塚田こども医院

日 誌 2004年11月  月別の索引

2004.11.29(月)

◇雪囲いは雪国の風物詩

医院の周りにもグリーンがあります。サツキを始め、いろんな木々やお花を、患者さんや地域の方々に楽しんでいただけるようにしています。それらも、冬の間は雪に覆われます。雪国にとっては仕方のないことですね。

先週、それらも雪囲いをしてもらいました。専門の業者さんに依頼しているので、それなりにお金がかかりますが、でもきちんとしてもらうと気持ちがいいですね。木々もきっと喜んでいることでしょう。金沢の兼六園は、こういった雪囲いが芸術にもなっていますね。当院のものは、そのミニチュア版くらいにはなっているかな。

病児保育室の前には、光のページェントを楽しんでもらえるようにしました。大きめの木やテラスの柵に小さなライトを飾りました。テラスの中にはブランコをしているスノーマンも。あんまり派手なものではありませんが、これらも楽しんでもらえれば嬉しいです。

11月もあとわずか。月末になるといろいろと忙しくなります。患者さんやインフルエンザ予防接種を受ける方々も今は多いので、ちょっと大変ですが、頑張って乗り切っていこうと思っています。

2004.11.26(金)

◇新聞にコラムを書いています

このところ、地元の新聞「新潟日報」にコラムを書いています。地方紙ですので、新潟県以外の方が読まれることはないでしょうし、夕刊なので、県内でもあまり多くの方の目にはとまっていないかもしれませんね。ちょっと残念なので、このHPでも紹介することにしました。

月曜から金曜まで毎日続く「晴雨計」という欄に書いているのですが、何人かの人が担当していて、私は毎週木曜に書いています。11月から来年1月までの3か月間、全部で11回の連載です。ちょっと数が合わないと思う方もおられるでしょうが、夕刊が発行されない週もあります。12月23日は祝日でお休み、次の30日は年末年始の体制になり、やはり夕刊はなし。12月は3回だけなので、ラッキー!

原稿を書くこと自体は、それほど苦ではないですし、ときに楽しく仕事をしています。困るのはやはりテーマ。何を書くかが決まれば、あとは勢いで書いていけることが多いです。

そのテーマをどうするか、悩んだものですが、小児科医の私に頼んできたのですから、やはり小児科らしいことが基本でしょう。それに私なりの味付けをしていてば、何とかなるという見通しです。なんとも心許ない執筆者です。

今月掲載された4本を、このHPにもアップしましたので、お読みいただければ幸いです。

2004.11.4 小児科ってどんなとこ
2004.11.11 小児科はヘンなところ
2004.11.18 主人公は子どもたち
2004.11.25 小児科医はナビゲーター

2004.11.25(木)

◇休日診療所・後日談

一昨日の勤労感謝の日もしっかりと仕事をし、昨日は休みあけの外来、午後は小学校や保育園の健診にでかけ、夕方からは医院の改装の打ち合わせ。この世の中、仕事がいっぱいあるなんて、ありがたいことです。

でも、本当のことをいうと、休日急患診療所では仕事をもっとしたかったのです。午前9時〜午後4時までの7時間で、診た患者さんは6名。子どもは2人、他は大人の方。だいたいは発熱などの一般的な患者さんでした。文字通り“急患診療所”ですから、利用されないに越したことはありません。でも、7時間“拘束”されていて、その間に1時間に一人ほどの患者さん・・これはつらいものがあります。

せっかくの休日を使うのですから、「今日も患者さんのためになって良かった」と自分を褒めることができるような実態がともなって欲しいとも思います。「私が出てくるほどではなかったのに・・」「何のために一日を使っていたのか」などと、自分の努力が報われないような・・いや、そもそも努力などほとんどしていません。ただそこにいただけ。

仕事の内容は問われず、存在していることだけが大切なんて、お役所みたいな考え方。私もかつて地方公務員をしていましたが、そんな考え方が横行しているのに嫌気がさしていたものです。おっと、この休日診療所は市営ですから、お役所そのものでした、失礼。

