塚田こども医院

日 誌 2004年2月  月別の索引

2004.2.27(金)

◇ニセ請求書

昨日は“オレオレ詐欺”のことを書きましたが、私がその被害にあったわけではありません。でも、似たような詐欺まがいのことを経験しています。一つは広告取り。NTTの電話帳に広告を出していますが、その部分を切り取って、あたかもその広告費だといわんばかりの請求書を送りつけてきます。NTT関連の広告料は電話料金といっしょに請求が来ますので、それだけでもインチキだと分かるのですが、うっかりしていると振り込む人(会社)があるかもしれませんね。

最近はインターネットの利用料金と称して請求書を送ってきます。アダルト・サイトを見たときの料金だとか。良くみればデタラメなものなのですが、これもひっかかる人があるようです。2週間ほど前に着いた葉書では、その文面の中に出てくる自分の会社名を間違えているというお粗末ぶり。利用者番号も一緒に印刷されているのも、大がかりに行われいていることを推測させます。

同じ葉書が医師の間に広く配達されているらしく、医師会から注意するようにお触れがきていました。宛先を調べるのは、どうも医師名簿が使われているようです。各地で医師会名簿が作られていますが、地域によってはその名簿が医師会で売られているということです。医療機関の住所などは公共性が高いですが、個人の名前や生年月日まで記載されている重要なデータ・ベースを自ら販売していると聞くと、個人情報を守るという意識がとても薄いように感じられます。そんなことすらできないようなら、大切な患者さんの情報をしっかり守ろうという立場にはたてないでしょうね。

昨日は一度に2枚の“請求書”が届きました。一枚の文面は前回のものとほぼ同じ。今度は文中の会社名が一致していましたので、きっと誤りに気づいて訂正版を出したのでしょう。もう一枚はまた違う会社からの違うもの。でもそれらの宛名シールに印字されているのは全く同じ。投函された郵便局は違うのに、同じ日に一緒に届いてしまうのでは、誰でもその仕組みが分かってしまいます。偶然の一致なのでしょうが、自ら馬脚を現したといった感じです。

こんな詐欺でメシを食おうなどと思うなんて、最低です。それだけの労力をかけるなら、自分で汗をかいて、真面目に働け!と言いたいです。

2004.2.26(木)

◇失礼な電話

このところ「オレオレ詐欺」のことが問題になっています。今日の新聞には、弁護士の方も数十万円の被害にあったとか。本職でも簡単にだまされるのですから、お年寄りの方はよっぽど注意をしておかなくてはいけないでしょうね。孫を思う気持ちを手玉にとって詐欺を働くのですから、悪質です。

日本人は、相手に誰ですか?って聞くことも、もしかしたら失礼になるかもしれないなどと、へんに遠慮してしまうところがあることも、問題なのかもしれません。以前は、そんなことぐらいでだまされるのもちょっと・・という思うこともありましたが、やっぱりだます方が悪い! 

私も実家に電話をかけるとき、「オレだよ」と言っていることもありましたが、それではいけないと反省。今は「次郎だよ」とちゃんと名乗って話をしています。

詐欺ではありませんが、医院や自宅にちゃんと名乗らない電話がよくかかってきます。確かに名前は言っているのですが、どこの誰でどんな用件なのかは最初には言いません。職員や家族の者が私に取り次ぐと、節税対策にマンションはどうだとかいった話を機関銃のようにしゃべり始めます。

医者はみんな金持ちだと思っているのでしょうが、私のような例外もいます。いくら話をしても、それに応じる気持ちもなければ、出せるお金もありません。電話代のムダです。

でも、仕事中にこんな電話がかかってくると怒り心頭になることもあります。「××(自分の名字・・それも本当かは分かりませんが)だが、院長先生をお願いします」と、あたかも私を良く知っているかのような言い方をするものだから、人の良い職員はすぐに私につなごうとします。中には「次郎先生を」などと親しい者だと装うこともしてきます。失礼極まりありません。そういった手口が分かると、ぜったいにそれ以上話を聞きたくありませんし、まして物を買ったりしたくはありませんよね。

普通に「○○会社の××で、マンションのことで電話しました」などと言えば、最初から取り次がれないことが目に見えています。そこを巧妙な話術を使い、電話口の職員をいわば欺いているわけです。ここまで来ると「オレオレ詐欺」とさして変わりません。

あんまりこういった電話が多いので、職員には「どこの誰で、用件は何か」はっきりと聞くように伝えてあります。それを言えないような方は、お取り次ぎできないと。そして、ほとんどの“物売りの電話”は、この段階で切れています。こんな電話商売を一日中ずっとしている人たちも多いのでしょうね。ご苦労なことです。

