1998年9月号(93号)

とうとう梅雨があけないうちに、秋になってしまいました。7月の方が暑くて夏らしく、8月はひどい大雨。上旬には県内で、下旬は太平洋側で、大規模な災害をもたらしました。

喘息の子どもたちは、例年は8月は調子が良いはずなのに、今年は発作続き。大雨の被害の中に、ぜひ「喘息発生数」を入れてほしいほどです。

秋の花粉症に注意

秋になると、また花粉症の季節がやってきます。主にブタクサ、ヨモギといった雑草類の花粉。道ばたや空き地に、ツンと立って、黄色い花粉をつけている草といえば分かると思います。いつもの年は9月に腰高くらいになるのが、今年は7月にもう人の背丈くらいに大きくなっています。きっと花粉量も多いことでしょう。

晴れた日に、そとにでると目や鼻がかゆくなり、クシャミや鼻水がでるという方は、きっとすぐ近くに有害雑草があるはずです。早めに草刈りをしてみて下さい。(スギ花粉は数十キロもとんできますが、ブタクサなどの花粉はせいぜい数十メートルの近距離です。)

今年は秋の花粉症も「当たり年」のよう。これも異常気象のためかも。

柿崎町のお寺で講演会します

今月27日、柿崎町で講演をします。浄福寺という、親鸞聖人に大変ゆかりのあるところです。

現代社会のかかえている多くの問題にたいして「真剣に考え」、寺院を「人と人とをつなぐ場」、「いのちの触れあう場」にしたいという主旨で公開講座が企画され、その第1回に指名していただきました。

子どもたちの育っている様子をどう考え、何をしなければいけないか、私の生い立ちや現在の仕事を通してお話をしてみたいと思っています。満足していただけるかどうか分かりませんが、ご興味がおありの方はどうぞ。(私が頭をまるめる、といううわさはウソです。)

当日はバザーも予定されていて、その売り上げは「世界の子どもにワクチンを--日本委員会」に寄付されるそうです。あわせて宜しくお願いします。

薄着で健康づくりを

夏から秋、そして冬に向かうにつれ、気温は下がり、当然、着る服も次第に厚くなってきます。でも、子どもは大人より一枚少なくていい、とよく言いますね。

本格的に寒い時期になってから薄着にしようと思っても、なかなかうまくいきません。ですので、今、この秋口にちょっと我慢して、薄着にならしてみて下さい。

子どもはたえず動きまわっていますし、大人より汗っかき。新陳代謝も活発で、暑がりです。

「風邪をひかせないように」という親心で厚着をさせると、かえって弱い体になってしまいます。「子どもは風の子」、そして「風邪の子」です。多少の鼻水や咳は気にしないぐらいのおおらかさも、子育てには必要だと思います。

赤ちゃんに歩行器は使わないで下さい

赤ちゃんの健診をしていて、歩行器のことが気になります。

赤ちゃんの発達は、生後3〜4か月で首がすわり、6〜7か月でおすわりをし、それと同時くらいに寝返りやハイハイもするようになっていきます。初めて「移動する」ことを覚えるわけです。

さらに9から10か月ころにつかまり立ちからつたい歩き、そして1歳前後で歩き始めます。4本の手足を使っての移動から、2本足での移動へ変わっていきます。

動物の本来の姿勢は「4本足」。大人が自分でやってみると分かりますが、ハイハイでの移動はとても疲れます。その分、手足の筋肉やつくりがしっかりとしてきます。

また、赤ちゃんが行きたいところへ自分の力で進んで行くという点で、困難を乗り切る精神的な力強さも生まれてきます。つたい歩きやヨチヨチ歩きは、このくらいは大丈夫かなと試行錯誤をしながら、うまい方法をみつけていく作業でもあります。

つまり、ハイハイやつたい歩きは、赤ちゃんの体や心をしっかり育てるとても大切な運動なのです。

歩行器はどうでしょう。ほんの少しだけ足先を動かせば、簡単に移動できます。面倒なハイハイなど、したくなくなるに違いありません。人は安きに流れるものです。

また歩行器での事故は、高いところから転落し、大きな頭のケガをおこしやすいことも知っていて下さい。

発達にとって有害で、重大な事故をおこすかもしれない歩行器を、それでも使いますか? (もしお持ちの方は、キャスターをはずして動かないようにし、食事の時など、短時間だけ使うようにして下さい。)


(参考)モニターさんからのご意見(2)

診療の内容について

・予約できるので、助かります。
・子どもが本当につらそうな時、予約で、待ち時間が少ないことがとても助かりました。親の不安を先生にぶつけると、しっかり答えていただけたことが、うれしかったです。
・院内がとてもきれいで気持ちがいいです。診療も素早く行ってて聞きたいこともきかれるし、満足です。
・いつもお忙しそうなので、もうちょっと余裕があるといいなぁと思います。
・忙しい時も、いつも先生はにこやかでよいと思います。
・混んでいても急がされることなく、診察していただけるので、満足・安心できる。とても感謝しています。
・病気の時も、予防接種の時も、ヘルスレターで説明して下さるので、理解しやすく、また注意すべきことも忘れずにすみます。心配なことがあっても後で読み返すことができ、安心しました。
・細かいことでも確認の積み重ねの工夫をされていると感じました(特に予防接種の時に)。

今後の診療でもっと力をいれてほしいこと
・十分なインフォームド・コンセントを心がけて下さるので、患者にとっては一番の安心です。これからも安心の医療を続けていただきたいと思います。
・アレルギーや皮膚炎について。ぬり薬について詳しく。
・いつも斬新な取り組みだと思います。

(貴重なご意見やご感想をいただきましたが、多くは「そうなってほしい」という要望やら、注文だと思います。予約制などを取り入れて患者さんの利便性が向上するようにしているつもりですが、うまく診療が進まずにしかられることもあり、反省しています。院内処方の充実、各種のパンフレット類の整備などの「ハード面」だけではなく、私を含めての医療技術のレベル向上という「ソフト面」が、最も重要で、一番難しい課題です。−院長−)