けっして広くない部屋。テレビだけが私の相手。窓はあるけれど、ブラインドを開けたら向こうから丸見えでまた締め切ってしまいました。トイレも付いている部屋なので、かえって部屋から外に出ることもありません。お昼はお弁当をいただきましたが、もちろん部屋の中。そこから出たのは診察の時だけですから、合計6回、正味おそらく十数分でしょう。

それに当日は良いお天気。もうすぐ冬が近づいているけれど、秋晴れの気持ちの良い一日・・だったはずです。そんな日に一日“拘束”されているというのは、けっこうつらいものがあります。

せめて何かまとまった仕事をしておこうと思ってもちこんだものがあります。地元の新聞社から毎週1本のコラムを3ヶ月間頼まれているのですが、これからの2か月分を全部仕上げてしまおうと考えたのです。でも・・なかなか筆をとる気持ちになれず(実際にはノートパソコンを持っていたのですが)、1本目を書き始めるまでに2時間もかかってしまいました。テレビや本がじゃましていたのかもしれませんが、集中することができなかっったのは事実。たくさん時間があると思うと、かえってなかなか取りかかれないものなんですね。結局3本しか書けませんでした。

まあ、私個人のことはどうでも良いとしても、けっして十分に利用されているとは言えない休日診療所を、それなりのコストをかけて維持するのがこれからも必要なのかどうか、きちんと検討すべきですね。こういった事業が一度始まると、それを見直すことができず、そのままになることはよくあること。そういった「お役所仕事」を見直すことが、実は一番難しいことなのかもしれませんね。

2004.11.22(月)

◇明日も仕事/アクセスが20万

今日は飛び石連休の真ん中。休みの後+休みの前ということで、やっぱり外来は混み合いました。インフルエンザ予防接種もまだまだ佳境ですので、混雑(混乱?)に輪を掛けていたようです。なんだかんだといって外来をやっとこなし終えたという感じです。ふー・・

世の中は明日は「勤労感謝の日」の祝日になります。つまり、日頃の勤労に感謝して仕事を免除し、ゆっくり休んでもらおうという日です。いいですね! でも・・私は明日も仕事です。隣の市の休日診療所で一日勤務・・

これだけは言っておいて問題ないと思うのですが、私は常日頃、良く仕事をしているつもりです。本業である小児科医としてもそうとう多くの患者さんを休みもあまりとらずに診ています。病児保育も頑張って取り組んでいます。週に1回は赤ちゃん健診や、保育園・小学校の健診などにでかけています。講演や講義の依頼があれば、可能なかぎり受けるようにしています。そしてこのHPもそう。子育て中の親御さんにそれなりにお役に立てる情報を提供していますし、ネットを通しての質問も受け付けています。ね! 頑張ってるでしょ!!

それなのに「勤労感謝の日」にまで仕事をさせるとは・・ まだまだ勤労とは認められない、もっともっと仕事をせよということなのでしょうか(*_*)

スミマセン、ちょっと愚痴こぼしをしました。それほど真剣に思ってはいませんので、気にしないで下さい。ただちょっと疲れているだけ。分かる人には分かってくれているのでしょうから、大丈夫です。

でも・・来年の元旦にも休日診療所の勤務があたっているのは、ゾッとします。思い出すと落ち込みますので、考えないことにしておきますが・・・

今日、このHPへのアクセスが200,000を超えました。毎日多くの方にお越しいただいているお陰です。ありがとうございます。それに、私の戯言(たわごと)にもお付き合いいただき、恐縮です。これからもどうぞよろしくお願いします。

2004.11.19(金)

◇インフルエンザ予防接種を受けました

ここ1週間ほどで何回か、新潟県中越地震の被災地近くの高速道路を通ることがありました。北陸自動車道では長岡市付近で路面がでこぼこになるなどの被害がありましたが、改修工事も順調に進んでいるようです。一昨日はそうとう遅くに通ったのですが、工事は暗い中でもまだ続いていました。突貫工事で、夜通し行われているのでしょうか。お陰で道路の段差も次第に解消されてきていましたが、でも工事にあたる方々もご苦労さまです。