2004.2.25(水)

◇好天吉日

今月は新入園児の健診が重なっています。先週は市内でも一、二を争う“マンモス園”での健診でしたが、今日は小規模園での健診。今年は3名の新入園児を迎えることになりました。とっても少ないのですが、実は昨年はゼロでしたので、少しほっとしたところです。

私の医院から車で15分のくらいのところにあるこの保育園は、とても自然に恵まれています。海がすぐ近くにあり、山も控えています。お散歩は海岸へ行ったり、山道を登ったり。厳しい冬を除けば、子どもたちが育つには絶好の環境と言えます。でも、そんな保育園に行く子どもたちがどんどん少なくなっています。残念ですね。

帰りに少し山の方に車を走らせて見ました。お天気も良く、青い海、青い空までたっぷりと見渡せました。ちょっとリラックスした半日でした。

保育園の少し上の方から日本海を眺めた写真をご覧になって下さい。(左の赤い屋根が保育園、海の突き出ているのは地元の漁港。日本海の向こうに天気が良いときには佐渡が見えるようですし、そのもっと向こうは中国やロシアに繋がっています。)

2004.2.24(火)

◇掲示板を閉鎖しました

先日お知らせしましたが、これまで「読者のページ」として公開していた掲示板は、今日閉鎖しました。代わりにゲストブックを用意してありますので、ご利用下さい。

自由に書き込んでもらえるようにと思って設置していましたが、最近では毎日数通の不正な投稿があります。その大部分は、機械的に書き込まれる英文のもので、だいたいは営業用。見つけ次第すぐに削除していましたので、内容まではよく見ていませんでしたが、中にはアダルト・サイトのものも(*_*)

でも、最もショックだったのは、意味不明な日本語の投稿。ある方が子どもさんのことを書いているものを受ける形で、「僕は××になる・・」と同じ言葉を繰り返していました(××のところには具体的な言葉が入っていました)。誰が何のためにこんな投稿をするのだろうかと、気味が悪くなります。

これまでの掲示板は、ある方の投稿に対して別の方が意見なり感想なりを書き込むことができるようになっていました。今度のゲスト・ブックでは、一つひとつの投稿が独立する形になっています。匿名性については変わりがありませんが、投稿すると同時に私のところへ投稿内容がメールとして送られてきますので、内容のチェックはリアル・タイムに行うことができます。

HPを通じての情報提供だけでは私からの一方通行ですので、できれば「双方向」に交流できるといいなと思って設置していた掲示板です。しかし、現在は責任をもって維持することができない状況です。このような形で閉鎖するのは残念ですが、事情をご理解いただきたいと存じます。

2004.2.23(月)

◇47歳になりました

昨日は当地でも21度を超え、2月としては記録的な“暑さ”でした。風が強かったのですが、それがかえって気持ちよいくらい。少し外にいて犬の散歩をしたり、仕事をしたりしていましたが、汗ばむほど。家の前に出してあった消雪用のホースを片づけましたし、医院の除雪機や除雪用のブルも今シーズンはもう出番がないと思って、最後のお仕事をしてもらいました(とういより、最後に私が遊んだということなのですが)。

それなのに、今日は強い雨と風。気温もぐんと下がり、少し霙(みぞれ)まじり。山の方では雪になっていたようです。確かにまだ2月。雪に覆われていても当然です。今日がおかしい天気だというのではなく、昨日ような、普通の靴で歩ける日がおかしいのですね。

確かに周りを見回してももうほとんど雪が消えています。医院の駐車場も、脇に積み上げられた雪山もほとんどなくなりました。この冬も、やはり少雪で終わりそうです。

先週から花粉症の症状が出ている方が増えてきました。急に暖かくなって、気の早い花粉達がもう遊びに来ているようです。今春は、昨年の冷夏の影響で花粉の飛散量が例年の3割程度に少ないとのこと。でも安心はできません。少量の花粉でも過敏に反応するのが花粉症の本態だから。お天気に良いに日は十分にお気をつけ下さい。花粉症の方には、しばらくは憂鬱な日々が続きますね。ご同情申し上げます。

今月もあと1週間ほど。月末も近づき、バタバタし始めました。そんな中で、私もいつのまにか誕生日を迎え、47歳になっていました。これくらいの歳になると、あんまり誕生日を祝おうという雰囲気はありませんね。いつのまにか近づき、いつもまにか過ぎていくただの通過点。昔ならとうに「寿命」だったかもしれませんが、今ではまだまだ未熟者。いつまでたっても自分の不出来さばかりが目立ち、まだまだしなくてはいけないことが山積み。いくつくらいになったら、多少は落ち着いてくるでしょうか?

