塚田こども医院

日 誌 2004年7月  月別の索引

2004.7.30(金)

◇蓮がきれいに咲いています

 

ここ数日、関東や西日本では台風の影響で大雨や風で悪天候が続いているようですが、日本海側は猛烈な暑さになっています。ここ上越市では昨日が37.1度でしたが、今日は38.0度まで上昇。フェーン現象も重なっての高温になったようです。少しでも外に出るとムッとする暑さ。とても私には絶えられないので、一日エアコンの良く効いた院内にこもりっきり。夜、多少気温が下がってから帰ることにしています。

市内の高田公園は春の桜が有名ですが、夏にはお堀一面に咲く蓮の花も、またすごいものがあります。その面積や本数では「東洋一」なのだそうです。私の朝の日課は、その蓮を見ながら犬の散歩をすること。6時すぎくらいから30分ほど出かけてきますが、朝日がまぶしくなり、もう気温も私の耐えられる限界に近づきつつあります。蓮をゆっくり観賞しながらなどという余裕はありません。

でも、朝早くから大勢の方が蓮の見物に出かけて来ています。カメラを持った方も多く、中にはリフレクター(反射板)も用意している本格派の方も。毎日お会いする方もおられますが、自然の移り変わる様子に、飽きることはないのでしょうね。

この高田公園の蓮祭りは8月1日から始まります。今年はとてもたくさん咲いていて、見事です。どうぞおいで下さい。

2004.7.29(木)

◇全国最多の市町村合併

上越祭りは今夜の【おせん米奉納】でフィナーレを迎えます。文字通り、暑く燃えた夏祭りも最高潮に達する時です。そして、また静かな日常に戻っていくことでしょう。

このところ、医師会関係の会議が毎週開かれていて、夜遅くまで出かけていることが多いです。最も懸案の課題は「市町村合併」です。

上越市とその周辺の14市町村が、来年1月に合併します。市町村の数では全国一なのだそうです。形は上越市への編入合併になります。行政の制度や住民へのサービスは、基本的には上越市が現在行っているものに統一されていきます。すでに経済や生活が広域化しているので、それを一つの行政区にすることが可能であるし、そうすることで行政の効率化を図ることができるというのが、おおざっぱな「合併の論理」のようです。そして次に、さまざまな住民サービスなどをどうするかというのが議論の課題になってきました。

小児科医が関係するのは、健診や予防接種です。それぞれの市町村はこれまである程度独自に(勝手に?)やっていたので、それを「上越方式」に統一するのは、基本的な方針としてはそうでしょう。でも、問題はそれまでの過程です。いきなりガラッとやり方を変えるのは、住民にとっても、医療機関や医師にとっても負担がとても大きいです。きっと大混乱になるでしょう。それなのに、合併当初から上越方式にすべて変えるという案が提示されました。集団で行う健診や予防接種も、いくつかの旧町村をくっつくたブロックを作り、その中の1か所で行うということです。これはまさに「激変」です。

しかも合併は来年の1月ですから、新市がスタートして最初の数か月は雪の中。山間部など、冬場の自然の厳しさを考えれば、制度を変えさえすればそれでいいとする姿勢は、生活している人たちのことをどれくらい分かっているの?と言いたくなります。

また、乳幼児医療費についても議論になっています。上越市の制度では、外来は3歳までを対象にしていますが、それを上回る町村が5つあります(6歳の小学校入学前まで)。これも「上越方式」に統一するとので、それらのところでは引き下げです。これまで対象になっていた4、5、6歳の幼児が、いきなり元の3割負担に戻ってしまいます。合併することが、少なくとも医療費助成についてはこれらの町村ではデメリットになります。ずいぶんと不満がでるでしょうね。

医師会内では、こういった制度改革には一定の時間が必要だということで意見が一致しました。そして、その町村の地域性を十分に考慮して施策を作って行くべきだと。

昨日は上越市の担当者と医師会との間で話し合いがもたれ、これらの点もよく理解していただきました。健診や予防接種では、近い将来に上越方式に統一するという方向性を確保しながら、しかし当面は従来の方法を大切にしていくという方針がだされました。また、乳幼児医療費助成については、予算上の問題はあるが、できるだけ早急に年齢の拡大をしていくとの方針がすでに確認されているということです(いつまでにどうするという数値目標がないので本当に大丈夫か心配ですが)。