地震から明日で4週間です。高速道路もずっと通れなかった関越自動車道も通れるようになっていますし、上越新幹線は年末までにはまた走らせる予定だということです。ペースが速いのかどうかは分かりませんが、こういった交通機関が回復することはいいこです。でも、住民の生活は、どうでしょうか。まだ避難所で暮らしている方々もおられます。村に帰れない方々も。帰る家や村そのものが亡くなってしまった方々も。もうすぐ冬です。雪が、そんな人たちの心をも潰してしまわないか、とても心配になります。

今日は、当院の職員にインフルエンザ予防接種を行いました。もちろん私も含めてです。インフルエンザにかからないために、ぜひワクチン接種を!とお話をし、多くの方に実際に受けてもらっています。そうであれば、医療従事者が受けないわけにはいかない、率先して範を垂れる・・というわけではありません。そうではなく、医療従事者がインフルエンザにかかってしまい、医療活動ができなくなったら大変だということなのです。危機管理対策の一環です。そして、最近指摘されたのですが、病院のスタッフがワクチンをあまり受けていないと、そこの病棟でのインフルエンザ発生率が高まり、接種を受けていると、あまり大きな流行にはならないというものです。つまり、病棟では医療従事者がインフルエンザを流行させてしまうこともありうるということです。

子どもたちがインフルエンザにかからないようにするために、できるだけ予防接種を受けて下さいとお願いをしています。それは子どもたち本人だけが受ければすむわけではありません。周りにいる大人たち(父母や祖父母)もワクチンを受け、インフルエンザにかかりにくくしておくことも、また大変重要なことです。それによってインフルエンザを家庭内に持ち込まないようにするという考えです。

そう考えると、医療従事者も患者さんにインフルエンザを移してしまわないために、必ずワクチン接種を受けておくべきだという結論になります。当院では数年前から職員全員がワクチン接種を受けることにしていますが、そのお陰か、職場でインフルエンザが流行ったり、それで休んだりすることは、ほとんどなくなっています。インフルエンザに対する危機管理対策は一応できていると思っているのですが、いかがでしょう。

当院のインフルエンザ予防接種は10月中旬から12月にかけての日程で行っています。そろそろ半分が過ぎました。今年も、お子さんたちをインフルエンザから守ろうと、とても多くの方々にワクチンを受けてもらっています。昨年よりもさらに多くなっています。実は、当初用意していたワクチン接種の受付枠がだいたい埋まってしまいました。でも、まだ受けてもらいたい子どもたちもそうとう残っていますし、申し込みもまだ続いています。そこで、普通の診療の時間も利用して、希望された方には必ず受けてもらえるようにしています。あと1か月ほど頑張れば、その結果として1、2月ころのインフルエンザ発生が多少なりとも穏やかになってくれるにちがいありません。そうなることを期待して(信じて)明日もまた注射にいそしむ(?)ことにしましょう。

2004.11.16(火)

◇消毒用アルコールの隠れた効用

昨日の酒精面の話から、一つ思い出したことがあります。先週新聞に出ていた本当の話。ある開業医が診察中に消毒用アルコールを飲んでいたという事件です。

確かに消毒用のアルコールは、エチルアルコールなので飲めます。ほとんど純粋ですし、100%近くの高濃度。推測ですが、醸造用アルコール(お酒の中にはけっこう使ってあるようです)とほとんど同じなのではないかと思います。ですから、それを適当に割って飲めば、美味しい(?)お酒になるというわけです。

今年の春、こんなことがありました。酒税法が変わって、これまで税のかかっていなかった消毒用アルコールにも、飲用することもできるので酒税があらたにかかることになりました。正確なことは忘れましたが、それまで1本400円くらいで買っていたものが百数十円高くなるということでした。

消毒用アルコールは毎日の診療に必ず必要なものですし、新たに払うことになる酒税もそうとうになります。ということで、「飲むことのできない消毒用アルコール」に代えることにしました。これは添加物としてひまし油のような、消毒作用があるけれど決して飲むことができない物が含まれています。飲用にはできないので、酒税はかからないというわけです。

仕事中に消毒用アルコールを飲んでいた開業医は、そんな話から、逆に飲めることが分かったのかもしれません。きっと「純粋な消毒用アルコール」を飲んでいたのでしょうから、ちゃんと酒税は納めていたはずです。その点はエライ!