2004.2.20(金)

◇日本語ドメインはどこへ?

このHPのドメイン(インターネット上の住所)は「kodomo-iin.com」ですが、私はもう一つ別ドメインを持っています。それは「塚田こども医院.jp」という日本語表記のもの。「××.jp」は2年ほど前にできたもので、いずれ日本語でもネット上で使えるようになるかもしてないと思い、そこそこのお金を使って取得しました。でも、これまでは使われず仕舞い。

ドメインを維持していくためには、毎年何千円かの更新料がかかります。先日その請求書が来たのですが、それを手にしながら、何でこんなものにお金を使わなければいかないのか、ふと疑問になりました。いずれは使えるようになるという謳い文句だったのに、少なくともこれまでは使えるようにはなっていません。HP閲覧ソフトで一番多いのがマイクロソフト社の Internet Explorer ですが、このアドレス部分にはアルファベットしか入りません。ソフトはいずれ変わるでしょうが、数年の単位では手つかずのままになっていそうな気がします。

ある専門の方に伺ったら、日本語ドメインが使えるようになるためには、閲覧ソフト以外にも、ネットを中継する器機や、HPの入っているサーバーなども、日本語ドメインに完全に対応する必要があるようです。もしどこか一つでもうまくいかなければ、使うことはできないのだそうです。そんな話を聞くと、日本語ドメインが一般的になる環境はここしばらくは訪れないそうにありません。

それに、私が今のHPアドレス以外に日本語ドメインを持つ意味は、ほとんど皆無に近いことにも気づきました。いずれ日本語ドメインが多くなったときに、自分の医院の名前がついてドメインを持っていることが、何かステータス・シンボルになるかのように思っていたようなのですが、それはとんだ錯覚だったようです。もしそんな社会になっても、「塚田こども医院.jp」をその時に取得すればいいし、先に他の方が使っていれば、それはそれでかまわないこと。

何より、いまのドメインを変更するなんて、不可能なことです。もうすでに多くのアクセスがありますので、きっと「お気に入り」に登録していただいている方も多いことでしょう。そんな方々に新しいドメインをお知らせすることは、無理なことです。また私のアドレスもこのドメインを使っていますので、それを変えることは仕事にも差し支えてしまいます。

そんなこんなで、日本語ドメインにちょっと色気を感じていましたが、その気持ちはす〜と冷めてしまいました。そして今日、ドメインの管理会社に、もう更新はしませんとお伝えしました。一度も使われずに捨てられてしまうわけで、申し訳ないことをしてしまったような気持ちがしています。私の見栄と気まぐれだったと、ちょっと反省です。

2004.2.19(木)

◇今日は失礼いたしました

今日はNHK新潟で当院のわたぼうし病児保育室が紹介され・・なんてことを書くことになっていたのに、放送されませんでした。夕方6:10から始まる番組ですが、まだ外来が終わっていませんでしたが、気もそそろ。心はここにあらずで、いつ始まるか、気が気ではありませんでした。

院内のテレビは、いつものディズニー・チャンネルからお堅いNHKに変え、ビデオも録画。外来の患者さんは何事がとおもったことでしょうね。準備万端待っていたのですが、病児保育の「び」の字も出ないで番組は終わり、7時の全国ニュースへと移っていきました。

昨日からこのHPを通じて今日の番組のお知らせをしていますが、それだけではなく、保育室の会員登録をしていただいているご家庭にFAXを送ったり、毎週「感染症情報」を多くしている方へメールで連絡をしたりと、けっこう“営業活動”をしていました。それだけに、放送されなかったことで、疲れがどんと出てきました。

正確な情報をお伝えせず、本当に申し訳ありませんでした。いずれまた放送されると思いますので、日時がはっきりしたら、またご連絡いたします。・・もっとも、報道は“水物”。大きな事件があれば簡単にふっとんでしまいますので、予定をお知らせするのも、もうためらわれます。また予定が違っていたら「オオカミ少年」だと言われそう(?_?)

