、CS用の衛生が壊れたとは思いませんでした。もし、そうなら大事故としてさっそくニュースになっているでしょうね)。さっそく来て下さり、機械の様子を見たり、どんな“症状”かを聞いているうちに「それは雪が原因だ!」。最初は電波状態が悪いからなのかと思ったのですが、そうではなく、CSのアンテナに雪がついているのではないかというのです。(もしかしたら衛星が壊れたのかとおもったのですが・・)

実際にアンテナを見ると、確かに雪が“おわん”にくっついています。屋根のかかるところにおいてはあるのですが、横殴りの、そして粘着性の高い雪だったんですね。びっちりとアンテナを覆っていました。それを払ってみたところ、ディズニー・チャンネルが見事に帰ってきました。こんなトラブルもあるんですね。

これからは急にCSが映らなくなっても、お天気にもよりますが、この季節ではまずアンテナを確認することにしました。これからの対処の方法まで分かったので、もう大丈夫! どうぞ故障してみて下さい(^_-)

あすはいよいよ「わたぼうし病児保育室」の建物が完成し、引き渡しがあります。夜にはそれを記念してのパーティーも。長い一日ですが、でも楽しい一日にきっとなるでしょうね。

2004.1.26(月)

◇もうすぐ増築工事が完了します

医院の増築工事は、いよいよ最終段階です。昨日からは建具屋さんが入って、ドアなどをつけていて、今日の夕方までには完了。和室には畳も入りました。それぞれの部屋が、命を与えられたように輝き始めました。明後日には業者さんから引き渡され、今週中に準備をして、来週には新しい園舎での病児保育がスタートです。何だかドキドキ、ワクワクしてきましたよ(^O^) !

今回は保育室だけではなく、既存の医院も手直ししています。その最大のものがトイレの新築。医院の玄関横に大きな12角形の塔を作り、それをトイレにしました。すでに使っていただいていますが、今までより格段に広くて、明るく、使いやすくなっているはずで、好評なのではないかと思っています(このHPにも「使用体験レポート」が寄せられていました)。隔離室をもう一つ増やし、授乳もできる「予備室」も作りました。今日は外に自転車小屋を作っていました。

工事の中で苦慮しているのは、電気です。今でもそうとうの電気を使っていますが、今回の増築でさらにその使用量が増加。とくにエアコンの数がものすごいことになっています。新たに入れたものだけでも、保育室に4台、トイレ・隔離室・予備室に各1台の合計7台。これにすでにあるエアコンを加えると全部で何台が稼働しているのか、詳しく把握ができないくらいです。おそらく20台くらいにはなりそう。これらが一斉に動いたら・・もちろん電気料金のこともありますが、ブレーカーが落ちることがないか心配になります。

医院を最初に設計した時には、エアコンはできるだけ少なくしようと考えていました。部屋は細かく区切ることをせず、一つの室内機で広い範囲を冷暖房させようと。さらに、室外機がずらりと並ぶのはイヤなので、できるだけマルチ・エアコンを採用することにしていました。実際、開業当初は2台の室外機だけでした(それぞれ3、4台の室内機が付いています)。

しかし、その後は増える一方。医院は以前に一度大きな増築をしていますが、この時も1台は大きなマルチ・エアコンにしましたが、小さな部屋や区画には、それぞれに小さめなエアコンを入れることで対応せざるをえず、結局20台近くのエアコンが入っていることは、先にお話ししたとおりです。

「省エネ」に対応できず、「地球温暖化」を助長している当院は、その基本姿勢が問われる時が来るかもしれませんね(*_*)

2004.1.24(土)

◇除雪機の出番です!