その場ではいろいろな議論がありましたが、私はとくに「合併して良かったと思えるような合併をしてほしい」、「小さな町村の人たちへの思いやりをもって取り組んで欲しい」とお願いしました。あと5か月で新市の誕生です。残されている時間はもうあまりありませんが、その中で真摯な話し合いを続けることを切に望んでいます。

2004.7.27(火)

◇御神輿屋台が街中を回っています

上越祭りは今日から直江津に舞台を移しました。町内ごとに作られている御輿屋台を、大人と子どもたちが一緒になって引いて回ります。真夏のギラギラと照りつける太陽のもと、汗だくになっての重労働。本当にご苦労様です。

以前は医院の2階を住居にしていましたし、子どもたちも小さかったので、私たち家族もお祭りに参加していました。男の子は太鼓を、女の子は笛を、親は引率したり屋台を引く係になったりと。子どもたちは喜んで一緒にはしゃいでいましたが、私は半日も外に出ていると、ぐったりとしていたのを、今でもよく憶えています。何しろ、一日中エアコンの効いた院内で、聴診器より重い物を持つことのない生活をしているのですから。

医院に来ている子どもたちも、外から笛や太鼓の音が聞こえてくると、気になるようです。急いで外を見たり、時には飛び出していったりと。わたぼうし病児保育室にも今日は4人のお子さんをお預かりしていましたが、普段は出ることのないベランダに出て、道を行く御輿屋台に拍手したり、歓声をあげたりして、いつもとはずいぶんと違う保育風景だったようです。

子どもたちの記念にと、インスタント・カメラでベランダに出ている子どもたちを保育士に写真に撮ってもらいました。子どもたちの嬉しそうな顔が並んでいます(一緒に保育士たちも喜んでいるよう)。でも、ベランダの柵につかまっている子どもたちと保育士たちだけしか写っていないので、何をしているところか、説明がないと分からないような写真です。まるで事故でもあって、部屋の中から逃げ出してきたところみたいだね、と思わず言ってしまいました。悪口を言うつもりではなかったのですが、ごめんなさいね。

2004.7.26(月)

◇花火大会がにぎやか

当地のお祭りは、今夜、直江津の花火大会。明日からはいよいよ舞台を直江津に移して、勇壮華麗な町内ごとの御輿屋台の引き回しが行われます。

上越市はもともとは港町の直江津市と、商人町の高田市が合併して、20年ほど前にできた市です。お祭りも別々に行われていたわけですが、合併を機に一つになりました・・というわけはなく、今もって別々に行われています。“複眼都市”と呼ばれ、生活圏も商業圏もまだ一つにはなりきっていません。もしやして人種まで違うのではないかと言われるほど、気質も水と油だという話もあります(?)。

かくいう私は、高田に生まれて育ち、直江津で医院を開き、今はまた高田に住んでいます。やっぱり高田のDNAのほうが強いのかな? でも、母親は生粋の浜っ子ですから、遺伝子の半分は直江津がルーツなのですが・・

でも、それにしてはあまり祭りに夢中になっていません。「遅れて入ってきた宴会」のように、みんなの熱気についていけず、一人静かにグラスを傾けているような状態。白けているわけでもないのですが、熱くはなりません。もう歳ということなのでしょうか。

ということで、花火会場に向かう車の列とは逆方向に帰ってきました。最近はどうも「高田DNA」の方が優勢のようです。

2004.7.25(日)

◇祭りだ、わっしょい!

一昨日からここ上越でも夏祭りが始まっています。でも、あまりお祭り気分がありません。それどころか、どこでお祭りをしてるの?って感じです。

例年は高田地区の花火大会からスタートするのですが、今年はなぜか祭りの3日目に変更。これがまず原因になっているようです。数年前までは、高田公園の中・・つまり私の家のすぐ近くだったのですが、市街地では危険ということで河川敷で行われるようになりました。目の前に打ち上げられる花火を楽しんでいたので、わざわざ出かけてまで見に行こうとは思いません。(つまらない意地?)