でも、もしかしたら放送されないのかも。「公共放送」であるNHKが、開業医の宣伝になるようなことを伝えるわけにはいかない、なんてスジ論がすぐ出てきそうですし。あるいは、私のようなアウトローな医者は、大きな権威にはイヤな存在かもしれません(真っ正面から相手にされるようなこともないでしょうが。でも、以前、ある民間TVでインフルエンザの話をしたら、そのスジからTV局に抗議があったという話もありました)。

それとも・・昨日は私へのインタビューもあったのですが、その時にカメラ目線になっていたのがいけなかったのかな〜(*_*)

そんなこんなで、一日の終わりにぐっと疲れてしまりました。でも、何よりもTVの前で今か今かとじっと待っていてくれた方がもしおられましたら、申し訳ないことをしたことをお詫びいたします。

2004.2.18(水)

◇除雪機に異変あり

この冬の“新兵器”として除雪機を購入したことは以前にお話ししたと思います。医院の前の歩道を除雪して、近隣の方々の通行、とくに子どもたちの登下校が安全にできるようにしようと考えたからです。ですが・・

実際に使ってみると、なかなか難しいものだと実感しました。まず私が作業できるのが、夕方の外来を終えたあとなので8時前後になってしまいます。今はもうそれほど寒くはありませんが、真冬のこの時間に外での仕事は、普段暖かいところでヌクヌクとしている私にとってはつらいものでした。志はあったつもりですが、現実はそれほど甘くはなかったと、軽い気持ちで考えていたことを反省しています。

もう一つ。除雪機が思うように動いてくれません。説明では簡単に雪を飛ばしてくれるということだったのですが、少しでも雪の量が多いと止まってしまいます。その度に後進と前進を繰り返しながら進もうとするのですが、それでもうまくいきません。そのうち疲れてしまい、途中で断念しまっていました。

昨日、除雪機を納品してくれた業者の方がこられてそんな話をしたところ、「おかしいな・・」とのこと。けっこう力のある除雪機で、雪のもっと多いところでも使ってもらっているそうです。「じゃあ、私の動かし方が下手なのでは?」ということになり、今日“実技指導”をしていただきました。そうしたら・・

除雪機の先の雪を掻き込むローターの片方が壊れていて回っていなかったのだそうです。何か固いものにぶつかり、駆動軸との間を止めている安全ピンが折れ、空回り状態になっていました。さっそくそのピンを交換したところ、しっかり雪を飛ばしてくれるようになりました。何とパワフルなこと。私の扱い方に問題があったわけではありませんでした。

もっとも、その故障に気づかずにいた私の判断力、情報収拾能力には疑問符がつきましたが・・ こんなにうまく除雪ができるのなら、もう一度雪がたっぷりと降ってくれないかな〜っと、ふと思った私でした。

今日はとても暖かなお天気の中、近くの保育園の新入園児の健診に行ってきました。みんな元気でしたよ!

先日来、NHKの方がわたぼうし病児保育室の取材で来られています。今日も私へのインタビューをして行かれたのですが、いよいよ明日(19日)の夕方、「NHK新潟ふれっしゅ便」という番組の中で取り上げられるようです(午後6:10〜7:00)。どんなふうになるか、今から楽しみです。新潟県内の方、どうぞご覧下さい。

※先ほど連絡があり、もしかすると明日の放送は延期になるかもしれないとのことです。もしそうでしたら、ごめんなさい。

2004.2.17(火)

◇ゲスト・ブックに生まれ変わりました

このHPを訪れていただいた方からご意見やご感想を書き込んでいただくページを作っています。これまでは「読者のページ」として掲示板を用意していましたが、この度リニューアルすることになりました。これまでと違って過去のものに対して、ツリー状に書き込んでいくことができず、使い勝手が悪いかもしれませんが、ご了承下さい。

これまで使っていた「掲示板」は、このHPの管理をしているサーバー会社が用意していた「規格品」ですが、プログラム(CGI)に欠陥があり、不正にHPに入り込むことができることが分かったために“廃盤”になっていました。新しいプログラムへの移行を促されていたのですが、これまで忙しさを口実にサボっていました。しかし、昨年秋から時々、英語による商品の売り込みなどのヘンな書き込みが増え、これ以上古いものを使い続けることが困難になりました。さらに、会社側もすでにサポートを打ちきっているので、このプログラムによってトラブルが起きても対処できないようになりました。

ということで、新しく「ゲスト・ブック」として再スタートすることになりました。HPへお越しいただいた記念に、ぜひ書き込みをお願いします。

なお、以前「読者のページ」にお寄せいただいたご感想などは、いずれ整理してお読みいただけるようにいたします。

2004.2.16(月)

◇納得医療

今日の外来での出来事。1歳半くらいの男の子が診察のあと、ずっと泣いています。待合室に戻って、お会計や薬が終わってもまだ大泣き。どうしたのかな?と気になっていたところ、看護婦が「もう一度診察してほしいって言って泣いているんですが、いいですか?」と言ってきました。断る理由はないので「いいよ」と言って連れてきてもらったのですが、今度は泣きやんで、大人しく診察を受け、そして満足そうな顔をして帰っていきました。

