1998年2月号(86号)

暖冬だとばかり思っていたら、いきなり大雪に見舞われ、少々焦りました。

毎日自動車で通勤していますが、歩道の除雪がほとんどできていません。通学の子どもたちが、狭くなった車道の端をこわごわと歩いています。特に低学年生にとっては、きっと恐怖の体験をしていることでしょう。

登校の前までに、歩道の除雪がきちんとされているといいのですが、無理なのでしょうか。また、それぞれの家の前の雪をのけて歩きやすくすることは、昔からの雪国の暮らしだと思っていたのですが、最近はどうも違うようです。

ドライバーも、歩行者のことも考えながら、「優しい運転」を心がけて下さい。

インフルエンザの流行が始まりました

インフルエンザが、例年どおり一月中旬から流行しました。外来も、ずいぶん混み合っており、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

私自身を含めてスタッフ全員、インフルエンザの予防接種を受けているため、外来診療に支障がでるほどにはなっていません。(これだけの患者さんに囲まれているのですから、もちろんうつっているはずです。私も三日間ほど微熱や体のだるさがあり、ちょっとつらかったです。)

今回大変な思いをされた方、予防接種を受けておけば軽くてすんだはずです。次のシーズン前には、ぜひワクチンを受けて下さい。忘れやすいのが日本人の性格ですが、秋になったらまた思いだして下さい。

当院の「院内処方」がテレビで取り上げられます

医薬分業を採用する病医院が多くなってきましたが、問題点も少なくありません。マスコミでも次第に関心が高まってきていて、私の方への取材もときどきあります。

NT21(新潟テレビ21)が、今月11日(祝)午前10時より「賢い患者になるために(仮題)」という番組を報道しますが、医薬分業と院内処方のあり方について、取り上げるということです。当院も取材を受けていますので、どのような内容になるか楽しみです。宜しかったら、ご覧になって下さい。

インフルエンザが猛威です

インフルエンザが先月中旬より大流行しています。

いきなり高熱が出て、体のだるさ、寒気、頭痛、筋肉痛を伴います。冬の風邪は、咳や鼻水が出やすのですが、インフルエンザではあまりめだちません。一方で、吐き気や下痢といったお腹の症状も出やすく、熱が高いためもあって、なかなか食事がとれなくなりがちです。

寒気が強いようなら暖かくしてあげて、水分だけでもとり、あとはゆっくり休むことです。楽になるようにと熱さましをよく使いますが、これは補助的な治療で、早く治るわけではありません。

熱がおさまるまで3日ぐらいはかかります。(ひどいと1週間かかることもあります。)学校や園は、熱が下がってから1〜2日たって、具合が良くなってからにして下さい。

顔色がやたら悪い、あまりにぐったりしている、吐き気が強い、咳こみがひどいなど、容態が悪いようなら早めに受診して下さい。

インフルエンザA香港型を検出

今回の流行は、県内では上越と県央地区が目立ちます。上越の流行は、どうも例年以上の規模でおきているように感じています。学級閉鎖や臨時休校が、これだけの規模で行われたことは、かつてないことでしょう。

当院が今年から感染症の観測点になっているので、いくつかの調査をしているのですが、その中で、「A香港型」だと分かりました。上越地区では、今年初めてのウイルスの検出でした。(心配されているような新型は、もちろん見つかっていません。)

全国的にみると、太平洋側の流行が例年より遅く始まったため、今年は例年以下で終わるのではないかともいわれていますが、どうなるでしょうか。

報道では、インフルエンザから脳炎をおこした乳幼児の死亡例が、大阪などから報告されています。インフルエンザをただの風邪だと思ったら大間違いで、実にいろんな障害をおこします。小児科の医者は、いつもひやひやしながら冬場の診療をしているのです。

もう一度、予防接種の大切さを知ってほしいと願っています。

熱性けいれん--まずあわてずに

寒い時期は、インフルエンザ以外にもいろいろな風邪が流行り、高熱をだすことが多くなります。そのため、「熱性けいれん」を一番よく見かけるシーズンです。

熱性けいれんは、たいがいは全身性のけいれんです。急に体と手足を固く突っ張り、目はどちらかあらぬ方向を向き、唇は紫色になります。そんな発作がおきると、心配でしょうが、でもあわてないで下さい。そっとしてあげて、体を楽にして、ゆっくり待って下さい。口に何かをかませることは、してはいけません。揺り動かしたり、大きな声をかけてもいけません。できれば、どの位の時間続いているか時計を見たり、本人の様子がどうかを見てあげて下さい。

たいがいのけいれんは、何も処置しないで1〜2分で自然に止まります。すぐに救急車を呼ぶ必要はありません。

すぐに止まらず、けいれんが30分以上続くと危険ですので、もし十分程度待っても止まる様子がなければ、救急車を呼ぶか、病院に連絡を入れて指示をもらって下さい。

また、熱性けいれんを起こしやすいお子さんは、けいれん予防の坐薬がありますので、発熱時には積極的に使うといいです。相談してみて下さい。

(熱性けいれんについては、詳しいことをヘルス・レターとブックレットにまとめてありますので、お読み下さい。)