塚田こども医院

日 誌 2004年3月  月別の索引

2004.3.31(水)

◇桜の便りです

今朝はあいにくのお天気で、出勤時はまだ薄暗かったです。そんな中で撮った今年初めての桜の写真です。

今年もネット上で“ほぼリアルタイム”でお花見をしていただけるようにしますので、ご期待下さい。

(写真は自宅前の桜の木です)

2004.3.30(火)

◇待合室にも“花”が咲きました

当地でも今日、桜が開花しました。あいにく午後から雨模様で、まだお花見気分ではありませんが、でも3月に咲き始まるなんて、今年は早いですね。もう数日で、近くの公園も装いを一変させることでしょう。今から楽しみです。

医院の待合室も、桜の花より一足早く、その装いを変えました。一昨日の日曜に、一日かかって見事なテレビ台を作ったのです。

昨年末から、患者さんに診ていただくテレビを液晶TVに換え、CSディズニーチャンネルが流れるように工事をしてきました。待合室にも39型の超大型液晶TVを入れたのですが、とりあえずは普通に壁に掛けておきました。しかし、それを見た設計士さんが、もっと見栄えのする物にしたいとお話されたのがきっかけでした。

特別に設計してもらい、大工さん、電気屋さんなどに入ってもらって出来上がったのが、写真のテレビ台です。どうでしょう、立派でしょう! 液晶TVがさらに生きてきました。

TVの上には、開院以来ずっと時を刻んでいるからくり時計を置きました。まさに当院の「生き証人」。この時計もぐんと生き返ることができたかのようです。

左には紙おしぼり器が入っています。暖かいおしぼりのサービスをしていますが、とうとう専用の設置場所を作ってもらいました。きっと喜んでいることでしょう。

TVの右上に腰掛けているのは、ADをしているミッキー。ディズニーチャンネルの案内役をしています。どうぞよろしく!

ということで、新しくなった診察室をどうぞご覧になって下さい。これまでよりもさらに明るく、使いやすく、素敵になっていますよ。

昨年から始まった医院の増築工事は、今回のTV台の設置でようやく終了しました。打ち合わせを入れると丸1年以上、足かけ2年。ほんとうにほんとうにご苦労さま!と自分に言い聞かせています。

2004.3.29(月)

◇子どもが安全に過ごせる社会を!

回転ドアに挟まれ死亡した子の告別式が今日営まれました。昨日もこの日誌に書きましたが、言いようのない痛ましい事故でした。母親の目の前でなくなったということもそうです。ドアに近づくまで手をつないでいたということですが、子どもが飛んで行こうとしても手を離さなければこんな事故に遭うことがなかったはずという自省の気持ちを持ってしまうに違いありません。私がもっとしっかりしていれば・・ そう思うと、二重、三重の意味で、メーカーやビル管理の側の責任は重大といわざるをえません。

そもそも子どもは衝動的な性格を持っています。どう動くか、次に何をするか、大人には必ずしも分かりません。それが普通であって、周りにいる大人は、子どもたちを大きく包み込みながら成長を見守って行くべきものです。

孫悟空の話を思い出します。孫悟空がどんなに遠くまで飛んでいっても、そこはまだお釈迦様の手のひらの中。けっしてその外に飛び出すことはありません。孫悟空がまだ未熟なんだと知らしめようとしているのでしょう。そして、孫悟空が何をしようと、お釈迦様はその全てを見守っているから、思うとおり自由にやりなさい、という意味もあるのではないかと思います。孫悟空は幸せな育ち方をしているのです。

昔の交通標識に「飛び出すな! 車は急には止まれない」というのがありました。子どもたちに自制を求める内容ですが、でも、それってヘンだなと思っていました。子どもこそ急には止まれないのであって、注意すべきは大人であり、車の方なのではないでしょうか。「飛び出すぞ! 子どもは急に止まれない」。子どもが危険から守られ、何も心配することなく育っていける社会を作ることが、私たち大人の大きな責務です。

今回の事故は、私たちの社会がどんな目線をもって、何を大切に考えているかが問われているように思います。一つの小さな命が失われてしまいましたが、もうこんなことが起きないよう、本当に真剣に考え、そして行動して欲しい。子どもたちの命を大切に思うことを仕事としている小児科医として、今社会に強く訴えたいと思っています。

2004.3.28(日)

◇こんな事故で大切な子どもの命が奪われていいのでしょうか

先日、ビル入り口の回転式ドアに子どもが挟まれ、亡くなるという事故が起きました。ニュースでは、以前から同様の事故があり、それをメーカーもビル所有者も知っていたとのこと。その場ですぐに対応していれば、こんな痛ましい事故は起きなかったはずです。メーカーなどの責任は重大です。

子どもの死亡原因のトップは、0歳を除いてはこういった不慮の事故です。その種類はいろいろですが、まずは家庭内での溺水。そして子どもが発達し、行動範囲が広くなるにつれて、交通事故など、外での事故が多くなります。病気よりもはるかに事故で亡くなる子どもたちが多いのです。

私たちは大人は、日頃から子どもたちが事故に遭わないような、安全な環境を用意してあげる必要があります。それは大人にとって、社会にとって「義務」です。そして子どもたちは、より安全な環境で育っていく「権利」があります。

小児科では、乳幼児健診の際に事故をどう予防すればいいか、親御さんにお話をしています。多少のけがは仕方ないという見方もあります。でもけがではすまないような大事故は、やはり確実に起きています。せっかく授かり、大切に育てているお子さんが、本当は防げるはずの事故で命を失うなんて、悲しすぎます。無情ですし、不条理です。