それに子どもたちはもう大きくなって、親と一緒に花火見物をすることもありませんので、けっきょく家でゆっくりとテレビ見物などしていることになります。

おまけに今日は私は休日診療所の当番。昼間ずっと仕事をしていたので、お祭り気分どころではありません。休日なしでまた次の一週間・・ お祭りをゆっくりと楽しむ余裕がなかなかありませんが、まあ仕事柄しかたのかいことでしょう。

あまり風邪などが流行っていないのが幸いです。明日からに備えて、今日は早く休むことにしましょう。

2004.7.22(木)

◇梅雨明け

今日は北陸や東北で梅雨明け宣言が出されました。気温はいつもと同じように高かったですが、湿度が下がっているのか、しのぎやすい一日でした。暦の上では「大暑」とのこと。その名の通り、本格的な夏の到来です。

昨日で私のお仕事が終わりました。看護大学での講義です。学生さんたちに物事を教えるのは、私にとっては本職ではないので、やはりそれなりに緊張しましたし、大変な仕事でした。これでやっと普通の私に戻れます(^O^) !  来年も続けてほしいというような話もあるようですが、でもしばらくは講義のことを忘れて暮らせます。

講義が終わって、学生さんたちから見学に来たいというお申し出をいただきました。もちろん快諾。小児科診療の最前線の様子を見てもらうと同時に、子育て支援としての病児保育の現場を体験してもらうことで、これからの看護婦さんとしての歩みが、もしかしたら変わってくるかもしれません。あるいは、女性として、人としての生き方にも何かしらの良い影響があるかもしれません。

もっとも、そんな難しいことを言わなくても、可愛い子どもたちがいっぱいいるところで一日を過ごすだけでいろんな体験ができ、楽しい出来事になるはずですよ。こちらにとっても、「看護婦さんの卵」という新鮮なまなざしをもった若い方と接することで、ともすればマンネリ化している日々の業務や取り組みを見直す機会になるかもしれません。きっと良い刺激になることでしょう。今から楽しみです。

大変だとばかり思っていた看護大学の講義ですが、何か学生さんたちを心が通じ合えるようなところもできたようです。ちょっと嬉しい気持ちにもなれました。また来年伺いますので、また宜しく。

2004.7.20(火)

◇豪雨と超猛暑の中で

先週は前半に新潟・福島豪雨があったばかりなのに、週末は福井でも豪雨のため、大きな被害が出ました。梅雨前線、恐るべし! 数十年とか百年に一度の大水害がこんなにも身近に起きるとは、予想もしていませんでした。

今日は関東などで猛暑を超えた「酷暑」になったとのこと。東京都心部で39.5度と、観測史上最高を記録。千葉県では40.2度にまでなったところもあったようです。これもまた大変なこと。いったい日本はどうなってしまったのでしょう? いずれもたまたまの偶然? それとも・・

この超猛暑で熱中症で具合の悪くなった方が続出したようです。屋外にいて熱中症になってしまうこともありますが、それよりも屋内でなってしまう方が多いという話もあります。エアコンで適度に室温がコントロールできれば問題はありませんが、そういった設備を持たない一人暮らしのお年寄りなどが心配です。

そのような方々は、エアコンの十分に効いていて、食料や飲み物が用意してある施設に緊急に収容する必要があります。公的な施設の多くは、とても贅沢に作ってあるので、空調設備など、万全の物が多いことでしょう。あるいはその前段階として、熱中症になる危険性のある方々に連絡をとったり、訪問したりして、十分な情報を集めたり、個別に対策をとるなどということも、行政の大きな責任だと思います。

大雨だけではなく、暑さに対しても『避難勧告』が必要なのかもしれません。そういった意味では両者は良く似ているように思います。そして「天候異常」があっても「災害」に結びつけないような、大胆で、きめ細かく、さらにスピーディーな対応が求められます。それができなければ、「人災」と呼ばれても仕方ないでしょう。