最初の診察の時、本人にとって「診察を受けた」という実感がないまま終わってしまったようです。お母さんと話をしながらだったので、自分に先生の気持ちが集中したいないことがばれていたのかもしれません(*_*) それとも、あまりに簡単に早く終わったので、「そんな診察では納得できない!」と思っていたのかも。

医療の在り方が問われていますが、「インフォームド・コンセント」がとても重要だと指摘されています。説明をきちんと受け、患者さんがきちんと同意をしながら行われる医療のことです。カタカナ文字では分かりづらいので、日本語で「納得医療」とも訳されるようになりました。今日出会った子にとって、文字通り「納得医療」がなされなかったということなのでしょう。

小児科では、ともすると親御さんとだけ話をし、“主人公”である子ども本人とのコミュニケーションが不足してしまうこともあります。子どもの目線にたって、子どもの心を大切にしながら対応するように心がけているつもりですが、まだまだ不十分だと実感しました。

でももしかしたら、本職を相手にした極めつけの「お医者さんゴッコ」だったのかもしれませんね(^^)

2004.2.14(土)

◇「小児科に手厚い」というのは本当ですか?

今週は当地でのインフルエンザの患者さんは少なくなってきていました。峠を越したということでしょうか。今週は水曜が祝日でお休みだったことも良かったのかも。全国的規模での「学級閉鎖」だったということでしょうか。

ところで、日本の保険医療は「診療報酬」と呼ばれる決まり事があり、料金も全国一律に決まっています。診察はこれくらい、検査はいくら・・といった内容が全て点数化され、それに基づいて会計が行われます。この診療報酬は2年に一度改定されるのですが、この4月がそれにあたっています。そして昨日、新しい診療報酬が決まりました。

今日の新聞には「小児医療に手厚く」などと書かれ、あたかも私たち小児科医の収入がアップするかのような書き方をしていますのが、全くの誤解です。全体としてはアップしないことがすでに決まっていますので、その中で少額での多くなるようですと、確かに「手厚く」とか「優遇」とかいった表現になるのかもしれませんが、中身をみて欲しいです。

今回アップするのは、6歳未満の子どもたちを時間外や休日に診療したときの加算です。普通の時間帯での診療は関係ありません。確かに「小児救急」が社会問題になり、何とかしなければという機運があるのは分かります。その点への配慮が、今回の時間外診療のアップになったことを評価しないわけではありません。でも、お金を高くすれば、医者はそっちの方向に流れていくと単純に考えているのだとしたら、情けない話です。

そして、何だかしっくりとしないのです。小児科医がもっと頑張って時間外の患者さんを診るべきだと言われているような気がします。他の科に比べると労力が多くかかる一方で、検査や処置、薬といった「物」が少ないために収入が少ないといった問題をもつ小児医療の仕組みそのものを根本的に変えることが必要なのに、自分たちはそれをサボっている。それなのに、「時間外の子どもたちをいっぱい診れば収入が増えるんだから、文句を言うな」とでも言わんばかりです。

来年度から厚生労働省が始める事業に、全国どこでも「#8000」をダイヤルすると、地元の小児科医が電話で相談に応じるというものがあります(都道府県が実施主体なので、実際に始まるのはまちまちですが)。小児科医が順番で夜間や休日の「電話番」をするわけです。その労力は大変です。でも、地域の子どもたちのことを考えると、力を合わせて取り組んでいこう、という動きが小児科医の中にできてきています。

でも、ある意味では小児科医の「善意」に頼った事業であることは確かです。日中の普通の労働時間だけでもすでに8時間を超えているのに、さらにそこに夜間などの電話当番をするわけです。労働基準法との兼ね合いはどうするのでしょう(そういえば、「厚生省」と「労働省」が一緒になって「厚生労働省」になっていましたね)。不足している小児科医を増やす策をとらずに、結果としてさらに小児科医の労働を過剰にするのであれば、医師の「小児科離れ」がますます加速されることにはならないでしょうか。

「小児科に手厚く」と大きなタイトルの書かれた今朝の新聞を見て、どこかおかしいと感じ、そして政策能力のない政府の姿勢にやりきれない思いを抱いてしまいました。

2004.2.13(金)

◇NHKが取材に来ています

「13日の金曜」というと、何だか怖いことが起きそう・・なんて言っても、ただの迷信。キリスト教の国々でそう言われているようですが、聖書にでも書いてあるのでしょうか? それが仏教国である日本でもけっこう流行っているのは、日本人がただ節操がないだけのような気がしています。

「4」も「9」も嫌がられ、結婚式では「2」がダメで、「13」も嫌われ者だとなると、良い数字が残らなくなってくるじゃないですか。数字自身に責任はありません。みんな平等に扱ってあげなくちゃ、かわいそうですよ。周りの人がいろいろと言っても、科学的な根拠のないことは気にしないでいられるくらいの理性が欲しいと、自分自身に対して願っています。