死亡につながる重大事故を防ぐための最も効果的な方法は、小さくても事故がおきたときに十分にそれを検証することです。まずは事故の事実を把握し、その原因を可能な限り追求します。その中から、事故を防ぐ方法や、事故が起きたとしても軽くすむ方法を探っていきます。そして、それをきちんと実行に移すことが必要です。さらに、その後の状況を観察し、対策の効果を検討し、もし不十分であれば、再度見直す・・ そういった不断の努力の積み重ねが最も大切です。あるいは、それしかないと言っても過言ではないでしょう。

玄関ドアの構造が問題になりましたが、自動の回転ドアが子どもたちにとって安全かどうかを検討した様子も見られません。赤外線センサーには、子どもの高さが死角になっているなんて、あまりにずさんすぎます。異常を感知しても20センチほどは停まらない構造だそうですが、その間で子どもは簡単に押しつぶされてしまいます。そういった「欠陥ドア」が本当に必要だったのかどうか。ただ見栄えのためだけに付けていたのではないですか?

私も医院を設計するとき、玄関ドアをどうするか、設計士さんらといろいろと議論しました。自動ドアは、小さなお子さんが挟まれることが心配で却下。やはり自分で開けて自分で閉めるのがもっとも事故の可能性が少ないでしょう。(お金が安いということもありますが)

こういった事故がおきると、全国で一斉に点検をしたり、使用を中止したりします。それはそれで結構なのですが、恰好をつけるだけだったり、一時のことだったりしがち。「喉元過ぎればなんとやら」で、根本的な解決もなく、ほとぼりが冷めて結局は何も変わらないことがよくあります。「熱しやすく冷めやすい」と言われる日本人ですが、今回のことでは、全ての回転式ドアを撤去するくらいの完璧な対策を実行してほしいと切に願います。

2004.3.25(木)

◇「もうすぐ春」<「もう春」

夜帰宅すると、外から聞き慣れない音がしていました。リズミカルな金属音。キン、キン、キン・・ ときどき止んだと思ったら、また始まります。近くにそんな“騒音”を出すような工場や工事現場もないし、何かはすぐには分かりませんでした。少しすると、その正体が分かりました。近くの公園にテントを作っているようなんです。

この公園は桜の名所。「日本三大夜桜」の一つとされ(誰がそう言ったのかも、他の二つが何かもしりませんが)、もうすぐお花見でにぎわいます。その屋台を、もう作っているんですね。といってもあと1週間ほどで開花するようなので、そろそろ準備に取りかかっておこうということなのでしょう。この週末にも、桜はまだ咲かないけれど、春の陽気に誘われて公園に来る人もいるにちがいないと読んでいるのかもしれません。

そうなんですね。3月の下旬で、季節は「冬」ではなく、もう「春」。雪もすっかり溶けましたし、外出の時のコートはもういりません。インフルエンザの患者さんはもうおらず、春の花粉症がずいぶんと出ています。昨日は医院の植栽の雪囲いがはずされました。駐車場の融雪装置の電源も、3月いっぱいで季節契約が終わり、供給されないと連絡がきました。寒い季節は、夜間も院内を暖めるために暖房をかけっぱなしにしていますが、もうそれも止めています。

卒園式や卒業式など、大きな区切りの行事が続いています。風邪など、まだ増えています。体調に気をつけて、晴れの舞台に臨んで下さいね。

2004.3.24(水)

◇いかりやさんご逝去

ドリフターズのリーダーをされていたいかりや長介さんが亡くなられました。今日はその告別式。TVでその模様が映し出されていましたが、多くの人たちからの心のこもった言葉に、思わず涙してしまいました。

私も「8時だよ、全員集合!」で育った世代。毎週土曜の夜8時になるのが楽しみでした。食事を粗末にするとか、品がないなどというクレームもあったようですが、子どもたちにとっては、自分がそうはできない部分を代わりにしてくれているところが良かったのかもしれませんね。

今日の夜、あるTV局で昔の番組を見ながらドリフのメンバーなどがいかりやさんについて語るという番組がありました(この日のために作られたのではなく、偶然ということでしたが)。その中で流された昔のコントに、家族みんなで思わず笑っていました。今から見るとコメディーのシナリオは単純なものが多く、オチが分かる物もありましたが、それでも最後まで気持ちを引っ張っていって、そしてラストで笑わせてくれます。意外さはさほどありませんが、それだけに安心して見ていられるようです。テンポも、ちょっと間が抜けるくらいで、今でも丁度良いようです(今のものは速すぎて内容が良く理解できないこともあります。TVのスピードのついていけないのは、もうおじさんになった証拠?)。

子どもの頃、よくラジオで落語や漫談を聞いていました。夜も仕事をしているオヤジの近くにいるのが好きで、そこでかかっているラジオの番組が自然と耳に入ってきたものです。漫談も落語も、もうスジが分かっているものもありますし、オチが分かるものもありますが、それでも最後の部分が楽しみですし、笑いたいところで笑わせてくれることに、安心感がありました。

時代劇にも似ているかもしれません。水戸黄門が、印籠を差し出しながら最後の悪を懲らしめる場面は、番組の最初から分かってはいるわけですが、でも最後まで見てしまいます。そしてその場面を見て、溜飲を下げるわけです。

小さな子どもが、知ってはいるけれど、同じ絵本を何度も読んでくれといってくるのも、同じようなことかもしれません。ストーリーはもう分かっているけど、でもその度に途中でワラハラ、ドキドキ、ワクワクしてきます。自分のコントロールできる範囲で、少しだけ冒険をしてみたいのかもしれません。