日本の社会が豊かになったと良く言われますが、こういった危機的状況の中では、それがいかにも虚しく響いてきます。本当に豊かな社会になるために、もっと努力しなければいけないことがあるはずだと、そう思うことが最近とみに多くなりました。

このHPへのアクセスが17万件を超えました。連休中に“達成”していたようです。多くの方のご支援に感謝します。そして、これからもどうぞよろしくお願いします。

明日は新潟県立看護大学での講義が予定されています。「小児の呼吸器疾患」。これで私の今年度の役目は終わります。やっと肩に乗っていた重い荷物を下ろせそう(^_-) でも、積み残してきた仕事もいっぱいありますので、“夏休み”まではまだまだ道遠しです(*_*)

2004.7.16(金)

◇当院も大雨でシステム・ダウン!?

今週頭に起きた集中豪雨の時、同じ県内にありながら私のいる上越地域にはあまり雨が降りませんでした。長野県まで梅雨があけたということですが、長野に近い当地も一緒に梅雨明けしたのかと思えるようなお天気の日もありました。でも、今日は昼過ぎから雨。それも時より勢いが強く、とても外に出て行けそうにないほどの降り方でした。夕方にはまたやんでいましたから、数時間は大雨になっていたわけです。

しかし、被災地ではこれの何倍、何十倍もの大量の雨が降り続いたのでしょうから、そのすごさは想像にあまりあります。被災地は、今夜また大雨になるとの予想です。再度、先日のような被害を出さないことを祈るばかりです。

大雨が降ると、当院に影響がでることが分かりました。いわば当院の降雨時の弱点・・それはCS衛生チャンネルです。真っ黒な雲が空を覆い、大雨になると、CSチャンネルは写らなくなります。待合室や処置室など、院内の各所で見られるようにしているご自慢のディズニー・チャンネルも、この時だけは“システム・ダウン”。天災ということになるのでしょうか。

もちろん雨が止めばまた見れるようになるのですから、そんなに大げさに考えることもありませんね。そんな時のためにビデオやDVDを流せるようにしてあります。今日は『機関車トーマス』を流しました。いつもディズニー物ばかりなので、たまに別なものを子どもたちに見てもらうのも新鮮かも。というより、いつも同じチャンネルを流し続けることで、すっかりディズニーに無意識に「洗脳」されている職員にとって、その呪縛から解き放つ時が訪れたというべきかも。そう考えると、たまの大雨も、当院職員の心の健康状態にとっては良いことなのかもしれませんね(◎-◎;)

2004.7.15(木)

◇本当に天災?

先日の水害は「平成16年新潟・福島集中豪雨」と命名されたそうです。被害から数日がたってもまだ数千人が非難している状況は、異常です。家や商店、企業などが元通りに復旧し、以前と同じような生活が戻ってくるのはいつになることでしょうか。被災住民のみなさんの嘆きの声が聞こえてきそうです。

今回の水害は、人知の及ばない「天災」ではありましたが、でもほんとうにそうでしょうか。雨が大量に降ることは止められないけれど、河川の管理などをしっかりとすることで「水害」になることは防げたのではないでしょうか。河川の堤防が決壊するのは仕方なかったとしても、大雨に対する警報がもっと早く出され、住民への避難勧告などが早期に出されていれば、人的被害は食い止められたのではないでしょうか。園や学校を休校(休園)にすることで、子どもたちが帰宅できず孤立するという事態も避けられたはずです。

「防災」の意味合いには、災害そのものを未然に防ぐことと、被害を最小限にすることが含まれています。情報を早期にキャッチし、そこから正確に判断し、それを伝達するといったことは、後者の重要な方策です。気象庁、市町村、消防などが、今回どれだけのことをしていたのか(していなかったのか)、大いに疑問が残ります。いずれきちんと振り返ってみることが必要ですし、その中から必要な改善をしていく努力をすることが、次の災害を防ぐことにつながっていきます。

今回の水害では、いくつかの町村は壊滅的な打撃を受けました。役所機能もほぼ破綻しているようです。直接住民への対応をする市町村がそんな状況であれば、当然、県や国が全面に出て活動すべきでしょう。遠くにいて、テレビや新聞などからの情報しかありませんので、正確性を欠くかもしれませんが、県や国の姿勢は消極的にすぎるように思います。