この冬一番の寒波が昨日から日本列島を覆っています。当地での今朝までに50センチほどの積雪になり、除雪車がフル活躍。道路は自動車の通行に支障のない程度に除雪されていますが、駐車場の出入り口や歩道には大きな雪の山になっています。それを取り除いたりするのは、それぞれの家や会社の役割。

自宅は道路に面する間口が広いので、その除雪はけっこう大変。融雪用に地下水を汲み上げて散水していますが、完全にはいきません。とくにブルトーザーが置いていった大きな雪の玉は、固くて人力ではなかなか歯が立ちません。雪を飛ばす形の除雪機も考えましたが、水で重くなった雪は機械の中で詰まってしまって、役に立ちそうにありません(以前、医院の駐車場で使うために除雪機を買ったのですが、1シーズンでダメにしてしまいました)。しかたなく、スコップでせっせと雪かきをするのが、冬の仕事になっていました。

でも、今年は強い助っ人が登場! その名も「ママドーザー」。ママでも扱える小さなブルトーザーと意味なのでしょう。クルクルと回るトータリーで雪を集め、遠くに飛ばす普通の除雪機と違って、スコップで雪を押してどかすという感覚です。それほどパワーも強くはありませんが、でもその分、駐車場の前など、狭いところでも活躍します。

昨日かの大雪で、さっそく使ってみて、その“効用”をしっかりと見届けました。操作も少しずつ慣れてきて、面白いように除雪できます。水をたっぷり含んだ雪でも問題なし。いつもなら汗だくになるのに、スイスイと作業が進むので、汗もかきません。体が温まらないので寒いくらい。かかる時間も半分以下のよう。

そう、これが私の探し求めていた除雪機。やっと巡り会えました。これで、朝の除雪も楽しみになりましたよ(今朝もこの除雪機をかまいたくて、早く目が覚めました←遠足の日の子どもみたい)。

何よりも自宅前の歩道を、子どもたちが通学したりするのに支障がないように除雪することができます。次は医院の前。こちらの方は雪を飛ばす形の除雪機を、やはりこの冬初めて導入しました。暖冬で車庫の中に眠っていましたが、いよいよ出番です!

※この商品は、実はほとんど売れていないのだそうです。けっこう使い勝手がいいので、残念ですね。でも・・名前が今一。力はそれほどいらないけれど、やっぱりエンジンの付いている機械を操縦するのですから、女性向きとは言えませんね。男は機械いじりが好きですから、そこにターゲットを搾って「パパドーザー」なんてのはどうでしょう(^_-)

2004.1.22(木)

◇コウギは無事終了、コウジももうすぐ終わります

昨日は看護大学の2回目の講義も何とか終了。これで肩の荷がおりました。やれやれ。「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ではありませんが、今回も100枚近いスライドと、「わたぼうし病児保育室」を紹介したテレビ番組のビデオを使って、機関銃のようにしゃべりまくってきました。内容のない分、テンポでごまかしてきたというわけです(^^)

前回の講義についての学生さんの感想を拝見しましたが、「分かりやすかった」という意見もあり、ほっとしました。自分たちの目指す医療の中で、「小児科ってこんな感じなんだね」、「小児科医ってちょっと違うんだな」(そう、とくに私は変わり者)なんて思ってくれるといいな。子どもたちの世界に興味を持ってくれるといいな、などと勝手に思っています。

今回の講義が良かったのかどうか・・次の年度も講義を頼まれました。「感染症と予防接種」が加わり、3コマ分。それと看護学生さんの実習に当院に来たいとか。かわいい「看護婦の卵さん」、どうぞ勉強に来てみて下さい。

病児保育室の新園舎の工事も、あと1週間ほどで終わります。来月からはいよいよ新しい施設です。大きな工事はほぼ終わり、今は内装などの最終段階。あとは完成を待つばかりです。ワクワクしてきますね。

インフルエンザもいよいよ本格な流行が始まっています。今週は新潟県にも「注意報」が出されましたし、外来にも患者さんが次第に多くなってきました。ここ数日は、この冬一番の大寒波が日本列島を襲っていますので、これで一挙に「大流行」になるのではないかと心配しています。どうぞお気をつけ下さい。

2004.1.19(月)

◇はしか(麻疹)発生!!