ドリフのバラエティーにはそんな特色があったようです。突拍子もないようなことは起きないけれど、でも少しずつは新しいものが加わってきました。見ていて安心することのできる貴重な番組だったのかもしれません。そして何より、暖かさがあったようにも思います。

いかりや長介さん、お疲れさまでした。どうぞゆっくりお休み下さい。合掌

2004.3.23(火)

◇もう一つのルーツ

自治医大が私の医者としてのルーツです。先週末はそこを訪ねに行ったと、昨日のこの欄に書きました。今日はもう一つのルーツについて。

私は学生結婚をし、卒業するまでに子どもが生まれていたので、大学とその周辺は、私たちの夫婦・家族にとってもルーツなのです。今回は、当時住んでいた住宅も見てきました。街の様相がすっかり変わってしまったので、探し当てるのが大変でしたが、そこにはまだ昔のままの住宅が建っていました。

小さくて、簡単な作りの借家。冬の寒さのために、室内に置いていた観葉植物の葉が凍ったこともあったほどです。住まいは粗末でも、上の子どもが生まれ、楽しく暮らしていました。まだ周りには畑などの自然が多く、よく外で遊んでいたものです。

そんな“大昔のこと”を懐かしく思い出すことができたのも、今回の訪問の収穫でした。

そう、もう一つあります。この子を預ける保育施設がないために、大学で働く人たちと一緒に「わたぼうし共同保育園」を作っり、運営していました。今の「わたぼうし病児保育室」の“元祖”になるものです。私たちが卒業した後、大学が託児施設を作ったために、発展的に消滅しましたが、その新しい保育園も見てきました。当時、大きなお腹をした妻と一緒に運動し、生まれたあとは、小さな子どもたちのためにいろんな運動を繰り広げたものです。そんなことが土台になってできた保育園だと、勝手に思いこんでいるのでのですが。

20数年前にタイムスリップしたような一時でした。いろんなことがあったけれど、みんな私たちの人生の礎(いしずえ)になっているようです。それを再確認することができました。

2004.3.22(月)

◇ルーツを求めて

一昨日は春分の日で、久々の土曜休みになりました。以前は第2土曜を休診にしていましたので、月に1回は休みがありました。しかし、昨年の4月からはそれをなくしたので、丸1年ぶりの土曜休診。そして、久しぶりの連休になりました。

今回は新潟を離れて、私の母校=自治医大を訪ねてみました。栃木県にありますが、こちらから車で4時間ほどかかって到着。その巨大な白い建物を懐かしく見上げました。

私が学生をしていたのは1975〜1981年。卒業してからは数年後に一度行ったきりで、訪れるのは約20年ぶりのこと。

4期入学生ですので、私が知っているのは、開学しても間もなくで、周囲には何もないといって良い状況の大学です。松林を拓いて作られた学園だけあって、大きな松がシンボル(これは変わらないよう)。それが今では大学を中心に大きな街になっているのには、ビックリしました。

JR東北線では小金井駅と石橋駅のちょうど中間にあり、駅からバスに乗ったり、時には歩いたりしたことも思い出に残っています。その後、「自治医大駅」が新たにでき、交通の便は飛躍的に良くなったようです。街並みの駅を中心に発展したようです。

建物の中にも入ってみましたが、附属病院の中は当時のまま残っていました。入り口、会計、薬局、廊下、病棟・・ どれもが昔のままのようで、確かに自分がここにいたんだという実感を持ちました。

でも、月日は流れているんですね。当時のままということは、古くもなっているということです。廊下の床がひび割れ、白壁が汚れてきていました。田舎から出てきた学生にとっては、建物はとてつもなく大きく見え、廊下はバカがつくくらい広く、明るく輝いていたのに・・ そんな「原風景」が壊されていくようで、切なく感じてしまったのも事実です。見なければ良かったような気持ちにもなってしまいました。

でも、感傷の世界にひたっていても仕方ありません。今の自治医大は、私には全く関係なく、医学生の教育、医学の研究、そして高度の医療の実践の場として活躍しています。ただ、「私にとっての自治医大」が心の中で、時を刻まず、そのままでいただけなのですから。

2004.3.19(金)

◇もうすぐ春

今日はまた暖かい一日。やっぱりもうすぐ春になるのでしょうね。花粉症の方が外来に増えてきています。大人はもちろん、子どもたちにもそうとういます。2、3歳の幼児でももう決して珍しくはありません。「アレルギー疾患の低年齢化」は花粉症も例外ではないんですね。

小児科臨床医をしていると、患者さんの様子で季節を感じることがよくあります。「春のおとずれは花粉症とともに」というキャッチフレーズを作ったこともあります。インフルエンザの流行は厳しい冬。ウイルス性胃腸炎、溶連菌感染症なども、寒い季節ならではのもの。夏に向かうと手足口病、プール熱などが増え、秋口には喘息・・ 一年のカレンダーができそうです。

明日は土曜ですが祝日。その次の日曜と合わせて2連休になります。このところ医院の増築工事などが続き、日曜すらつぶれることが多かったので、少しゆっくりとさせていただくつもり。気分的にも、やっと春がきそうです。

2004.3.18(木)

◇夏からまた冬へ

昨日はとても暖かいと思ったら、当地ではなんと25.4度。これはここでの3月の史上最高の暑さで、「夏日」でした。夜、ある保育園で講演をしていた時も額の汗を拭っていました。(半分は冷や汗だったかもしれませんが)

ところが夜は雨になり、午前中は雨が雪に変わりました。お昼頃にはうっすらと数センチの積雪になり、夏から一挙に冬に逆戻り。こんなこともあるんですね。午後には雨もあがり、夜になったら星も見えるほど。でもそのお陰で明朝は冷え込むようです。天気予報では明日の最低気温が−5度と言っていました。昨日のピークからどんと30度も下がるとは・・ まるで砂漠のような気候です。

