1999年3月号(99号)

もうすぐ春です。雪国の長いトンネルの向こうに、やっと暖かい日差しが見えてきたようです。

2月はあっという間に過ぎてしまいました。小児科医にとってもハードな月です。ただ毎日の仕事をこなしているだけで、余裕をもって見渡せないでいます。もう少しすると、多少ゆったりとできる季節になることでしょう。

インフルエンザの流行がやっと終わりました

今年もインフルエンザが流行しました。皆さんはいかがでしたか?

当院の職員は流行のまっただ中にいて、いわば「ウイルスのシャワー」を浴びているのですが、私を含めてほとんどかかりませんでした。ワクチン接種のおかげです。

今シーズンのワクチン接種者は3倍ほどに増え、積極的に予防しようという方が多くなったことを嬉しく思います。

インフルエンザは、体力のある普通の大人でも1週間近く寝込んでしまいます。まして乳幼児や老人にとっては、時として命にかかわるような大きな病気です。今回つらい思いをした方は、その記憶を忘れず、次のシーズンはぜひ予防接種を受けて下さい。10月下旬から始まります。

医療の情報公開--新しいサービスを始めました

私は日頃、医療に関わる情報を大いに公開し、知ってもらいたいと考えています。病気や予防接種についての「ヘルス・レター」、医院でお渡しする薬や院内でおこなう注射の薬についての「薬剤情報」の説明書や冊子などを作っています。

この「こども通信」もそうで、毎月のいろいろな情報を発信しています。これまでは医院に来られた方にしかお渡しすることができませんでしたが、今月からはご家庭のファックスで簡単に取り出せます。

「ブライネット」という情報提供システムに加入したのです。当院の診療案内とともに、この通信も最新版がとりだせます(A4-3枚)。

また声による情報提供も始めました。主に感染症の流行の様子をお話します。毎週末に新しい情報を私が吹き込みますので、こちらも利用してみて下さい。

ブライネットのサービス
電話 0255-44-5959 (または0255-66-5959)
 情報番号  音 声 5555 (毎週の子どもたちの感染症情報をお話しします)
       FAX 7777 (医院案内と毎月の「こども通信」を送信します)
   (いずれも通話料のみで、情報料は無料です)

春先は花粉症の季節

春先は花粉症の季節。雪も溶けだし、暖かい日だというのに、かえって憂鬱になる人も少なくないでしょう。大人だけではなく、10歳前後の小学生くらいから多くなります。

春先の花粉症の代表はスギ。新潟では、例年3月中旬から本格的に飛散が始まり、だいたい5月の連休明けぐらいまで続きます。ヒノキも意外に多いのですが、スギよりやや遅れて始まり、スギと同じぐらいに終わります。(スギとヒノキの花粉症の症状の違いはありませんし、両方にアレルギーを持っている方が多いです。)

症状は主に目と鼻のアレルギー。目の症状(アレルギー性結膜炎)はかゆみ、充血、涙、目がゴロゴロする、など。鼻の症状(アレルギー性鼻炎)はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。たいがい、目と鼻の症状は同時に起こります。

こんな花粉症にならない究極の予防策は、花粉の飛ばない所に住むことですが・・ムリですね。実際には、軽くすませるように対策を考えます。花粉の多く飛ぶのは南風の吹く暖かい日の午前からお昼ごろですので、そんな時にはあまり外出をしない、お布団を干すのもあきらめる。外から帰ってきた他の家族の人には、玄関の外で髪や衣服を払ってもらったり、すぐにお風呂に入ってもらって家の中に持ち込まない。もちろん、本人はマスクや眼鏡をつけての外出になります(あやしまれないように?)。

十分な休養やバランスのとれた食事も、症状を悪くしないためには必要です。お酒やタバコは症状を悪くします。

症状がひどい時は、薬を使うことになります。目薬や点鼻薬の他に、飲み薬が何種類も出ています。眠気の強くなる内服が多いので、注意して服用して下さい。また花粉症のひどい方は、症状がでる前から早めに飲み薬を始めておいたほうが良いようです。