今日は午前中にはしか(麻疹)の患者さんがおられ、あたふたとしました。本人にとっても、とても具合の悪くなる病気ですので大変ですが、感染力が強いために待合室などで二次感染を起こしてしまわないかという点も、とても心配です。

この患者さんは土曜にも来ていて、その時は私もまだはしかとは気づきませんでした。そのため、院内でそうとう多くの子どもたちに接触してしまっているようです。当日と今日の受け付け簿などを参考にして、接触した可能性のある全ての子どもたちを割り出してみました。すでにはしかワクチンを接種してあればかかるおそれはまずありません。

問題は1歳前後の子どもたち。今回は14名のワクチン未接種者がおられ、このうち生後6か月以上の子どもたちには、一人を除いて全員にはしかワクチンを「緊急接種」しました(一人というのは水ぼうそうになっている子。生後6か月未満はお母さんからの移行免疫が残っていると思われるので接種せず)。

はしかの潜伏期はちょうど10日。来週、はしかの患者さんが出ないことを、そして、そこからの二次感染のおきないことを願っています。

明後日は、看護大学での2回目の講義。この週末はまたスライドや資料作りに没頭しましたが、まだ出来上がりません。やっぱり前日に持ち越してしまいました(当日にはならないと思いますが)。そのあおりで、HP上で質問をお寄せいただいている方には、しばらくお返事を差し上げられない状態が続いています。今しばらくお待ち下さい。

わたぼうし病児保育室の新園舎の形がずいぶんと見えてきました。テラスの屋根部分を利用した壁には「わたぼうし病児保育室」の看板もつきました。今日は内装も進んでいて、クロスをはる準備をしていました。「新居」の完成は、もうすぐです!

写真の右手が保育室、左手のドーム(12角形の屋根)が新しいトイレです。堂ですか?おしゃれでしょう(^0^)

2004.1.17(土)

◇新しいトイレが完成しました

夕食を外でとっていたら、いつもよりずいぶんとにぎやか。周りのお客さんを見ていたら、どうも若い子が多いようですし、中には学生服を着ていたり、参考書らしき本を開いている人もいます。そう、今日と明日は大学入試のセンター試験なんですね。いつもなら「うるさいな(>_<)」と思うのでしょうが、今日だけは大目に見ていました。「明日も頑張って!」っと。

  

当院のトイレ工事がほぼ完了し、今日から利用していただきました。医院の外に、新しく12角形の塔で作った物です。これまでよりも広く、使いやすくなったことと思います。男性の小便器も独立したブースにし、ドアを付けました。大便器はこれまでより一つ増やして3つ。うち2つは洋式にしました(一つは看護婦さんから要望があり、ウンチの観察用に和式のままにしてあります)。冷暖房も完備! 災害時に水道が止まっても地下水を利用して使用できるよう設計されています。なかなか優れ物のトイレを、ぜひ一度使ってみて下さい(^_-)

今までのトイレと洗面所のスペースは、第2隔離室と予備室にしました。隔離を必要とする患者さんが多くなると、隔離室も一つでは足りなくなります。予備室は、授乳もできるように多目的なスペースにしてあります。いずれの部屋も、子どもたちが多少でも居やくなるよう、液晶テレビを付けてあります。

県内の中村果樹園というところから、お祝いの大きなお花と果物をいただいてしまいました。以前より懇意にさせていただいている白根市の業者の方です。いろんな果物を作っておられますが、「ル・レクチェ」という洋梨の一種は絶品の味。当院のお歳暮は中村さんからのル・レクチェに決めています。(今年は生産量が日本一になったそうです!←パチパチ)

私どもの仕事をとても良く見て下さっています。嬉しい限りです。そんな期待に、多少でもお応えしていきたいと思っています。トイレの次は、いよいよわたぼうし病児保育室の新園舎です。大工さん方も休日返上で仕事をして下さっています。今月中の完成を目指してもう一歩。こちらもどうぞご期待下さい。

2004.1.16(金)

◇雪よ、もっと降れ!?