こんな日替わり天気の中にいると、体調を壊してしまいそう。インフルエンザの流行は終わりましたが、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)や溶連菌感染症などが増えているようですし、外来も多少にぎやかになってきています。卒園式も間近ですので、十分に気をつけていて下さいね。

昨日からマスコミをにぎわしているニュースに、週刊文春の発行禁止があります。田中真紀子議員の娘のプライバシーに関わる記事であり、公人ではないから記事にすべきではないという裁判所の判断があったというのです。(どのニュースにも、ママの名前のみで、パパの名前がでてこないところに、田中ファミリーの縮図が垣間見られますが)

でも、そう言われるといったいどんなことがあったのか、知りたいのが人の常。私もその中の一人です。そこでコンビニなどに寄ってみたのですが、どこも売り切れ。この雑誌はオヤジしか読まず、たちまち完売になるなんて、こんな騒ぎがなければ起こりません。どうも「やぶ蛇」だったのでは・・ それとも売り上げを伸ばすための「演出」だった??

週刊誌が手に入らないとなると、ますます知りたくなります。そこでネット上で調べたら・・ありました! ということで、「知られたくない」と思ったことを、「知りたいとは思っていなかった人」にまで知られてしまう結果になってしまいました。小さな火種だったものが、「初期消火」の失敗から、大火事になりつつあるような状況です。さあ、これからどう収拾がつけられるのでしょうか。

2004.3.16(火)

◇社会の進む方向が見えてきましたか?

Qちゃんこと高橋尚子選手の“オリンピック落選”については、今日のニュースでもずっと取り上げていました。「誰にでも説明できる結論」を求める意見が、選考の理事会を制したということです。

監督がいみじくも「過去の実績も評価する」と選考基準にはあったはずと話していました。過去の選考の「不透明さ」が、今回の“悲劇”を作り出してしまったようです。

高橋選手の側に問題があったなどということは、今となっては言うつもりはありません。でも・・「時代の流れ」を見誤っていたのではないかとは思います。「情報公開」「説明責任」は、私たちの社会のあらゆる部分で重要視されてきています。政治も経済もそうですし、スポーツとて例外ではありません。

私が身をおく医療の世界も、まさにその渦中にあります。話題のドラマ『白い巨塔』を例に出すまでもなく、これまでの日本の医療制度や内容が「闇」の部分が多く、分かりづらいものでした。しかし今は、患者さんが自分の受ける医療について十分に説明を受け、納得し、ときには自分で決定しながら進めていくことも、次第に当然の姿と考えられるようになってきました(インフォームド・コンセント、納得医療)。

日本の社会は、あらゆる面でまだまだ成熟していません。納得できないことが、あまりに多いです。でも・・遅々としてはいますが、少しずつは良い方向に進んでいることも、また事実です。何か出来事や事件があったときには、私たち市民もマスコミも、その本質がどちらを向いているか--情報を責任をもってきちんと公開しているか--を、大切な判断の基準にするようになってきています。

高橋選手と小出監督が、この方向をしっかりと見定めていれば、アテネへの道に迷い、リタイアしてしまうことはなかったはずです。とても残念だと思うのは、このことです。

2004.3.15(月)

◇Qちゃんに桜咲かず

インフルエンザの流行も終わり、雪ももうすっかり消えました。近くの公園の桜も、少しずつその蕾が大きくなってきているようで、もうすぐ春がやってきそうな実感がしてきました。

先週は当地では公立高校の受験、そして合格発表がありました。昨年は我が家の娘もその渦中にいて、ハラハラドキドキ。今年はそんな気苦労をしなくてすんでいます。受験もシーズンももう少しで終わりですが、皆さんのところでも桜は咲いていますでしょうか?

今日のニュースは、アテネ・オリンピックの女子マラソン選手選考の話で持ちきり。実力ナンバー・ワンと言われるQちゃんこと高橋尚子選手は“落選”。桜は大きな蕾のまま落ちてしまいました。でも、記者会見でのQちゃんは持ち前の明るさと、もっと走るんだという強い意欲があふれていて、見ていても心が穏やかでいられました。

今回の選考では、4つの大会での記録を重視するという「選考基準」が一応重視された結果のようです。この基準は以前もありますし、今回もあらかじめ示されてはいました。しかし、「オリンピックで勝てる選手」という項目もあり、過去の選考過程は“不透明”だったのも確かです。今度はそれが守られたという意味では、選ばれた者も、選ばれなかった者も、そして私たちもすっきりとした形で受け入れることができそうです。

もっとも、「4大会の成績で決める」ともっとはっきりと打ち出していれば、Qちゃんも参加していたことでしょう。これからも、あまりへんな小細工はしないで、一緒の大会の中で競い合ってほしいと思います。そこで良いタイムを出した者がオリンピックへ行けるとなれば、大会も大いに盛り上がることでしょう。それが文字通りスポーツマンシップだと思います。

でも、Qちゃんがへこたれていないようで、安心しました。また別の大きな大会で、もっと良い走りを見せて下さいね!

2004.3.12(金)

◇NHK放送内容をHP上に再現!

