良寛さんの愛語 | |
著 者 |
新井満(あらい・まん)自由訳 |
出版社 |
考古堂書店(2008.6刊) |
定 価 |
1,400円(税別) |
分 野 |
生き方 |
感 想 |
良寛がしたためた『愛語(あいご)』を、新井満氏が自由な解釈で訳しています。
良寛(1758-1831年)は越後(新潟県)で生まれました。出家をし、48歳に越後に戻り、以後74歳で生涯を閉じるまで、民衆に仏法を説いたのだそうです。自らは質素な生活をし、簡単な言葉(格言)によって説法をおこなっていました。子どもが好きで、よく遊んでいたとか。きっと優しい人だったのでしょうね。 新井満氏は「千の風になって」の訳詞をしたことで有名になりました。芥川賞を受賞した作家でもありますし、電通社員時代から大きな仕事をたくさんしてこられています。作曲もするし、実に多彩な方。新潟市の出身。 そんな意味合いの言葉が、新井氏の自由な訳でつづられています。短い文の、薄い本ですが、そこに語られているものはとても大きくて重いものがあります。 良寛のように、良寛の思いのように生きていくことができればいいな・・そんなふうにも思うのですが、自らを振り返って、とても遠くにいるような気がします。少しでも近づくことができればいいな。 |
作成日 |
2008/06/10 |