今日は少し寒気がゆるんできました。北海道の北にあった猛烈な低気圧が弱まったのでしょう。ここ数日、風も冷え込みも強かく、路面が凍結するなど、運転も気を使いましたが、今日は多少雪が降っている程度。さほど積もることもありませんでした。

極めて個人的な理由で、実はもう少し多めに雪が降ってほしいと思っています。地域の皆さんにはご迷惑でしょうが。年末に除雪機を2台購入したのですが、まだその出番がありません。例年通りに雪が降っていれば、もう大いに役立っている頃。しかし、今年は少雪なのか、車庫に眠っているばかりです。

医院の主な駐車場には「消雪パイプ」が敷設してあるので、雪がたくさん降っても心配ありません。「自動降雪センサー」も付いているので、雪の降り具合を心配することはありませんし、夜間など、人がいなくても大丈夫。さらに、建設業者さんにブルトーザーでの機械除雪もお願いしてありますので、駐車場の出入り口なども完璧です。

ところが問題が一つ。歩道の除雪が手つかずでした。市が管理しているわけですから、医院で除雪する必要もないのかもしれませんが、でも医院の前の歩道を、歩行者が気持ち良く通れないというのも、申し訳ないように感じていました。(本来は責任を持っている市がすべきでしょうが、市はしないと言っています。町内会などでも取り上げているようですが、押し問答をしているだけでは、子どもたちやお年寄りたちがいつまでたっても危険なままです。)

今年は“自前で”歩道除雪をしようと考えて除雪機を買ったのですが、まだ眠ったままになっています。除雪機の出番がないということは良い事なのですが、でも、ちょっとは出番が欲しいと思ってもいます。このまま春を迎えたら、除雪機が可哀想ですね。

2004.1.15(木)

◇インフルエンザの検査

この写真は、インフルエンザ・ウイルスの検査キットです(いろんな会社が作っていて、その一つ)。鼻や喉の粘膜を綿棒でこすって、それにいくつかの試薬を加えて検査します。「迅速診断検査」という名前の通り、10数分くらいで判定でき、そのまま外来で待ってていただければ良いという優れ物。今から数年前に始まり、今やこれなしでは冬場の外来診療はできません。そして、世界中で一番使われているのが日本だということで、日本のインフルエンザ診療の水準を一挙に引き上げ、世界の最高水準になったとも言えます。

写真に撮らせていただいたキットは、今日、実際に使った患者さんのものです。A型インフルエンザであるとはっきり分かります(菱形マークが出た方のタイプのインフルエンザ・ウイルスが検出されたという意味です)。これに基づいて、抗インフルエンザ薬を直ちに使うことができました。

まだ本格的な流行が始まっていないときは、発熱の患者さんがインフルエンザであるか、他の病気によるものか、なかなか分からないことがあります。そんな時に威力を発揮してくれるのがこの検査。今や“臨床医の右腕”になっています。(流行が始まれば、、大勢の患者さんの全てにこの検査をするわけにもいきませんし、“状況証拠”だけで容易に診断が付けられます。)

でも、新潟県内で昨日から学級閉鎖が出ているようです。当地のある小学校もそうです。いよいよ始まりそうです! 来週くらいにはドンと来るような予感がしているのですが、どうなるでしょうか。

昨日は看護大学での講義が無事終わりました。2年生の「小児看護学」の講座の中で、「小児の呼吸器疾患」をお話していきました。子どもで一番多い「かぜ」から始まり、慢性のアレルギー疾患である気管支喘息についてはできるだけ分かりやすく、そして最新の知識をまとめてみました。インフルエンザの中では、今週になって急に問題になった「トリ・インフルエンザ」も解説に加えました。最終的に用意したスライドはちょうど100枚! それを90分の講義で全部使いきりました。きっと「消化不良」を起こしたでしょうね。学生さん達にはスライドを全てプリント・アウトしてお渡ししましたので、あとでまた「反芻」して消化していただきましょう。