昨日のNHK新潟発ふれっしゅ便で放送されたレポート「病児保育の現状と課題」をご覧いただけなかった方から、その内容を知りたいというお話がありました。そこで、このHP上に再現いたします。どうぞお読み下さい。

アナウンサー 子育て支援の新しい動きについてのリポートです。核家族化が進み、更に共働きの夫婦が増える中、子育て支援の対策は切実な課題です。今日はこのうち、病気の子どもを預かる病児保育の取り組みについてお伝えします。子どもが急に熱を出してしまった。その日は夫婦そろって重要な仕事を抱えている。近くに預かってくれる親戚もいない。そんな時に支援をするのが、医師が常駐する病児保育です。上越市のケースを藤本記者が取材しました。

記者 上越市に住むOさん夫婦です。1歳半の双子を育てています。Oさん夫妻はいずれも大学の教員で、一昨年の春、東京から上越市に転勤してきました。近くに親戚がなく、保育園に子どもたちを預けています。しかし、幼い子ども特有の風邪などの病気が絶えません。

Oさん 一人が(風邪に)かかって3日ぐらいで治ってくるともう一人がかかって・・ で、3日か4日ぐらいで治りかけの時、またかかると・・ 少し良くなったと思って保育所へ連れて行っても、お昼ぐらいから2時ぐらいの間、また熱が出てきましたということで呼び出されたりとかして、けっこう大変でしたね。

記者 Oさん夫妻は大学の講義の時間をずらしたり、中断したりして時間を作り、どちらかが子どもの看病をするという日々が続きました。子どもの看病でOさんたち自身が体調を崩して仕事を休むこともあったといいます。

Oさん 我々の休み時間がないですね。まあ、日中はそんな感じで呼び出しを受けて病院に行って、病院で診てもらってお薬をもらってと・・。本当にこんな日が続くのかなと非常に不安でしたね。

記者 Oさんはインターネットを使って調べたところ、上越市内で病気の子どもを預かる病児保育の施設を見つけました。地元の小児科医が3年前から診療所の一角で運営している施設です。施設の運営をしている医師の塚田次郎さんです。診察をして子どもの病状を把握します。中にはインフルエンザで40度の熱があるという子どももいます。3人の保育士が塚田さんの指導のもので、それぞれ2人まで預かった子どもたちの世話をします。保育士たちは定期的に体温を計ったり、処方された薬を飲ませたりするほか、子どもの一日の様子をこまめに記録します。塚田さんは朝と夕方に子どもたちを診察し、親にその日の様子を報告します。突然けいれんをおこした子どもを塚田さんがすばやく治療して助かったこともあったといいます。施設の費用は子ども一人あたり一日2,000円と、月に200円の登録料です。Oさん夫妻はこの病児保育の施設を週一回のペースで利用しています。

Oさん 最近、規制緩和で保育所の数を増やすという動きが出ていますが、確かにそれはそれで子育て支援で重要だと思うんですけれども、でもやっぱり病児保育、病気の子どもを預かってくれる保育所も一緒に増えていかないと、本当の子育て支援にはならないと。もし病児保育がなかったら、一人は仕事を辞めざるをえなかったでしょうね。

記者 しかし、課題は施設の運営コストです。この施設の保育料は保育士の人件費などで年に1,000万円以上の赤字となっています。施設は半ば塚田さんのボランティの仕事に支えられています。塚田さんはこの施設を開設するにあたって自治体の補助を受けようと、窓口になっている医師会に申し入れました。しかし医師会からは、公的な補助は個人の診療所が受けるべきではないという理由で却下されたということです。

塚田 (親御さんには)子どものためにお仕事を休んでほしいと思う気持ちはもちろんありますけれども、しかしお仕事で忙しかったり、どうしても休めない状況もあると思います。そういう時に、僕ら小児科医がお手伝いしてあげられればいいなと思っています。いずれ公的な補助をいただければ、もっと運営がしやすくなる。そしてもっと多くの子どもたちを病児保育でみていくこともできると思います。

記者 この施設の利用者は年々増え、現在は年にのべ600人あまりにのぼり、診療所の看護婦を応援に出して対応する日もあるということです。子育て支援の中で病児保育の充実が求められています。

アナウンサー 病児の子どもを預かる病児保育の施設が県内にはあわせて9か所あるんですけれども、公的な補助を受けている所でも赤字運営だということです。(以下、県内の施設の紹介)

2004.3.11(木)

◇NHKでも紹介されました

NHKで先日からずっと「病児保育」について取材が来られていました。先月には一度放送の予定になっていたのが延び延びになっていましたが、今日TVで放送になりました。「新潟発ふれっしゅ便」という県内向けのローカル報道番組の中です。

この「日誌」で以前書きましたが、これまでのレポートと違って、今回は「なぜ急性期の病児保育が必要なのか?」に力点が置かれていたようです。「わたぼうし」を利用されているご家庭のインタビューもあったのですが、その中で急性期の病児を抱える家庭への支援こそ、一番必要なのだということが、無理なく理解できると思います。

また、上越市が「病後児保育」を始めようとしたとき、当院がその委託を受けたいと名乗りを上げたにもかかわらず、地元医師会の反対でそれが叶わなかったという事実も、今回の報道の中ではっきりと伝えていました。これはマスコミ報道の中では初めてのことでです。補助なしで病児保育を行っていて、年間1,000万円ほどの赤字を生んでいることも、これまではあまり大きな声では言っていなかったのですが、でもNHKさんは天下に伝えてしまいました。

私へのインタビューの中で私が言っていることは、いつもと同じで変わり映えなし。保育室の様子、3人の保育士の仕事ぶり(みんな頑張り屋さんです)、新しくなった園舎など、映像でも紹介していただきましたので、わたぼうし病児保育室のことは一目瞭然、百聞は一見にしかず。やっぱり「TVのチカラ」は大きいです。