先日からNHKの記者の方がわたぼうし病児保育室の取材に来られています。「公共放送」ですので、個人の医院の宣伝になるようなことは取り上げられないわけですが、でも当院で行っている病児保育にはとても興味があるようです。上越市には、当院のものの他に市が2つの施設を運営していますが、それらは「病後児」(病気の回復期の子ども)を対象としているものです。当院では狭い意味での「病児」(病気の急性期の子ども)も対象にしているので、利用者数も多く(市の2つの施設を足した数よりも多いです)、親御さんのニーズもより高いことを実証しています。

記者の方が市の担当課に取材したところ、「病児保育」が必要だという声はあまり聞かれずニーズはさほどないので、市としてはこのまま病後児保育だけで十分と考えているとのこと。でもそれは違うでしょう、と記者の方にはお話をしました。必要性があっても、それに応えられないサービスしか提供できていないから、あまり利用されず、期待もされないのだと。

行政の考え方は、一度形ができてしまうとそれを修正するのはとても困難です。病後児保育をしているから、それだけで十分だというのは、実際の子育ての現場を見ていないから言えるのでしょう。「病気の急性期は親が見るべきだ」などと簡単に言ってのけるのは、自分が仕事を休む必要のない「男の論理」です。「男は仕事、女は家庭と子育て」という封建的な考えが、まだまだ根強いことを実感します。

NHKの方は、こんな点も問題意識をもって取材をされているようです。こんなことをしているよというだけの“宣伝”ではなく、なぜ多くの利用があるのか、なぜ必要なのか、市の施設とはどう違うのか・・ そんなことにつっこんで取材をしていただければ、とても面白いリポートになるでしょう(面白いというのは、私にとってという意味ですが)。早ければ来週木曜の夕方6時からのローカル放送で流されるということです。新潟県内だけですが、お楽しみにしていて下さい。

2004.2.11(水)

◇今日は「整理日」

今日は全国的に祝日・・週の真ん中にお休みがあるのって、いいですね。数年前から“ハッピー・マンデー”と称して終日を「日付」で固定するのではなく「月曜」にしてしまうことが多くなり、水曜祝日が少なくなりました。体も心もリラックスするには重宝です。

でも、やっぱり“仕事”をしていました。今日は先日完成した「わたぼうし病児保育室」の新園舎の建具が一部不具合なところがあり、その工事が入りました。一日がかりなので、やはり休みの日でないとできません。どうせ一日医院にいるのですから、普段出来ない仕事をする良いチャンス!(本当はたまっていた仕事を片づけていたのですが)。

診察室の中のカウンターやその下の収納などに、澱(おり)のように溜まっていた本や書類、工具、パソコンの道具など、もう何年もいじっていないものをそうとうに片づけました。そのかなりの物は処分しました(捨てるのも、一応読んだりしていると時間がかかるものです)。使う物は「使えるように」整理しました。

いつも思うのですが、こういった整理をその場ですぐにしておけばあとで大変にならずにすむのに・・ 後悔先に立たず。といって、本当に反省はしないので、また同じことの繰り返し。きっと、こんなことをしながら一生を終えていくのでしょうね(*_*)

けっきょく、夕方まで一日医院にいましたが、でも今日は身辺整理をするボーナス・デイ。長い間気になっていた物が収まるところに収まったので、多少心が軽くなった一日でした。明日からまた普通の外来が待っています。さあ、整理したところはいつまでそのままでいるでしょうか? 

2004.2.9(月)

◇助けていただいた命

関西学院大学のワンゲル部14人が、吹雪の中を遭難したというニュースには心を痛めました。同じくらいの子どもがいるせいもあり、家族の方の気持ちを察するに余りあります。今日は天候が回復し、全員ヘリコプターで救助されたということで、本当に良かったです。

私の学生時代のことを思い起こします。3学年上の先輩が、卒業して医師として働き初めてから、春山で遭難し、死んでしまいました。彼はワンゲルの元キャプテン。学生活動のリーダー的存在で、一緒に活動したこともあります。温厚で、思慮深い彼だったのに、どうしてという気持ちがとても強かったです。

確か、卒業して2年ほどたち、結婚したあとのハネムーンで穂高を訪れたのだそうです。あとで聞いたところでは、結婚式の直前まで研修医としての激務をこなし、体力的に余裕はなかったようです。ゴールデンウイークの穂高は、時には冬山のような様相を呈することもあり、遭難した時の天候もそうだったとのこと。新妻となる彼女をかばいながら一緒に歩き、雪洞を堀り、ビバークしたのですが、自分は体力が尽きたのか、一人死んでいってしまいました。