でもね、どうせ飲むのならちゃんと美味しいお酒を飲んだらどうなんでしょうね。酒税をよけいに納めることができるくらいなのですから、お酒を買ってくるお金がなかったなんてことはないでしょうし。・・いやいや、診療中にアルコールを飲むこと自体が最悪のことです。

こんなことが医者の間に蔓延するようなら、こんな標語ができるかもしれません・・「飲んだら診るな、診るなら飲むな」。(もちろん冗談です)

2004.11.15(月)

◇綿ぼこりモコモコの犯人は?

このところ、診察室の机の上などに綿ぼこりが目立ちます。職員が一日3回ほど掃除をしているのに。どうして? と思っていたら、どうも犯人は私のよう。ワクチンの注射や処置のときにアルコールで湿らせて綿を使うのですが、私の指にそのまつわりついてしまいうことが多くなりました。そしてそれをその場で机の上などにそのままにしておいている・・ どうもそれが原因のようです。

最近になって気になってきたので、看護婦さんに「綿の種類が変わった?」と聞いたのですが、とくにそのようなことはないとのこと。そうなると、私のほうの問題!? 私の皮膚が悪いということになります。確かに秋になってざらつくことが多くなりました。もともと手の皮膚はガサガサです。

診察机の上には、アルコールで浸してある「酒精ガーゼ」が置いてあります。感染防止のために使用するのですが、患者さんを一人診察するごとに手指と聴診器を拭いています。患者さんの大部分は何かの感染症なので、診察の際に次の子に間接的にうつしてしまうことを防ぐためです。

以前は洗面器の中に消毒液を入れ、それに手を浸していたのですが、患者さん一人ずつそれをするのは時間的にもなかなか大変。さらに、消毒液の中に、薬剤でも殺されない細菌が繁殖することもあり、むしろ“不潔”になることもあります。そんな理由で、洗面器での消毒は“時代遅れ”。

そこで始めたのがこの「酒精ガーゼ」です。水ぼうそう(水痘)やおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)など、隔離扱いの患者を診察したあとも、この酒精ガーゼで手指、聴診器、机、イスなどを拭いてしまえばすぐに次の患者さんに入ってもらっても安全です。そんな特定の感染症だけではなく、普通の風邪などでも感染力がありますので、やはりこの方法はとってもグー!

でも、私の手はガサガサ、ザラザラ。とくにそれが冬にかけてひどくなります。ちゃんとクリームを塗るなど、ケアをすればいいのでしょうが、面倒がり屋の私はすれもちゃんとしていません。その結果が、「綿ぼこりモコモコ」事件になったというわけです。

ちなみにガーゼは再生し、洗濯と高温での滅菌を繰り返すので、わりと経済的。それなのに、感染症対策にそうとう有効だということが分かっていますので、けっこういい対策です。これから他の病医院でもきっと採用されるでしょうね。

2004.11.14(日)

◇今年のクリスマス飾りは・・

昨日は東京で「木枯らし1号」が吹いたそうです。そんな話題がでるくらいですから、やっぱり季節は晩秋。一昨日の夜は当地でも強い風と雨でした。心配になるのは地震の被災地です。TVのニュースではテントが吹き飛ばされた映像も映っていました。つらい冬を過ごすことになるのでしょうか・・

今日は日曜。朝方までの雨もあがり、日中は良いお天気。家の周りの落ち葉掃きもしました。竹箒で掃きはじめたのですが、とてもはかどりません。道路際に固まった落ち葉は山のよう。土もいっしょになっているので、スコップですくって片づけることに。お日様がポカポカして気持ちよく外掃除をするつもりだったのに、最後は汗ばみ、少しばかり泥に汚れてしました。

デパートに行きましたが、もうクリスマスの飾りなどがたくさん売られていました。まだ1か月以上あるのに、気が早いですね。今年は当院に併設している「わたぼうし病児保育室」が新しい園舎になって初めて迎えるクリスマス。さあどんな飾り付けをしようかな・・そんなことが考えながら、売場の一角でたたずんでいました。

外に大きな木があるので、それを電飾で飾り付け、ベランダにはブランコしている大きなスノーマンを上から下げてみるとかわいくて素敵だろうな・・。いろいろと迷ったあげく、結局買ってしまいました。かわいい孫に、ついおもちゃを買ってしまうおじいさんの心境がよく分かります。

