2000年6月号(114号)

先月から、ずいぶん暑い日が増えてきました。春から一気に夏になってきたようです。6月から衣がえ。でもかえって寒い日があったりと、体がなかなかついていきませんね。

下の子は風邪をひきやすい

先月は「入園すると風邪をひきやすい」とお話しましたが、下の子は生まれて半年もすると、しょっちゅう風邪をひきます。上の子が園などからいろいろなウイルスなどを持ってきてしまうので、どうしても病気になりがち。「上の子がくしゃみをすると、下の子が熱をだす」ことがあるわけです。(親のかかわりも、上の子とは違ってルーズになる・・?)

ということで、「下の子は風邪をひきやすい」という法則(?)があるのです。(でもその分、早くからいろいろの病気への免疫ができてきます。)

開院10周年になります

今月は当院の開院記念の月です。1990年(平成2年)からですので、ちょうど10周年になります。この間、多くの方にご利用いただき、頼りにされる小児科医院に少しずつ近づいてきたものと、喜んでいます。

実に様々なことがありましたが、一番大きな出来事は、院内処方への変更でした。日本の院内調剤は逆風の中にありますが、その分、やりがいのある事業だと考えています。

21世紀に突入する次の10年間に、患者さん・地域の皆さんの信頼を得て、さらに大きな飛躍をとげたいと考えています。今後とも、よろしくお願いします。

インフルエンザ予防接種の予約受付(7月1日〜)

今年も秋にインフルエンザの予防接種を行います。多くの方に、スムーズにご利用いただけるようにするため、「事前予約」をしていただくことになりました(受付は7月1日から)。

詳しくは、院内に用意したパンフレットをご覧下さい。

子育てには「丸一日の余裕」を

子どもたちは、夜急に熱を出すことがときどきありますね。翌日の朝、熱が下がっていると、園に行かせても良いか、迷ってしまいます。こんな時、できれば「丸一日の余裕を」とお話ししています。

子どもというのは、夜の方が熱を出したり、具合が悪くなりがち。日中は元気にしていても、暗くなってから、疲れとともにぐったりしてくることが少なくありません。朝、熱がひいていても、夕方や夜になるとまた熱を出してくるかもしれません。でも翌日、夜もふくめて症状がだいたいおさまっているようなら、もう大丈夫。

熱などの「有害症状」は、体に何か異常があるという現れ。ゆっくり休んで、しっかり治しましょう・・というのが、やはり育児の基本。早ければ良いわけではないのですが、今の社会では、なかなか難しいことですね。

赤ちゃんの便秘

【質問】8ヶ月の乳児です。ひどい便秘で、いきむたびに泣くようになりました。プルーン果汁やヨーグルト、マルツエキス等いろいろためしてみたのですが改善されません。どうしたらいいでしょうか。

【答え】離乳食は順調に進んでいますか? ウンチがスムーズに出るような食事には次のものがあります--
・繊維の多いもの(ウンチのカスになるもの、サツマイモ、豆類など)
・腸内発酵をおこすもの(サツマイモや、乳製品など)
・水分の多いもの(寒天で作ったゼリー類など)
・油分(バター、マーガリン、など)。

離乳食は「煮物」が多いので、油分が足りないことがあります。離乳食が進んで、ミルクの量が少なくなりすぎていることもありますね。

よく「水分をたっぷりあげるといい」という話を聞きますが、そうではありません。水は腸で吸収され、オシッコが多くなるだけで、便が軟らかくなるわけではありません。

体を動かすことも大切です。ラックに座りっぱなし、おんぶやだっこばかり・・では困ります。自由に身動きできるように、身軽な服装で、床にころんとしているといいですね。外へ出かけて外気浴、お散歩もして下さい。(赤ちゃんの気分転換になりますね。もちろん、お母さんも)

固い便が栓をしていることもあります。お腹のマッサージ、肛門の刺激もして下さい。いきんでいるけれど出ないというようなときは浣腸を。市販のイチジク浣腸で結構です。

    <5月18日ホームページQ&Aより>

「十七の春 見えない出口に 苦しみて」

今年のゴールデン・ウイークは、社会的に大きな事件がおきてしまいました。いずれも17歳の「少年」による残忍な犯行。いろいろと考えさせられることが多かったです。

親が悪い、本人が悪いと非難するのは簡単ですが、でもなぜそんな犯罪を犯してしまったのか、きちんとした分析や反省がなければ、また同じ事がおきてしまうのではないかと、心配です。

私の上の子も、20歳と18歳ですが、そんな「危険な年齢」を何とか通り過ごしてきました。幾度となく、親として考えさせられ、本人とぶつかりました。本人も、学校や社会と衝突しながら、進んできたようです。決して「模範的」な家族ではありませんが、でも、人としての生き方がどうあるべきか、悩みながら、親も子どもたちもそれぞれに成長してきました。

今回問題をおこした彼らが、家庭の中で本当に愛され、一人の人間として大切にされていただろうかと疑問に思いました。

最近読んだある本の最後に、親が子に「生きていていいんだよ」と呼びかける場面があります。自分が一人の人間として認められ、大切にされていることを実感することが、自我を確立していく中で絶対的に必要なんだと、改めて考えさせられました。

この問題は、私たち大人みんなに投げかけられています。

    <5月8日ホームページ「日誌」より>

6月の感染症情報

5月も、冬の感染症がそのまま残っていました。とりわけ、溶連菌感染症の流行が例年以上に続きました。のどの痛みと、熱が特徴で、しっかり抗生物質を使用しなければいけません。まだ注意が必要です。

嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)はやっと少なくなりました。かわりに増えてきたのが、水ぼうそう(水痘)です。感染力が強いので、園での大流行が心配です。

県内でも他の市町村ではしか(麻疹)の発生が報告されています。もしかかると、大変に重い感染症です(日本でも、年間約50人程度が亡くなっています)。予防接種をすませていないお子さんは、早めに受けておくことをお勧めします。

手足口病、プール熱、ヘルパンギーナなどの夏場に多い感染症は、まだ見られていません。でも、暑い日が多くなってきたため、とびひ(膿痂疹)やあせもといった皮膚のトラブルが目立つようになりました。

先日よりポリオの予防接種を見合わせています。現在、厚生省などで副作用がないか調査中です。秋には再開される見通しですが、今後の情報で確かめて下さい。

当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 □TEL0255-44-5959 情報番号5555(無料)
 □FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 □上越有線放送=月曜18時〜

6月の予定

○院長出務
 ・上越休日診療所 24日
 ・上越市乳幼児健診 7、28日
 ・市立谷浜小学校健診  10日
 ・聖母保育園健診 21日
 ・「子どもの心」研修会(1)に出席 10-11日(東京)
 ・小児保健セミナーに出席 18日(東京)

○有線放送「健康ライフ」 17日朝6時〜
  「夏にはやる病気」

○FM−J(エフエム上越76.1MHz)「あつまれ元気っ子」
 毎週水曜午後4:35〜
  (当院の提供でお届けします)


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