まずは皆さん、お疲れさまでした。

このHPへのアクセスが140,000件を過ぎました。いつもいつも、多くの方にお越しいただき、ほんとうにありがとうございます。

2004.3.8(月)

◇カラスまでが・・

トリ・インフルエンザをめぐっては、毎日のように新しい展開があります・・それも悪い方へ。鶏の大量死が始まってから対策がとられるまでの「1週間の空白」が、もしかしたら感染症の歴史上、最悪のストーリーの始まりかもしれません。もっと早く対応できていたらと思うと、悔やまれます。

報道では、周辺のカラス2羽からもこのトリ・インフルエンザ・ウイルスが検出されたとか。人間に飼われている鶏などだけではなく、野生の鳥をも警戒の対象にしなければならないとなると、もう打つ手はないような状態になってしまいます。

カラスと言えば、当地はカラスが“名物”です。上越市のやや郊外に上越教育大学というところがありますが、その周辺の雑木林がカラスのねぐらになっています。昼間はエサを求めてか、市内に移動するのですが、毎日朝と夕方、近くの道路や田んぼはカラスの黒い体で埋め尽くされます。道路脇に送電線は、カラスがびっしりと停まり、壮観なほどです。もちろん糞害などの問題もあります。そんなカラスの数は数万羽で、日本で一番多いという話を聞いたこともあります。(こんなことしか話題にならない土地柄も情けないです)

もしも、これらのカラスがトリ・インフルエンザにかかったとしたら、考えるだけでもゾッとして、「鳥肌」が立ちます(しゃれているわけではないのですが)。インフルエンザに感染したカラスが次々と人間を襲う・・何やらヒッチコック監督の映画のようです。

もっとも、カラスはさほど行動範囲が広くないので、いきなり遠くへウイルスをばらまくことはないだろうということです。早期に「囲い込み」が成功すれば、杞憂で終わることでしょう。一日も早く終息してくれることを祈るばかりです。

2004.3.6(土)

◇今日はワクチン・デイ

今週は日本小児科医会が提唱した「予防接種週間」。普段あまり注意をしていないワクチンについて、その必要性を知ってもらったり、受け忘れていないか確かめたりしてもらおうという趣旨で今年度から始まりました。

とくにはしか(麻疹)、風疹、三種混合などは受けてある・なしでずいぶんと違います。日本では受けていなくても誰もとがめることはありませんし、あまりチェックされたりもしません。しかし、欧米などではとても厳しくて、規定のものを受けていないと学校に入学許可がおりないこともあります。それは、ワクチンを受けていないことでその感染症にかかると、その子だけではなく、周囲の人たちや社会に感染症を広めてしまうこともあるからです。きちんと感染症の予防をしているということをきちんと証明することで、社会の一員としての条件を満たすという考えです。

かつての日本では、予防接種が「義務接種」であり、受けないと罰則がありましたし、受け方も「集団接種」でした。ある意味で乱暴な方法をとっていたために、反発も強く、ワクチンの副作用が問題視されると、感染症の発生も少なくなったことと相まって、「ワクチン不要説」や「有害説」が幅をきかせるようになってしまいました。残念なことです。

十数年ほど前から、日本での予防接種体制がそうとう変わってきました。国がワクチン接種を薦めるという意味での「勧奨接種」になりました(罰則はもっと以前に廃止)。また、一人ひとりのワクチン接種を丁寧にしようということで、かかりつけ医での「個別接種」が原則になりました。

この制度になってから、より安全に、安心して受けていただけるようになりましたが、でもまだ接種を受けていない方も、けっして少なくはありません。「ワクチン絶対反対!」という“確信犯”は、それほど多くはないのですが、でもその影響を受けて、消極的ではありますが、拒否している人たちもいます(それもここ数年はあまりお目にかからなくなりましたが)。多くの方は、どうも「受けそびれた」ようです。平日の昼間に子どもを連れて小児科に行くのも大変なことです。小学生や中学生にもなると、学校を休んでまでは行かないようです。

そういった理由で受けていない方には、週末などでぜひ受けていただきたいということで、「予防接種週間」のメイン・イベント=ワクチン・デイが設定されました。賛同し、協力できる小児科医が、土曜や日曜に特別にワクチン外来を開くというものです。

当院では今日(6日、土曜)一日をワクチン・デイにし、いつもはなかなか受けられない子どもたちなどを対象に外来を行いました。結果は40名ほどの子どもたちに、ワクチンを受けてもらいました。やはり小・中学生の日本脳炎や二種混合などが多かったです。

全国の集計はいずれ出るでしょうが、このような取り組みは全国一斉に行われましたので、そうとうの子どもたちがワクチンを受けたのではないかと思います(何千? 何万?)。接種率の向上に、それなりに寄与したのではないかと思います。

このところ週末は医院の工事などのために慌ただしくすることが多かったのですが、今週はこのワクチン外来の他には特に予定がありません。久々のゆっくりした休日を迎えられそうです。良かった良かった・・

2004.3.5(金)

◇3月の雪もまた良いもの・・

3月というと花粉症の季節。例年、当地では今月の10日前後から症状が出始めることが多いのですが、今年は先月20日ころから症状の出ている方がおられます。例年よりも半月以上早く花粉の飛散が始まっていたようです。それだけ2月が暖かかった証拠。でも、ここ数日はまた冬に逆戻り。30センチほどの積雪になっています。

実はこの雪で、ちょっと嬉しいこともあります。今シーズンに2台の除雪機を買った話は以前にしましたが、少雪のためあまり活躍することはありませんでした。それがこの雪で、また出番がめぐってきたというわけです。3シーズンの【逆冬眠】に入る前の、最後のお仕事になったようです。