今日は新潟県知事が被害地域を視察したと報じられました。国の担当大臣の視察よりも遅いはなぜ? 大名行列のような「視察」よりも、混乱した現場に一刻も早くかけつけ、陣頭指揮をするくらいのことがなぜできないの? それだけの権限は持っているはずです。トップ・ダウンの指揮系統を作り、スピーディーに救助活動を組織化し、実行していくことのできるキー・パーソンは県知事だけのはずです。そんなたくましい姿が、見えてきません。

非常時にその能力を最大限に発揮し、県民のために汗をかいている県知事の姿が見られれれば、それは被災住民の心のよりどころになるでしょう。任せることができるという安心感は、疲れ切った人々にとって何よりも必要なものです。将来への見通しも、少しずつ見えてくることでしょう。でも、実際にそんな様子が見られないとしたら、住民はどこで救われるのでしょう・・

今の県知事はこの秋に3期目の任期が終わり、引退します。元々は日銀支店長で、行政や政治には素人の方。こんな時に、行政能力の差異が際だってしまうんですね。行政のトップとしての能力を、きちんと見極めることが、私たちの生活に直結することなんだと、よく分かりました。もっとも、それだけの資質とパワーを持った人がほんとうにいるのかは、分かりませんが。

ともあれ、これからの復旧を行政の力で強力に押し進めることで、これ以上の被害を作り出さないことを願っています。住民はもう疲れ切っています。こんな時こそ、自治体の出番です。その真価が問われています。

2004.7.14(水)

◇雪国の県民性?

新潟県の中央部でおきた集中豪雨による災害は、今日はその被害がさらに拡大しました。死者、行方不明者を多数だすだけではなく、町や村がそのままそっくり水に浸かるほどの被害。百年に一度といわれるような大災害になっていますが、これからの復旧のめどはなかなかつかないでしょう。

昨日は保育園が孤立し、夜になって園児や職員がヘリコプターで救出されました。小学校と中学校も同じようになり、こちらは不安な夜を学校で過ごしたのだとか。年齢の小さい子どもにとっては、とても不安で、怖い体験だったことでしょう。今日は親御さんのもとで、しっかりと抱かれて安心して眠れるといいですね。でも、まだ多くの方が避難所暮らしをしているとのこと。大人にとってもメチャクチャ大変なことが起きていますが、でも、子どものこともしっかりと見てあげて下さい。

困難な時には、むしろ子どもたちと一緒にいることが、癒されたり、将来の希望を持てたり、くじけそうになる気持ちを持ち直したりすることもできるものです。みんな、頑張って下さい。

今日はずっとニュースで水害の様子が流されていました。一つ気づいたことがあります。これほどの大災害ですし、必ずしも行政などの救助活動がしっかりしていないにもかかわらず、住民の方から、あまり非難や不満の声が聞かれないことです。多少はトラブルもあるようですが、それでも怒鳴り声や泣き声はあまり耳にしないような気がします。

あまりの自然の猛威の前に言葉を失っているのかもしれませんが、それにしてもずいぶんと冷静に受け止めているように感じられます。もしかしたら、こんな状況にある程度慣れているのかも。それは冬の豪雪です。

冬になるとあたり一面、白い世界。一晩で数十センチから1メートルほど積もることもまれではありません。隣の家へも行くことができず、“孤立”することはよくあります。吹雪いてくると、周囲は全く見えず、家から出ることも不可能に。家の前や道路の除雪に、毎日多くの時間と労力をかけます。・・そんな“白い悪魔”と毎年闘っているのですから、これほどの大変な状況にも、ある程度は素直に受け入れることができるのかもしれません。

そして、春になれば暖かい日の光がさしこみ、必ず雪が溶けることも知っています。朝のやってこない夜がないのと同じように、春のこない冬はありません。災害で地獄のような世界に変わっても、でも生きてさえいれば、また元の生活に戻ることもできるだろうということを、無意識のうちに感じ取っているのかもしれません。

雪国=越後の人々が、その気性として粘り強いと言われています(私はそうではありませんが)。今回の災害の中で、そんな越後人の県民性が良い方に発揮されているように思ったところです。

2004.7.13(火)

◇新潟で集中豪雨による災害!!