2004.11.12(金)

◇落ち葉の山

昨日は気温が高めだったのですが、とても強い風が吹いていました。そのためか、今朝家のそとに出ると、落ち葉が文字通り山のようになっていました。朝から一汗かいて、その山をなくしました。

我が家は桜で有名な高田公園の近くにあります。春は満開の桜を“借景”していますので、晩秋の「ありがたくないお土産」には文句も言えませんね。しばらくの間は、ただ黙々と家の前の道路の落ち葉掃きをすることにしましょう。

今日の夕方からはまた雨です。雷も鳴っていました。公園の木々の冬囲いも始まっているようです。もうすぐ冬がやってきそうです。

今年は、地震の被災地にとっては、よりいっそう厳しい冬を迎えることになります。一日早く、安心して暮らせるようになることを、切に祈っています。

2004.11.11(木)

◇思春期教室・後日談

中学生を相手に話をするってけっこう大変。きのうは冷や汗をかきながら45分ほど話をしてきました。生徒たちが私の話をどれくらい分かってくれているのか、そのことが良く分からないままの話を進めるのも、苦労するものです。

スライドは前日夜にやっと出来上がりました。こういった講義や講演には最近はスライドは必須になってきました。それがあれば、話の筋をおおざっぱに決めておくだけで、あとはその場で話をしていくことができます。書いたものを読んでいくというスタイルは私には苦手。つまらない講義になりそうですし、そこまで準備するほど用意周到なことができない正確です。スライドさえ作ってあれば、それを題材に話の内容と考えながら、膨らませたり、省略したりと、その場で臨機応変に話をすることができます。こういった意味で、スライドがとても大切なのです。

でも、今回はスライドがぜったいに必要な事情がもう一つありました。それは、事前に作った講義の資料が生徒たちに配られないことになったからです。「性教育」が大きなテーマですので、その資料には「セックス」「妊娠」「避妊」「ペニス」「包茎」「マスターベーション」など、“刺激的な単語と内容”が入っています。普段、学校や家庭では大人から面と向かって出てくる言葉ではではないので、敬遠されてしまったようです。それも仕方ないことなのかもしれませんが、でも、普段からそういったことをきちんと聞いているのであれば、わざわざ小児科医が言って話をするまでもないわけで、何を心配されているのか、そちらの方こそ心配になってしまうというものです。

ということで、印刷物を配らないことになり、必要な図表をスライドとして作る作業が急きょ必要になりました。話す内容にはとくに制限されていないので、大胆に!話をさせていただきました。スライドは全部で46枚。わずか50分の授業(そのうち挨拶や講師紹介などで10分近くかかっていたので、正味は40分ほど)で使うスライドとしては多いのですが、いつものようにスピードに乗ってどんどん飛ばしながら話をしてみました。生徒たちには、きっと良いお昼寝の時間が提供されたことでしょうね(^_-)

スライドはパソコンと液晶プロジェクターを使ってステージ正面に投影します。剣道場という、わりと大きな所ですので、スライド面もそうとう大きくなります。おそらく縦3メートルくらいはあったでしょう。「包茎」の説明をするスライドには、ペニスの絵が出てきます。「真性包茎」「仮性包茎」「常時むけているペニス」の3本が描かれているのですが、それがステージ上に映された時は圧巻でした。何しろ長さ3メートルほどのペニスなのですから(*^_^*)

生徒たちは私の話から何を知って、何を思い、何を考えたでしょうか。多少とも役にたってくれたと信じています。先生方は、「次は何の話で、どんなスライドが出てくるか」不安な気持ちで過ごされたことでしょうね。お疲れさまでした。親御さんも来ておられましたが、思春期もまっただ中の子どもたちと向かい合っていく糸口が少しでもできたら良かったです。みなさん、お疲れさまでした。

2004.11.9(火)

◇思春期教室

明日は少し離れたある中学校に行って来ます。そこで2、3年生を対象に「思春期教室」が開かれるのですが、その講師です。中学生も後半になるともう立派な大人のような体格になります。精神発達もめざましく、時には大人がたじたじになることもありますね。そんな「思春期まっただ中」の中学生に向かって、どんな話をしようかと悩んでいます。

