2000年1月号(109号)

さあ、新しい年=2000年を迎えられてどんなお気持ちでしょうか。たまたま数字がそろっただけ、とも思うのですが、でもやっぱり気分は違いますね。しゃきっとします。いつもの新年より、うれしさが倍以上です。

今年は、20世紀最後の年でもあります。新しい21世紀を切り開く子どもたちのために、明るい時代の幕開けになるよう、私たち大人がしっかり準備をしていかなければならない、と考えています。

少子化対策と乳幼児医療費助成の充実を

とりわけ「少子化」は深刻です。子育ては経済的な面も含めてとても大変なことですので、いろんな方策を駆使して「子育て支援」をしていく必要があります。医療費についてもそうです。さきの国会で、与党から「少子化対策基本法案」が出されましたが、その中でも、医療費負担の軽減を提唱しています。

現在、全国の都道府県に乳幼児医療費助成制度がありますが、新潟県はもっとも貧弱です。通院では3歳ぐらいまでを対象にし一部負担のないところのほうが多数なのです(新潟県はゼロ歳のみで、1回530円)。

さらに、今年4月から負担額の増える県がただ1つあります、そう新潟県です。嘆かわしい限りです。今年は、こんなところの問題にも取り組んでいきたいと考えています。

さっそく1月はインフルエンザの流行も心配。何はともあれ、今年1年、皆様方にとって最良の年でありますように。

インフルエンザ対策をしっかりと!!

昨年秋からインフルエンザを巡って、日本中が大騒ぎしています。

厚生省は「インフルエンザはかぜじゃあない!」と宣言(?)し、乳幼児や高齢者にはワクチン接種で予防するように呼びかけています。しかし厚生省に言われるまでもなく、昨年までのいろいろな事件で、ワクチンの必要性はずいぶん浸透しているようです。

逆に用意したワクチンが足りなくて、これがまた問題になっています。当院でも前年の2倍近く購入したのですが、予想以上に予約で一杯になってしまいました。途中から、大人の方には1回分の接種を子どもたちに回していただいたのですが、それでも足りず、追加製造のワクチンが入荷するのを待っている状態です。

その一方で、「ワクチンはすべきではない」と声高に叫ぶ心ない「識者」もいます。医学的なことは別にしても、ワクチンは効かない、副作用が心配だと言うばかりで、インフルエンザから子どもたちを守りたいという切実な思いに応えようとしていません。どちらを向いて議論しているのでしょうか。正面からの反論にはなりませんが、私たち小児科医の現状と思いを伝えたいと考え、全国紙へ投稿しました。

ワクチン接種の希望は、今後さらに高まることでしょう。次のシーズンも、こんなドタバタ劇を繰り広げることのないよう、切に願っています。(しかし国がちゃんと応えてくれるものか、あまり期待が持てそうにありません。)

「世界の子どもにワクチンを」にご協力ありがとうございます

当院では、「世界の子どもにワクチンを---日本委員会」に協力して募金活動をしています。

1999年は519,718円相当を送ることができました。(これで昨年末の累計は2,254,130円相当になりました。)

多くの皆さんのご協力に感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。(書き損じの年賀状もお受けしております)