今日は関西と関東甲信まで梅雨が開けたというのに、ここ新潟では集中豪雨のために大災害が起きています。大雨になったのは主に中越地方で、新潟県のほぼ中央に位置し、新潟市と長岡市にはさまれた地域です。信濃川が作った広大な平野で、ふだんは豊かな水をたたえた水田地帯です。そこに1時間50〜60ミリもの雨が短時間に集中して降りました。河川は氾濫し、多くの市町村で浸水やなだれなどの災害が起き、被災者もそうとう出ているようです。テレビに映し出されるその光景は、自然災害の恐ろしさを見せつけているようです。

梅雨の末期には、このゆうな豪雨がよくあるようです。今から10年ほど前には、7月11日にここ上越地域を集中豪雨が襲い、多くの被害を出しました(「7・11水害」)。自宅の前が公園のお堀になっていますが、わずか半日であふれ出て、周囲の道路が冠水しました。もう少しで我が家も床下浸水になるところ。隣の市では大きな河川が氾濫し、丸一日停電になってしまいました。電気が止まってしまうと、日常生活はもとより、企業等の活動も全て停まってしまいます。医療機関も大きな病院以外は、すべて休診になってしまいました。災害時こそ、医療活動が必要なのにもかかわらず。そして、直接の被害があったわけではないのに。

それ以来です、当院が「災害対策」に取り組んだのは。自家発電機を2台購入し、1台はやや大型で建物に付属して設置し、非常時には院内から始動すると、直結した電灯が院内各所を照らし出します。数カ所に作ったコンセントからは、この非常電源を取り出せます。水は飲み水は相当量をペットボトルで保管し、トイレの水は地下水を利用することで使い続けることができるような設備を作りました。もちろん、院内薬局をもっているので、周囲が壊滅状態でも、あるいは物流のストップがあっても、診療を休み必要はありません。「災害に強い医院」「ノンストップで診療を続けられる医院」として、完全装備に近い状態になっています。

もちろん災害が来ることを望んでいるわけではありませんが、でももしものことがあっても十分な備えがあることは、一番の安心。そして本物の「お守り」です。危機管理対策をすることは、地域の中で一定の役割を担って仕事をしている私たちにとって、基本的に必要なことだと心得ています。

もっとも、一番肝心なのは、私を初めとした職員の確保です。いざというときに、誰も働くことができなければ、絵に描いた餅。そしてそんな状況が起きるとしたら、一刻も早く、少しでも遠くへ避難するべきでしょう。そんな未曾有の災害には遭いたくはありません。

今夜、多くの住民の方が避難所で不自由な生活をしています。学校によっては、まだ帰宅できないでいる子どもたちもいるのだとか。そして夜半からはまた大雨の予想もできています。少しでも早く、この災害が終息することを切に願っています。

2004.7.12(月)

◇これからが正念場

にぎやかだった参議院選挙も終わりました。年金改革、イラン派兵などをめぐっての小泉政権に対する国民の審判はどうだったのでしょうか。現有議席を下回るという意味では「自民敗北」ですが、51→50議席ですから微減。表面的には「おおむね支持」だったようにも見られます。一方で、確かに民主党は躍進です。でも、増減の大半は共産党や社民党といった野党仲間の議席をもらったかにも見えるのは、皮肉なことです。

自民党と民主党という二大政党の体制に大きく近づいたのは確か。これからが民主党の正念場です。今は自民党や官僚たちに対する不満が一挙に吹き出て、時代に振り子が振れてきただけ。それをつかみきれなかったり、同じような悪政をしてしまっては、いづれその振り子は反対方向に去っていってしまうでしょう。

「少子化対策」「子育て支援」などの言葉も、選挙戦の中で各党から聞かれました。その内容についてはよく吟味していませんが、でも、選挙が終わるとひっそりとしてしまうのもよくあること。中には単なる宣伝、それも票ほしさの「甘い汁」もあったかもしれません。これからじっくりと国会で、国民の分かりやすい形で議論を深めていって欲しいです。