医院の増設にあわせて、医院の外回りの仕事がしやすいように、ぐるりとコンクリートで固め、消雪パイプも完備したのですが、こちらもほとんど使われることなく春になろうとしていました(設置が完了したのが遅かったので仕方ないのですが)。こちらもここ数日の“大雪”で、その本領を発揮しました。

でも一番は、先週の週末で入れ替えたエアコンでしょう。1階の医院の中で4台のエアコンを入れ替えました。まだそこそこに動いていましたが、開業当時から今までずっと動き続けていたので、そろそろ14年間になります。すでに製産は終了し、もし壊れても部品の調達が難しいとのこと。(そのために、内蔵のマイコン基盤などを中心に部品のストックをしておいたのに、それが全部不要になりました。そのまま廃棄するのも、この物には罪がなく、可哀想なので、業者にプレゼントしてあげました。私のところと同様に、もし同じ古い型のエアコンが壊れたら、ぜひ使ってもらいましょう。それがその人にも良いことでしょうし、何より物が生きてきます。ちなみにこれらの部品代は10万円弱。ちょっともったいなかったかな〜)思い切って新しいエアコンにしたのに、それもそうとう大型の物をつけたのに、出番がなかったら、少なくても急ぐ必要なんかありませんでした。

もう一つあります。薪です。自宅の居間にあるストーブ用に薪を用意しているのですが、今は「供給過多」。自宅にも数年前にもらった薪がそうとうまだ残っています。その上さらに、けっこう大量の薪を手に入れたました。近くのレストランが廃業になったときに、お店で使うためにとっておいた薪がそうとう残っていました。作業しているところに声をかけ、それらをごっそりいただいてしまいました。自分では移動したり、整理したりできないので、業者さんに任せてしまいましたが、それほどたくさんの薪が新たに手に入ったということです。つまり、このまま早く春になってストーブを使わないように季節になってしまっては、私が個人的に困るという事情があります。

そんなこんなで、3月にはちょって珍しい降雪を、けっこう楽しんでもいます。

明日は「ワクチン・デー」に伴う特設外来のある日。土曜の午後は普段は休診ですが、明日はちゃんと働きます。読者の皆さんのお子さんで(満1歳以上)、もしはしかワクチンをちゃんと受けていない方がおられたら、早めにちゃんと受けて下さいね!

2004.3.4(木)

◇受験シーズンですね

今日もまた雪が降っています。医院の周りも一面雪景色。いったんは春らしくなったのに、また冬に逆もどり。新聞には「弥生寒波」などとも書かれていました。

私が小さい頃は、もっともっと雪が降り積もったものでした。3月の中旬、ちょうど卒業式の頃はまた雪がうずたかく積み上げられているのがいつもの光景。卒業式に間に合わせようと、家からスコップと持参し、グランドの雪堀をしたのも良く憶えています(“雪原”の中に縦横の通路を造って早く雪を溶かそうとしたのだと思います。暖かい風が厚い雪の層の下の方にも届きますし、空気に接する表面積が大きくなりますから)。

道路もまた雪道になり、運転しにくくなりました。もっとも、まだこれくらいではまだ除雪車もでませんし、交通渋滞になるほどではありません。自動車のタイヤもまだ冬用をはいていますので、多少の雪は大丈夫。(気の早い職員もいて、もう夏用の“ノーマル・タイヤ”に替えてしまい、今日はそのまま車を置いて帰ったようです。この雪の中では“アブノーマル・タイヤ”なんです)

小児科の外来に来る子で一番多いのは幼児。小学校に上がるとあまり風邪などもひかなくなり、通わなくなります。まして中学生はぐんと少なくなるのですが、今は中学3年生が時々来ています。受験前で、少しの風邪でも早く良くなっていてほしいということなのでしょう。(数はそれほど多くないけれど、私の方が「受験生」であることを意識しているのかも)

今日来たある中学3年生は、点滴になったのですが、その間も試験勉強の参考書を広げていました。なかなか感心! 処置室にはいつもCSディズニー・チャンネルを流しているのですが、彼女のためにTVのスイッチを切り、静かな環境を用意してあげました。いよいよ受験シーズンなんですね。こんなところで「季節感」感じました。

受験生の皆さん! もう少しです。風邪などひかないように。体調を整えて、試験に臨んで下さいね。そして、桜の花咲くことを期待しています! 頑張れ、受験生!!

2004.3.3(水)

◇雪模様のお雛様

今日は桃の節句、ひなまつり。雛人形を飾り、お祝いをされたことでしょうね。午後は近くの保育園に行って来ましたが、新入園児を迎えることもあって、きれいにデコレーションしてありました。

この冬は暖冬少雪だったと発表がありました。雪国のはずがもうすっかり雪が溶けてしまいました・・そんなふうに先日も通信などで書きましたが、昨夜からまた雪が降り、今朝は20センチほど積もっていました。朝、ひさしぶりに家の前の除雪もしました。夕方には道の雪がなくなっていましたし、これからはそれほど降ることもないようですので、今朝が今シーズン最後の除雪作業になることでしょう(そう期待をしたいです)。

各地の桜開花予想も出てきました。やはり平年より早めで、当地(新潟県上越市高田)では来月3日(土)だとのこと。ちょうど1か月で見事な桜を楽しむことができるんですね。今からもう待ち遠しいです。

さきほどメールで「わたぼうし病児保育室がんばれ!」というお便りを、ある親御さんから頂戴しました。昨日は悲観的で、見通しの暗い話を書いてしまいましたが、経営的な困難さはあってもこの事業はゼッタイに続けていきますので、ご安心下さい。続けることが、私たちの責任だと思っていますので。そして、このような励ましの声を聞くととても嬉しくなります。ありがとうございました。

NHKの記者の方から夕方連絡がありました。病児保育についての放送が、来週にはできそうだとのこと。もうボツ企画になってしまったのかと思っていましたので、嬉しいです。放送日時が分かれば、その時にお知らせします。(新潟のローカル放送ですが)

2004.3.2(火)

◇わたぼうし病児保育室の経営は?