経験もあり、実力も体力もあるのに何故という思いが募りますが、しかし、現実は厳しいものでした。決して油断したわけでも、春山を甘く見たわけでもないのでしょうが、でも、山は常に死と隣り合わせなんだと思い至った次第です。

雪山での遭難の記事を見ると、いつもこの先輩のことが思い出されます。今回の事故がなぜ起きたのかは分かりませんが、しかし結果としては自然の猛威に対しての備えが十分ではなかったから起きたしまったわけです。命が助かって良かったですが、でもこれからこんな事故が起きないようにするにはどうすればいいか、真剣に考えてほしいものです。

冒険するのもけっこう。でも何かあって残される家族の思いを考えると、大人としての自制が必要です。ぜったいに家族を悲しませないで下さい。今回の学生さんたちには、「助けていただいた命」を大切に生きていってほしいです。

2004.2.7(土)

◇降り続ける雪にカンパイ!

この週末も、当地は雪の白一色で埋め尽くされました。先日からの雪がまだやみません。今(夜12時前)は軽い粉雪のようですが、木々の枝にびっしりとくっつき、重そうに垂れています。ときどき通る自動車の音も雪に吸収され、静かです。本当は雪の降る音はないのですが、でも何か音が聞こえてきそうです。

子どもたちが小さい時には一緒にスキーに行ったりして、雪を楽しんでいましたが、今では子どもたちも離れていったり、大きくなったりして、誰も相手にしてくれません(*_*) 一人でスキー場に行く元気もありませんので、雪はもう遊ぶ対象ではなくなりました。

降る量が少なければ目で見て楽しめるのですが、あまり多くなると、もう観賞対象ではありません。除雪のことが心配で、一日中、雪をいじっていることになりそうです。

こんな日は、暖炉をいじるに限ります。暖かいのはもちろん、薪が燃える様子を見ていると不思議と飽きません。むしろ気持ちが落ち着き、仕事でヒート・アップした心をクール・ダウンさせてくれる効果もあるようです。そして、暖まった空気が屋根裏に到達して、屋根の上に積もった雪を少しずつ溶かしてくれます。

暖炉の前でアルコールを口にし、ゆっくりしているなんて、雪国ならではのお楽しみかもしれません。雪に対しても文句ばかり言っていないで、多少は感謝することにしましょう。

2004.2.6(金)

◇まだ未完成?

新しいわたぼうし病児保育室の園舎に移って1週間が過ぎました。ご利用も多い日もあれば少ない日もあります(ゼロの日も)。この事業には「平均的」という言葉はないようで、「日替わり」が当たり前。当日朝にならないと利用者が確定しません。人数だけではなく、利用者の年齢もそう。一日中おんぶしている赤ちゃんから、けっこう大きな小学生まで様々です。保育内容もバリエーションが必要ですし、決まり事もあってないようなもの。毎日が良い経験の積み重ねになっています。

今週の様子を見ていると、子どもたちがまだ新しい園舎になれないようで、興奮してなかなかお昼寝もしてくれません。小さな子は、とくに最初は保育士から離れようとしないのも、これまでと保育室が違うからのようです。広くて目新しいので、絶えずチョロチョロといろんな所をのぞいたり、見て回ったり。だんだんと慣れてくれば落ち着いた保育環境になってくるでしょうね。

実際に使ってみると、ここをこうしておけば良かったな、などと反省点がいろいろと出てきます。図面の上ではそれなりに考えたつもりでも、施設が出来て使い始めると、思った通りではなかったところもあります。細かいところでは、スイッチの位置だけをとっても、もうすでに工事をやり直してもらいました。シャワールームを乾燥室として使うように考えていましたが、そうはなっていなかったので、今日は暖房付きの換気装置に変更する工事が入りました。

まだいくつか“宿題”が残っているので、「完成」はまだ先になりそうです。使っているうちにまたいろんな問題が出てくるでしょう。その時々で改善をしていったり、ある程度の年数が経つと設備を更新しなくてはいけなくなってきます。そういった意味では、本当の「完成」は永遠に来ないのかもしれませんね。

2004.2.5(木)

◇5分の1の栄誉(?)