もっとも、国会はまともに議論をする場所ではなくなっているようです。論戦などという言葉は縁遠く、首相はその模範をしますどころか、はぐらかしばかりが上手です(今回、以前のような“小泉フィーバー”が訪れなかったのは、そんないい加減なところに国民が嫌気がさしてきたからかもしれません)。きちんとしたデータをもとに、前向きに、真摯な態度で議論をしてほしい。それを国民がしっかりと見ていることを、肝に銘じてほしいです。

今回、激しい選挙を勝ち抜いて当選した議員の方々。あなた方の仕事は、これで終わりではなく、これからがスタートです。きとんと仕事をしない不真面目な議員は、次の選挙でしっぺ返しをくうことになりますよ!

当院は「世界の子どもにワクチンを」日本委員会の活動に協力していますが、このたび、委員会のニュースレター(7月号)に私が書いたものが掲載されました。HP内にアップしましたので、よろしければお読みになって下さい。→「麻疹対策は緊急の課題」

2004.7.9(金)

◇看護学生に講義

先週からの猛暑は、まだまだ続いています。まだ梅雨があけないというのにこの暑さは、いったいどうしたんでしょう。外来にはあせもやとびひの子どもたちが増えています。軽い熱中症かな?という子も時に見受けます。どうぞ暑さ対策には十分とご注意下さい。

一昨日の水曜日、市内の県立看護大学で「臨床小児科学」の講義をしてきました。90分授業を2つ。「感染症/予防接種」「子育て支援/子どものこころ」。2年生の100名弱の学生さんにお話をしてきました。本業は小さな子を相手にすることなので、学生さん方に対して失礼がなかったか、自分でも心配です。ついつい赤ちゃん言葉になっていたりしてヾ(^0^)ゞ

講義のあと、このHPを訪れていただいた方もおられました。ゲストブックに「すごく分かりやすかったです」などと書き込んでいただき、天にも昇る気持ちになりましたよ。学生たちの講義後の感想の一部も、担当教授から伝えていただきました。「看護師を選んで良かった」という記載もあったとのこと。私の伝えたいことを、話は下手なのにしっかりと受け止めてもらえたようです。ありがたいことです。

3時間の連続講義は、やっぱり疲れますね。声も嗄れました。でも、医学の意識だけではなく、医療の心、医療人として生きる道、子育てのことなど、学生さんたちの心に何がしかのものが残ってくれれば、疲れなんか吹き飛んでしまいます。次の講義「呼吸器疾患」は再来週。学生たちの喜んでくれる顔を思い出しながら、そろそろまた準備をしようと思います。

2004.7.6(火)

◇お化けだ!

暑くなるとなぜかお化けがでます。いや、本当にお化けがでるようになるわけでもないのでしょう。正確には、お化けの話がよく聞かれるようになります。人を怖がらせるのが好きになるのかもしれませんし、怖い話を聞いてヒヤっとするのも快感(?)なのかもしれません。

当院にも、今朝お化けがでました。火を噴く妖怪のようで、火災警報装置が急に鳴り出したのです。でも、その原因が分かりません。どこで異常を感知したのか・・「1階部分」だいう表示が出ていますが、どのセンサーを見ても一見正常。業者に来てもらい、全ての機器を点検したのですが、やはり原因は不明。ただ一つ分かっているのは、どこかのセンサーが熱を感知し、警報を鳴らしたということだけ!

これって怖いですね。機械の故障だと分かれば、それを修理して終わりになります。でも「原因不明」ですから、いつまた同じことが起きるか。ただ単に偶然なのか、それとも本当に「熱源」があったのか??

当院の「夏のミステリー」は、これで終わってくれるでしょうか。はたまた、これが始まりで、これから想像もつかないような大きな出来事が待ちかまえているのでしょうか。それを知る術(すべ)はありません。それを知っているのは、神と・・妖怪だけなのかもしれません(>0<)

2004.7.5(月)

◇七夕飾りにお願い

 

もうすぐ七夕(たなばた)。当院のも恒例の飾りが、先週から登場しています。待合室の笹飾りには、子どもたちの思い思いの願いを書いた短冊が下がっています。

「ケーキやさんになりたい」「ディズニーランドに行きたい」「ピーターパンに会いたい」「ポケモンがほしい」・・欲しいものや行きたいところがいっぱいありますね。 

「給食がいっぱい食べられるように」「早く風邪がよくなりますように」・・なかなかみんな悩みが多いようです。

「助産婦になりたいです」(!?)・・すごいです。でも、何かあったのかな??