私が勝手に恩師と思っているある大学の先生から、「こども通信」3月号の病児保育についての記事を読んだ感想をメールでいただきました。「ペイできるの?」というご質問もあり、私から返信のメールを書きました。以下にそれをご紹介します。ちょっと内部的なこともあり、あまり今までオープンにしてこなかったこともありますが、どうぞお読み下さい。

メールをありがとうございました。当院で行っている「病児保育」について、ご感想、ご意見を頂戴し、ありがとうございました。小児科臨床医として、地域の子どもたちのためにできる範囲でのことをしているだけで、まだまだ不充分なところがあると思っています。先生のお言葉を励みにし、これからも努力していきます。

病児保育の経営的なことですが、私のところは公的な補助を受けていませんので、全くペイできません。現在3名の常勤保育士を雇っていますが、その人件費だけで年間1,200万円ほどかかります。いただく保育料は1日2,100円。1日平均4名の利用として、年に220日くらいですので、収入は・・2,100円×4×220=約180万円。他の経費もかかっていますので、年間1,000万円以上の赤字です。これらは医院から補填しています(会計は医院と一緒になっていて、丼勘定ですが)。

3年ほど前に病児保育を始めた時は医院2階の一角で、狭く不便でした。利用者の増加に伴い、施設の拡充が必要になり、新しい園舎を建設し、先月より利用しています。この建築費に約3,000万円かかりました。これも医院の会計で処理しています。

病児保育は今から10数年前から、全国で少しずつ始まりました。経営的な困難性から、厚生労働省は予算処置として、病児保育を実施する市町村に対して都道府県を通じて補助をしています。市町村独自の取り組みも次第に多くなってきていますが、まだまだこれから充実していかなければならない事業です。

上越市では、私が始めるよりも前に市が「病後児保育」を始めています。市としては市の2つの保育だけで十分であり、私のところへの補助は考えていないようです。(こうなってしまったのは、市がこの事業を始める際に、上越医師会の理事会から「個人の診療所では行うべきではない」という方針が示されたからなのですが・・)

金銭的な運営面では、今の規模でそろそろ限界に近づいています。今後、もしもっと要望が大きくなってきた時には、いずれ市や医師会と協議し、これまでの方針を変更していただく必要があるように思っています。(一度決まったことをなかなか変えないのがお役所のいつものことなので、難航するでしょうが)

思いつくままに書いてしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともご指導のほど、よろしくお願いします。

2004.3.1(土)

◇今日から3月・・もうすぐ春ですね

今日から3月。思えば何だか慌ただしく過ぎ去った2月でした(いつもかもしれませんが)。インフルエンザの流行で、外来がバタバタしてたのもそうでした(これが私の本職)。わたぼうし病児保育室の新園舎や増築工事は1月で終わりましたが、実際に使い始めるとするべきことがいっぱい。まるで新居に引っ越しをしたかのようでした。いろんな物を買い、それらを上手に収納する・・けっこう労力がかかりました。

週末は全て院内の片づけなどで追われました。一昨日と昨日も、医院のエアコンの工事でした。開院以来使っていたエアコンを全て入れ替えたので、大工事になりました。部外者が院内に入るという意味で管理のために私がいる必要がありますが、工事の途中での打ち合わせも必要になります(というより、私が納得できるように工事をしてもらうためには、ある程度見ている必要があります。全部をお任せするなんてなかなかできないんですね)。

ということで、自分の仕事も一緒にしながらの“現場監督”をしていました。お陰で自分の仕事もある程度片づけられました。一番の成果はパソコン周りの整備。診察室のエアコンを入れ替える際、いったんパソコンを移動する必要がありました。工事が終わって復旧する時、ちょうど良い機会と考えて、周辺機器の電源などもできるだけきれいに納めてみました。いろんな器械があれもこれもと増え続け、電気コードは11本ありました。今まではそれらを場当たり式に付け足していて、コンセントもひどいタコ足状態でしたし、コード類はあみだくじも顔負けのグチャグチャ。医院の「防火責任者」からは“改善命令”が出されていました。壁面に大型のコンセントを付け、そこに一つずつ丁寧に配線していき、何とか整然と配置することができました。この作業に2時間は優にかかりましたが、でもできあがった様子を見て、一人でにっこりしていました。

でも、この姿がいつまで持つやら。パソコンはいつも発展形ですから、そう遠くない将来、また元の黙阿弥になることでしょうね。

昨日は「4年に1回だけの誕生日」を迎えた方もおられることでしょう。普通に誕生日を迎えただけでもうれしいのに、2月29日生まれの方にとっては、4倍も嬉しいですよね。おめでとうございました。いつもの年は、きっと2月28日や3月1日に肩身の狭い思いをしているのでしょうが、今年は本当のお誕生日のお祝いができたことでしょう。良かったですね!

「こども通信」3月号ができました。どうぞご覧になって下さい。

お知らせ:当院では医療事務員を1名募集することになりました。詳しくはハロー・ワークの求人情報をご覧下さい。(ネット上でも公開されるはずです)

このページの
トップへ

日誌索引の
ページへ

先月の
ページへ

このホームページ
のトップへ

(画面の左にフレームがない方)
ホームページのトップへ