来週はもう一度講義があります。「小児科医による子育て支援」がテーマ。当院で行っている「病児保育」を話題にしながら、子育て支援に求められるものは何か、「こころ」を育てるにはどうすれば良いか、一緒に考えてみたいと思っています。と言っても、もう1週間もありません。気ばかり焦ってきます・・

2004.1.13(火)

◇インフルエンザ流行始まる/新型インフルエンザ

インフルエンザの流行がジワリと始まっています。すでに山形県と福島県では「警報」、福島県、埼玉県、群馬県では「注意報」が発令。どうも新潟県はぐるりと周りを取り囲まれているようで、不気味です。今日の外来でも、A型インフルエンザの患者さんが何人か出ていますので、徐々に、そして確実に広がっています。

今週か来週には当地でもインフルエンザの大流行が起きる可能性があるようです。十分に注意をしていて下さい。私たちも、それなりの体制を作って、インフルエンザを迎え撃つ用意を整えています。「インフルエンザよ! 来るなら来い!!」という気構えです(と言っても、流行が来ない方がいいにきまっていますが)。

昨日は大きなニュースがありました。山口県でトリ・インフルエンザが発生したとのこと。今のところは鶏だけの感染ですが、もし人への感染力があれば、「新型インフルエンザ」として、世界的な大流行になる可能性もあります。これは、実はSARS(新型肺炎)の比ではありません。

今回のトリ・インフルエンザは「H5型」といって、これまで人の間では流行したことがないタイプ(ちなみにA香港型はH3型、Aソ連型はH1型)。このウイルスに対する免疫は、今地球上にいる人間の中で誰一人として持ってはいません。そして、インフルエンザの流行スピードや感染力はもの凄く強いので、たちまち世界中に広がっていくことは、想像に難くないのです(「スペイン風邪」と呼ばれた1918年からのH1型インフルエンザの流行では、わずか半年で世界中に広がり、2,000万人以上の死者を出しました)。

今回と同じ「H5型」は、1997年に香港で問題になりました。この時は18人が感染し、6名が死亡しましたが、いずれも鶏からの直接の感染のようで、人から人への感染はなかったとされています。この時は直ちに鶏を大量に処分することで、それ以上の被害は出ないですんでいます。(香港などでは、生きたままの鶏を店頭で販売していることが、一般の方への感染の機会を作っていたようです。)

今回のトリ・インフルエンザの問題がどうなるか、予断はできません。このまま感染した鶏が全て処分され、人への感染が阻止されれば良いのですが、今後も同じウイルスによる鶏の感染はいつでも起こりうるでしょう(昨年末から韓国でも鶏の感染が起きています)。もしも、感染した鶏に接触していた農場関係者などに感染し、さらに、ウイルスが性格を変えて「人への感染力」を備えてしまったら、そこから日本のみならず、世界的規模のとてつもなく大きな流行が始まることも予想しておかなくてはいけません。

インフルエンザの予防としてはワクチン接種がありますが、現行のワクチンはH1型、H3型、そしてB型に対応するものしか使っていません。「新型インフルエンザ」であるH5型に対応するワクチンは、まだ存在していません。もし流行が始まれば、大至急製造するでしょうが、でも作るのには数ヶ月以上かかるでしょうし、世界中で接種できるほど大量にできるはずはありません。

もう一つの対策は「抗インフルエンザ薬」の使用です。こちらはシンメトレル、タミフル、リレンザという3つの薬があります。いずれも新型を含めてA型インフルエンザの“特効薬”ですので、もしかかっても、早く診断し、早く薬を使用すれば、ある程度治すことができるでしょう。そのためには、これらの薬を「備蓄」しておく必要があります。