“新装開店”したわたぼうし病児保育室は、昨日も8名のお子さんをお預かりし、バタバタと。私はそれを横目で見ながら、午後は市の乳幼児健診へ。生後3か月の赤ちゃんと遊んで来ました(^_-)

毎週水曜の午後は休診になっていますが、嘱託医をしている園や学校の検診、番組を持っている地元エフエム局の収録などをこなしています。一週間ずっと医院の中にいると息が詰まってくるので、たまには外の空気を吸ってくるのもいいと思って引き受けているのですが、“本業”が忙しいと、出かけるのもおっくうになることも・・。でも、相手が子どもたちなので、健診会場に行くと元気になります。何だか「遊んでもらって来る」ような時もあるくらいです。

昨日は生後3か月の赤ちゃん健診。これくらいだともうちゃんとコミュニケーションがとれます。こちらが笑顔で楽しそうにしていると、赤ちゃんも笑ってくれます。その様子を見ると、またまた嬉しくて思わずニッコリ。まだ人見知りもしないので、良い関係が作りやすいですね。ほとんど瞬間的な「ふれあい」ですが、人間としての意志疎通の大原則をもう知っいるかのようです。

でも、こちらが忙しかったり、気持ちが入っていなかったりすると、赤ちゃんはそれが分かるのでしょうね。ちっともほほえんでくれません。「追視(ついし)」といって、赤ちゃんが物をじっと見つめて、その動きを目で追っていくかどうかをみるのも健診のチェック項目にありますが、これもなかなかしてくれません。短気になると、かえって逆効果。大人の気持ちをちゃんと読んでいるんですね。生まれてまだ3、4か月しかたっていないのに、すごいことです。

ときどき看護学生などの実習のお世話をすることもあるのですが、そんな時には、この赤ちゃんのコミュニケーション能力を良く観察してもらっています。まだ何もできないと思っている小さな赤ちゃんが、実はちゃんと「心の通い合い」をさせることができることに気づくと、感動してくれます。そして、目の前の赤ちゃんを一人の人間として意識する瞬間でもあります。

ということで、昨日は私の大好きな3か月健診だったのですが・・ 25人ほどの赤ちゃんを診察しましたが、その中の5人にオシッコをされてしまいました。5分の1の確率はけっこう高いです。どうも水難の相が出ていたようですね(*_*) でも相手は赤ちゃん。「栄誉」くらいに思っていますよ(^^)

2004.2.3(火)

◇8分の1の栄冠?

今日のわたぼうし病児保育室は、昨日と打って変わって8名のお子さんをお預かりしました。定員を増やしたにもかかわらず、いきなり「定員オーバー」! 昨日の静けさはどのへやら。文字通り、おもちゃ箱をひっくりかえしたようなにぎやかさでした。

でも、プレイルームだけで20畳もあると、これだけの子どもたちがいてもまだまだ余裕です。「新園舎」の本領発揮! もっとも、保育士にはもう余裕がありませんが(*_*)

今日の園の様子を少しご覧下さい。

今日ご利用いただいたお子さん達は、いわば「一番乗り」の栄冠に輝きました(^O^) !  でも、あるお母さんにそんな話をしたら、8人一緒だから「嬉しさも8分の1」だとか。みんなで大笑いしました。

2004.2.2(月)

◇今日から新しい園舎

月がかわって昨日から2月。一年で一番短い月、そして厳しい天候の月。この月を過ぎれば、温かな陽射しも見えてきそうです。もう今から春の訪れが待ち遠しいですね。

先日来お話をしていますが、昨年から行っていた医院の増築工事が完了し、今日から新しい病児保育室がオープンしました。広くなり、明るくなり、使いやすくなった園舎です。医院と同じフロアーで、そのまま行き来ができます。床暖房を入れたので、とても暖か。

何より出来立てのホヤホヤ(^O^) !  新築の一戸建て住宅そのもの。なかなかイイ感じですよ。保育室にいるとついゴロンと寝ころんでお昼寝でもしたくなります。病気の子どもたちが、家庭と同じような居心地のよい空間になるようにというコンセプトがちゃんと生かされた設計になっているようです。嬉しいです。

でも、設計士さんや大工さんは形を作ってくれただけで、その中身は私たちが日々の保育の中で作っていくものです。これからが私たちの真価が問われます。頑張りますね!

今日は利用するお子さんはおられませんでしたが、明日は数名がもう予約済み。新園舎のデビューです。どうぞゆっくり過ごして、早く良くなってね。

今日はお祝いのお花をたくさんいただきました。とても飾り切れないくらいです。地域の皆さんに、とても喜んでもらえる施設になっているんだな、と実感しました。と同時に、もっとしっかり頑張れ!という期待も込められていることでしょう。そんなお気持ちにきちんとお応えするよう、これからもいっそう努力していきますので、どうぞよろしくお願いします。

「こども通信」2月号ができました。さきほどメルマガとしても配信しましたし、このHP内にもアップしてあります。よろしかったらどうぞお読みになって下さい。

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