子どもたちの願いが天まで届いて、かなえられるといいですね。

2004.7.2(金)

◇大きな課題に向かって・・

今夜は医師会で重要な会議がありました。二つ大きなテーマがあり、一つは「小児医療体制をどうするか?」。この地域で小児の高度医療を担っている病院が、小児科の時間外患者に対応できなくなっているので、それを医師会としてどう対応していけばいいか、という課題なのですが、議論百出。開業小児科医も含めて、地域全体の医療体制をどうするのか、といった大きな問題にまで話がすすんでいきました。当面は、「休日診療所」の機能をアップし、できるだけそこで初期の段階の小児救急医療を行うことができるようにしていくことが、現実的な解決策になりそうです。

もう一つは市町村合併に伴う乳幼児健診や予防接種の体制の問題。来年1月には上越市に吸収する形で、全国最多の14市町村が合併することになっています。これまで山間部などで独自にこれらの事業を行っていたものを、基本的には上越市と同じ方式にするとのこと。しかし、地理的にも親御さんに多大な負担がかかる面もあり、どうすればいいか、これも様々な議論がありました。

基本的なところでは、本当に合併は必要なのか? とくに周辺の町村が合併によって幸せになるのか?といった疑問も湧き出ています。「先に合併の形ありき」で、内容の検討はあとからついてくるし、内容づくりは上手に作文をするお役人がいるので何とでもなるといった感想ももちます。

どの課題もとても大きく、延々3時間も議論をしていました。ふーっとため息がもれたところ。明日も外来がありますので、早めに休むことにしたいと思います。

2004.7.1(木)

◇今日から7月

今年も半分が終わり、後半がスタートしました。早いものですね。2004年もあと半分になったなんて・・

先月下旬からは、それまで流行っていた感染症もずいぶんと下火になり、外来の患者数は少なくなってきました。正直に言うと、春先から忙しすぎて、ギブアップ気味だったんです。やっと診療には余裕がでてきたのですが、それでも何だか慌ただしくしています。私の仕事場所はちっとも片づきません。ますます本がちらかり放題。

来週と再来週、市内の県立看護大学で講義をすることになっています。3単位分があり、その準備があってバタバタしています。うち2つは昨年度(今年1月)にしているので、その時のスライドを少しかまうだけでできそうです。新しくもう一つが「感染症と予防接種」なのですが、こちらのほうは最初から作るので、けっこう時間をとられています。というよりも、スライドを作り出すまでにずいぶんと時間を使ってしまいました。

どんな話をしてあげようか、何を話題にしようか、など、講義のアウトラインを決めるまでが一苦労。いくつかの本を参考にしましたが、あらすじを作ってしまうまで、「ほんとうにできるだろうか?」「間に合うだろうか?」と考えると、精神的にストレスでしたね。

看護学生さんに教えるわけですが、ここでの知識がとりあえず看護資格を得るための目前の知識が求められますが、それだけではなく、看護師として仕事をし始めてからも一生役に立つような生きた知識になってくれたらいいな、などとも思っています。いずれ結婚し、子どもが生まれ、親となった時に、子どもが病気をしたときなどに役にたてればもっといいですね。あるいは、とくに女性の方が、一生を幸せに生きていくためにはどんなことを、どんなふうに考えていけばいいか、その答えはすぐには出せませんが、その端緒になればいいな、などとも願ってます。

「子育て支援」についてもお話をしますが、そんな“壮大な”ことを考えれば考えるほど、話はまとまらなくなりますし、自分をさらに追いつめてしまいます。あと1週間を切ったのですが、さてどうなるでしょうか。

「こども通信」7月号を作りました。HP内にアップしてありますので、どうぞお読みになって下さい。

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