新型インフルエンザが流行すれば、「国家的危機」が訪れます。その意味で、新型インフルエンザ対策は「国家の危機管理」になっていなければいけないのですが・・ 残念ながら(そしていつものことですが)、日本の危機管理はないに等しいです。大きな問題が起きてからあたふたするのがいつものこと。今回のことが、大問題に発展しないことを祈るのみです。

明日は県立看護大学で「小児の呼吸器疾患」について講義をしてきます。すでにスライドも作ったあるので、私にしては余裕です。喘息のことが主なのですが、このインフルエンザのことも話をしようかと思っています。時間が90分・・最初は長いと思っていましたが、でも「時間が足りないかも」と心配になってきました。作ったスライドが96枚! 1枚1分の“時間制限”。無事終わることを祈っていて下さい(^0^)

2004.1.10(土)

◇新成人の方、おめでとうございます

今週は3学期が始まり、やっと園や学校が始まりました。冬休みの忙しさから、少しホッとされたお母さん方も多かったことでしょう。でも、今日からまた3連休・・ 「ミニ正月」といった感じでしょうか。

明後日の12日は「成人の日」。と言っても、あんまり実感がありません。もちろん、私が成人式を迎えたのははるか昔になっているからでもありますが、一番の理由は日付です。小正月でもある「1月15日」が成人の日だという“固定観念”からまだ抜けません。連休を多く作ろうということで曜日を固定したわけですが、大きなおせっかいという気もするのですが、いかがでしょう。

この「日誌」もご無沙汰してしまいました。このところ、来週とその次の週に予定されている県立看護大学での講義のスライド作りや、レジュメ作りもけっこう大変で、心も時間もそちらにとられていました。このところの“頑張り”で、もう一歩のところに来ています。この週末も連休になっているので、いっぱい勉強できそうです。

私の個人的な事情からは、今年の「成人の日」は、12日でOKです!

2004.1.7(水)

◇昔のスライド作り

「小寒」が過ぎましたが、今日はとても暖かな1日。雪国というのに、雪はまったく見かけません。このまま春になりそう・・なんて思っていたら、きっと大間違いでしょう。天気予報では今夜から明日は雪になり、明日には平野部でも10センチほど積もりそうです。革靴を雪用の靴に代えて通勤することになるでしょう。

このところスライド作りをしています。今はパソコンで簡単に、きれいに作れるようになりました(そのための勉強も必要ですが)。以前・・私が勤務医をしていたころですから15年ほど前ですが、自分で原稿を作り(当時はまだ珍しかったワープロも活躍しました)、写真を撮り、現像し、それをスライドの青焼きにしていました。業者さんに頼めば手間いらずなのですが、多少は写真の技術があり、趣味でもあったので、自分で全部をしていました。

最後の行程でアンモニアの蒸気に触れさせるのですが、ときどきまともに嗅いでしまい、鼻の粘膜が大変なことになったのを、今でもよく覚えています。でも、アンモニアに触れて、透明から徐々に青く変色していくフィルムを見ていると、無性に嬉しくなったのも確か。その感触が忘れられず、よく暗室に潜っていたものです。

自分でするのは別な意味合いもありました。それは発表の前日、ときには当日でもスライド作りができたことです。業者へ依頼するのは数日から1週間くらいが必要でしたので、「お尻に火がつくまでは動かない」私としては、とてもストレスでした。大きな学会ではちゃんと準備をしておかないといけませんが、院内や地域の小さな検討会や講演会などでは、やはり「前日主義」から脱することができず、自分で暗室作業をすることが多かったです。もっとも、それができちゃうので、原稿作りがギリギリになってしまうという「悪循環」だったのかもしれませんが。

今また、パソコンを使ってのプレゼンテーションが多くなってきました。直前までスライドや原稿の見直しができるという利点はありますが、でも私のような人間は、やっぱり直前にならないと仕事をしなくなるのでしょうね。