性にまつわる話もいろいろとしたいとは思っています。地方の学校とはいえ、情報の量では都会に負けないくらいあることでしょう。情報が多い分だけ、それが整理されず、中には商業主義・もうけ本意の誤った情報も少なくないのではないかと思います。性に関するいろんな情報も、交通整理してみるのも、今回の目的のようです。

この企画は保健所が中学校といっしょになって作っているとのこと。その意味では専門家からのアドバイスをぜひしたいということでしょう。そしてその話をするのに、一応「小児科医」という肩書きをもった私が適任だとされたようです。

性については、学校の現場ではなかなか取り上げられにくいかと思います。でも生徒たちは確実に情報を増やしています。その道筋をつけてあげることも必要ですが、どちらかというとタブー視する傾向にありはしないかと危惧してもいます。もしそうだとすれば、子どもたちは“アングラ情報”に興味をもち、それを増殖させてしまいかねません。

子どもたちの発達の段階や、生活の様子によっては何をどのように話をすればいいか、難しい面もありますが、でも、こういったことをみんなのいる前で、私のような者があっけらかんと話をすることが一番効果があるのでしょうね。私も照れ屋ですし、自分の子どもにも性教育などできてはいませんが、明日は「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで取り組んでみようと思っています。

といいながら、いつものように直前・前日準備。「泥縄式」にスライドを作っています。明日には何とか形ができることでしょう。引き受けた時には多少気が重かったのですが、今はむしろ楽しみながら話をしてこれそうです。

2004.11.8(月)

◇心の器

このところ、この「日誌」は中越地震にまつわる話ばかりを書いています。今日もお昼前に強い余震がありました。震源地付近では震度5強、当地では震度3。外来中で、多くの患者さんがおられましたが、とくに混乱もなく、普通にそのまま外来を続けられる程度。特別なことといえば、待合室や処置室のテレビの画面をアニメからNHKに切り替え、地震関連のニュースを見入ったことくらい。

目立った被害は当地では起きていないとはいえ、やはりまだ地震が続いていることを実感し、引き続き警戒している必要があることを再確認しました。しかし、被災地ではそんなものではすまないでしょう。心の傷も、この余震でまたズタズタにされたのではないかと心配です。

地震による土砂崩れで、お母さんと一緒に車の中で亡くなってしまった真優ちゃんが、昨日やっと家に戻ってこられました。今日は「お別れの会」がもたれ、保育園児と最後のお別れをしたのだそうです。昨日もそうですが、今日はまた園児の様子も見て、涙がこぼれるのを抑え切れませんでした。弟の優太ちゃんの姿を見ると、またいっそう切ない思いがしてきます。お父さんが仰っておられましたが、早くお母さんのいる天国に送り届けてあげたいです。

最近泣くことが多くなったように思います。昔から(子どもの頃から)泣き虫だったのですが、それがいっそうひどくなっているようです。悲しみを入れておく心の器が、歳をとって少しずつ小さくなってしまったのかもしれません。あるいは、悲しすぎる話があまりに多いのかもしれません。さあ、いったいどちらが本当なのでしょうか。

2004.11.6(土)

◇地震から2週間

新潟県中越地震が起きてから今日で2週間がたちました。その被害の大きさも尋常ではありませんが、いまだ余震が続き、元の生活に戻れない人たちが数多くいることも、心が痛みます。

昨日はあの優太ちゃんが退院し、元気な姿を見せてくれました。高速道路も片側1車線ですが、開通し、新潟と東京が結びつきました。そして昨日は天皇皇后両陛下が被災地を訪問されました。いずれも被災された方々に勇気と希望を与えてくることでしょう。良かったですね。

当院の窓口にも義援金募集の箱をおいてあります。一昨日集計したところ、36,523円が集まっていて、昨日日本赤十字社に送金いたしました。こういった募金はこれまでも行ったことがありますが、今回は皆さんのお気持ちが一番強いようです。ありがとうございました。引き続き義援金をいただいておりますので、当院に受診の際はご協力をお願いいたします。

