2000年3月号(111号)

今年は暖冬少雪と油断していたら、二月下旬になって思わぬ大雪になりました。

中旬には春のような陽気になっていたので、いったん雪なしになったので、こたえます。雪かきで追われ、1日に3回もブルドーザーで除雪した日もありました。

春が待ち遠しいです。

不祥事と職業倫理

「倫理」などというと、学校の社会で習った古くさいイメージがありますが、でも今の日本で、これほど問われているものも他にはないように思います。

警察の不祥事も、神奈川に始まり、京都での大失態、そして新潟県警がかかえる問題は、そのお粗末さや底なし状況は、恐ろしいほどです。警察に入るときは、職業倫理を誓約するのだそうですが、きっと忘れているのでしょうね。

中学の社会で習ったことを今でもよく覚えています。裁判官は三つのものに従って、判決を下します--法律と判例、そして良心。

時の権力などにも左右されることなく、自ら考え、人としてどうあらねばならないかを、自身の良心に照らして、裁判を行え、ということです。子どもながら、目が覚めたような思いがしました。

そんな難しいことを言わなくても、人としてやっていいこと、やっちゃあいけないことの区別ぐらいは、きちんとしてほしい。後ろ指をさされるような生き方は、したくありません。

そういえば、医師にも「ヒポクラテスの誓い」、看護婦にも「ナイチンゲール精神」がありますが、私たちもすっかり忘れているのかもしれません。「人の振り見て、我が身を正せ」--自らを律しながら、初心に返って仕事を続けたいと考えています。

チャイルドシート

来月から、チャイルドシートが義務化されます。子どもたちの命を守るためです。付け方で効果がずいぶん違うそうです。早めにご準備を。

春の訪れはスギ花粉とともに

雪が溶けだし、暖かい日が多くなると、花粉症が心配になります。

春先のスギ花粉症は、例年3月中旬に始まり、5月の連休明けぐらいまで続きます。昨年夏の猛暑の影響で、例年の数倍の花粉が飛ぶと予想されているので、憂鬱になりますね。

症状は主に目と鼻のアレルギー。目の症状(アレルギー性結膜炎)はかゆみ、充血、涙、目がゴロゴロする、など。鼻の症状(アレルギー性鼻炎)はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。たいがい、これらは同時におきます。

花粉の多く飛ぶのは南風の吹く暖かい日の午前からお昼ごろですので、そんな時にはあまり外出をしない、お布団干しもあきらめる。外から帰ってきた他の家族の人には、玄関の外で髪や衣服を払ってもらったり、すぐにお風呂に入ってもらって家の中に持ち込まない。もちろん、本人はマスクや眼鏡をつけての外出になります。

十分な休養やバランスのとれた食事も、症状を悪くしないためには必要です。お酒やタバコは症状を悪くします。

症状がひどい時は、薬を使うことになります。目薬や点鼻薬の他に、飲み薬が何種類も出ています。眠気の強くなる内服が多いので、注意して服用して下さい。また花粉症のひどい方は、症状がでる前から早めに飲み薬を始めておいたほうが良いようです。

ところで、スギ花粉症が注目されだしたのは、昭和30年代から。戦後の植林政策で杉が増えたのが原因といわれています。しかし、患者さんは農村よりも都会に多いので、生活環境の悪さも関係しているようです。

究極のスギ花粉症の予防になるかもしれないといわれているのが、東京都知事の「ディーゼル車規制」です。これがきちんと実行されると、大気汚染が解消され、喘息や肺ガンなどの発生が少なくなると同時に、国民病とも呼ばれている花粉症もきっと少なくなるはずです。

納得できない! (警察不祥事に思う)

三条市で誘拐された女の子が、9年ぶりに柏崎市で見つかりました。保健所の職員が、犯人の自宅で女の子を保護したにもかかわらず、警察は、自分たちが病院で確認し、保護したという、全くのウソを公表しました。誘拐事件をここまで長引かせたのも、警察のあまりにお粗末な捜査によるわけですが、ここにきて、何でそんなにウソ・偽りを並べ立てるのか!!

よっぽどメンツにこだわっているのでしょうか。それも県警本部長が関わっていたというのですから、開いた口がふさがりません。あとで事実と違うことが分かったときには、二重にも三重にも信頼を失うことを、まだ理解していません。神奈川県警のあれだけの不祥事から、いったい何を学んでいたのでしょうか。

新潟県警が有名になって、京都府警は胸をなで下ろしているのかもしれませんが、そちらもきちんとしてほしい。「犯人の自殺」で全てが終わりになったことを、「最善のことをやった」と真顔で言えるとは、大したものです。自殺からマスコミ発表や、犯人の母親への連絡までの「空白の数時間」--いったい府警は何をしていたか、大いに知りたいです。警察の失態をとりつくろうための時間稼ぎだけではなく、もしかして、警察が犯人を追跡する中で、積極的に自殺に追い込んでいったのではないか、それを「口裏合わせ」するために必要な時間だったのではないか、などとつまらない「妄想」をしています。そこまで警察のモラルが落ちているとは考えるだけでも恐ろしいことですが・・

ウソをつくのは、犯罪です。「ウソは泥棒のはじまり」・・いえいえ「ウソは警察のはじまり」になっている日本のあわれな現実に、大いなる怒りを覚えています。犯罪を取り締まるべき警察の犯罪を、誰が正していくのか--納得できなくて、悶々としている日々を送っています。

(2月19日ホームページ「日誌」より)

3月の感染症情報

1月中旬から始まったインフルエンザの流行は、2月下旬にはほぼ終わりました。このシーズンは、ほぼ平年なみの流行になりました。例年とは異なり、A香港型とAソ連型が同時にはやっていました。3〜4月には、B型が流行することが多いので、まだしばらく流行の情報には注意していて下さい。

上越市で、インフルエンザ脳症によって4歳の男の子が亡くなりました。昨年秋にワクチン接種も受けていたということですが、残念ながら、その効果も不十分だったようです。インフルエンザの怖いところは、急激に脳炎・脳症といった命に関わることがおきてしまうことです。まずは予防接種を受けてある程度の免疫をつけておき、その上で、インフルエンザにかかってしまったら、早めにきちんとした対処をしていく必要があることを、改めて痛感しています。

溶連菌感染症ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)なども多く見かけます。水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は少しです。

感染症ではありませんが、今年はスギ花粉の大量飛散が予想されています。例年、春の花粉症でお困りの方は、早めの予防対策が必要ですね。

1週間ごとの感染症情報を電話でお伝えしています。エ0255-44-5959(または0255-66-5959) 情報番号5555へどうぞ。(通話料のみで、情報提供は無料です)

3月の予定

院長出務
  上越市乳幼児健診 8、22日
  聖母保育園新入園児健診 1日
  上越保健所未熟児健診 14日

有線放送「健康ライフ」出演 18日朝6時〜
 「この冬のインフルエンザのまとめ、春の花粉症」