看護大学の講義まであと1週間。いよいよです。さあ、重い腰を上げることにしましょう。

2004.1.6(火)

◇スライド作り

来週と再来週に予定されている看護大学での講義に使うスライドを作り始めたところです。まずは「形」から。今日はプレゼンテーション用のソフトが、うまく使えるようになってきました。実際に写り方を見たかったので、プロジェクターをお借りしてみました。家で見てみたのですが、さながら“ホーム・シアター”のよう。明るく、きれいに写るので、自分でもうっとりです。

今回の講義に前半は呼吸器疾患、とくに喘息についての話です。私はその専門家ではありませんので、自分のオリジナルの資料はありません。いろんな本から資料をいただいて、それをアレンジして使わせていただくことになります。スライドも、本からコピーで作る物が多いのですが、今日はその作業も始めてみました。

この仕事のために新しくスキャナーを買ったのですが、使ってみて思った以上にきれいな出来上がりです。実は数年前にも購入しているのですが、この機種ではなかなかきれいに撮れず、なぜかパソコンがフリーズすることもよくあって、使い物になりませんでした。“イヤな予感”もあったのですが、思い切って新機種を買ったのは正解でした。数年間でずいぶん改良されたのでしょうね。

講義の準備はスライドができれば8割方終わったようなもの。道順は見えてきましたので、これからは“中身”を作っていくことにしましょう。・・本当はこれが大変ですし、大切。あと1週間だというのに、浮かれている場合じゃないんですよ。

2004.1.5(月)

◇仕事始め

新年明けましておめでとうございます。今年もまたどうぞ宜しくお願いします。

年末年始のお休みも終わり、今日からまた通常通りの診療です。この間、休日診療所が毎日開いていたとは言え、具合が悪くて大変な思いをされた方も多かったと思います。午前中はとくにそんな患者さんが多く、検査、処置、点滴などが続きました。

インフルエンザ(A型)の患者さんもおられました。お父さんも一緒にインフルエンザにかかり、つらそうでした。抗インフルエンザ薬をさっそく使いましたが、早く良くなるといいですね。今はまだ散発的な発生ですが、今月中には大きな流行になるおそれが十分にあります。どうぞご用心下さい。

中国ではSARS(新型肺炎)の患者さんも少し出ているよう。韓国のニワトリなどに新型インフルエンザ(H5型)が蔓延し、そうとうの数を処分しているというニュースもありました。いずれも「対岸の火」ではありません。日本でもきちんとした対策をとっておかないと・・。危機管理がなかなかできないお国柄ですので、大きな問題に発展することも心配です。

この休み中、私は看護大学での講義の準備をしていました。と言っても、中身ではなく「形」づくりですが。スライドを見せながら話を進めるつもりですが、そのソフトをいじっていました。私はマック派。プレゼン用のソフトはマイクロソフト社の“PowerPoint”を使っていましたが、バージョンが古いので最新のものを新たに購入するつもりでいましたが、けっこう高額なので迷っていました。ふと気づいたのは、マック用のソフト(“Keynote”)の存在です。操作は“PowerPoint”と同じ感覚でできます。値段も手頃ですし、何よりも、実用一点張りの“PowerPoint”に比べて、美しいです。

私のことをほとんど知らない学生さん達に講義するのに、まずは「形」でアピールし、こっちの方に注目させようという、何ともセコイ作戦を考えているという次第です。

でも、大学に置いてあるプロジェクターに私のマック(“PowerBook G4”)がつながるかどうか。パソコンの機種は関係ないという説もありますが、以前、実際に使いたくても使えなかったことがあり、気になっています。講義前には確かめたいと思っていますが、今週いっぱい大学は冬休みのようなので、少しヤキモチ。

しかし、一番の問題はやはり「中身」。勉強もスライド作りも今から始めるので、さあどうなるか。あと1週間ちょっとで、その時が来ます。ドキドキ・・

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