院長の書斎 004

ドアがあいて・・・

著 者
エルンスト・ヤンドゥル作、ノルマン・ユンゲ絵(斉藤 洋訳)

出版社
ほるぷ出版(1999.2刊)

定 価
1400円(税別)

分 野
絵本

感 想

し〜んと静まり返った待合室で、一人ずつ呼ばれて中に入っていくというストーリー。最後に一人になった「ぼく」の気持ち・・そして中に呼ばれて入ったあとの様子が、ていねいに書かれています。絵本特有の、同じパターンの繰り返しが、うまく成功していると思います。

人物や物事を「動的と静的」に分けるとすると、私たちはつい、動的な人たちや物事に目を奪われがち。そこにじっとしてる「静的な」人物や物事を、ときには無視したりもしてしまいます。

「大人と子ども」に分けると、やはり大人の視点だけでものを見てしまいやすいことにも、この絵本は気づかせてくれます。

最後に、中で待っていてくれたお医者さんがすごく「いい顔」をしています。全身で「あなたのことを受けているよ」と表現してくれたら、子どもたちの「医者嫌い」もきっと少なくなることでしょう。

私にとって、子どもたちを毎日診察している小児科医としての自分を、しっかり省みるきっかけになった本です。ちなみに、この本は、HP上でお知り合いになったある方が贈ってくださったものです。

作成日
2000.9.21

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