今晩はまた大雨になるとか。こんなにお天気のことが気になったことは、おそらくなかったことでしょう。全国のニュースでも毎日被災地の天気予報が流されています。雨が降っても、寒くなっても、そして雪になっても安心して暮らせるという、当たり前の状態に、早くなれるといいですね。

力不足ではありますが、これからも支援の気持ちをもって接していきたいと思っています。

2004.11.4(木)

◇地震の爪痕

昨日は今回の中越地震で被害のあった長岡市の近くへ行きました。といっても高速道路で通っただけですが、でも地震の爪痕はそこにもありました。路面の修復がすんでいるところもありますが、まだ段差がそうとう残っているところもあり、いつもよりスピードを落とし、注意しながら走りました。

午後からは雷と大雨が降り、高速道路も走行しにくかったのです。すぐ近くでもっと不便をしたり、大変な思いをしている方々がまだ大勢おられることを思うと、心が痛みます。一刻も早く元の生活に戻れることを願っています。

今日も朝一番で大きめの余震がありました。震源の近くでは震度5強、当地では震度4。この数字ほど強い揺れはなく、外来もそのまま中断せずにすみました。多少は地震慣れしたのでしょうか?  でも立っていると微妙に揺れを感じて、「また余震?」と思わずTVをつけることも時々あります。全体として余震も終息に向かっているとのことですが、もうすぐ2週間になります。もう限界です・・

日本列島には無数の断層があるのだそうです。それを日本の地図に書き込んだものを見ましたが、日本中、どこで地震が起きても不思議ではないですね。どれくらいの時間で起きるかは分かりませんが、でも確実に起きること。そうなると「地震から逃れる」のは無理ですね。地震が起きたときに、いかに人や物の被害を少なくするかというのが大切だということになります。

それがまさに「危機管理」。今回の地震を契機に、しっかりとした体制ができることを期待しています。

2004.11.1(月)

◇トイレ問題は深刻

今日から11月。気づいたら今年もあと2か月になっていました。何だか10月は変化があまりに激しく、長いような短いような月でした。もちろん台風や地震もそうです。いろんなことがてんこ盛りの一ヶ月だったようです。

近くの山も冠雪し、もう少しで冬になりそう。今日は夕方から冷たい雨になっていますが、西の方からはゴロゴロと雷も鳴っていました。もうすぐ雪を運んで来そうな気配です。

中越地震で被災された地域は、ここよりももっと冬が厳しいところ。避難所暮らしももうとっくに限界を過ぎていることでしょう。一日も早く住宅で普通に過ごせるようにならないものでしょうか。

「車中泊」がこれ以上続くことも、命の危険が高まります。エコノミー・クラス症候群の発生もそうです。一日に何回か車外に出て運動するようにと指導していますが、それだけではありません。トイレに満足にいけないために水分を極端に制限していることも問題です。とくにお年寄りにとっては、脳卒中や心筋梗塞の危険性も極端に高まるという意味で、こちらの方がより深刻ではないかとも思います。

昨日の朝日新聞では、このトイレの問題をきちんと書いていました。仮設トイレは心地よく使用することができません。そしてその仮設トイレも十分な数が用意されていない所もあるようです。避難所の機能として、これからは水洗トイレの確保が最優先されるのではないかと思っています。

すでにこの「日誌」に何回か書いていますが、当院には断水時でも使用できる水洗トイレが3つ用意されています。冬場の融雪用の地下水を利用しますし、停電していても非常電源に直結できるようにしてあります。まだ使用したことはありませんが、いざという時には大いに役にたってくれるでしょう。災害時に診療所の機能を維持するだけではなく、近隣の人たちも安心して過ごせる場所を提供できるのではないかと思っています。(下水道施設まで破壊されてしまっては使えませんが、その時には、以前に使っていた浄化槽が使えるかもしれません。それもダメなら、トイレからの排水の先に大きな穴を掘って自然に返してあげようかと思っています。)

こんな工夫は、個人の診療所でもできます。公的な施設であって、災害時に避難所となる施設には、必ず必要なのではないでしょうか。そんなことに予算を使うことが、今の日本でできないはずがありません。不要不急の公共工事をストップし、全国の公共施設のトイレを災害用にすることを提案したいと思います。(誰もきいてくれないでしょうが・・)

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