2000年9月号(117号) PDFファイル

今年の猛暑は、まさに異常でした。新潟の8月は1日も休まず真夏日(皆勤賞ものですね)。もうすぐ、しのぎやすくなることでしょう。運動、読書、趣味、旅行・・夏にできなかったことが、いろいろとできそうですね。

■成熟した大人になりたい

先月は長めの夏休みをいただき、ありがとうございました。少し足をのばし、ゆっくりしてきました。冬場は小児科にとって「繁忙期」ですが、それを乗り切るためのリフレッシュができました。

遠くへでかけると、自分たちの生活や考え方と違うという意味での「カルチャー・ショック」がありますが、逆に身の回りを見直す良いきっかけにもなります。

あいさつといった身近なことでも、人を受け入れ、フレンドリーな関係を作るためにきちんとやっている様子をみると、日本人がしっかりしていないことを痛感します。銀行の窓口で呼ばれて、返事をしていますか? スーパーのレジの方に声をかけていますか? あるいは、家の中でも「おはよう」「行ってきます」「ありがとう」・・と言っていますか? 

小さなことかもしれませんが、でも大切にしてほしいと思います。とかく日本人は恥ずかしがり屋でシャイだからしかたないと言われていますが、もうそんな言い訳は通用しませんね。

次の世代を担う子どもたちをしっかりした大人にするために、今、私たち自身が本当の「大人」になりましょう。(自分への自戒の念をこめてお話ししました。お説教臭くてすみません。)

■短 信

医院前に新たに60坪ほどの土地を駐車場として確保しました。これから整備してご利用いただけるようにします。今しばらくお待ち下さい。

今月で、院内処方に変更してから5年目に入ります。「くすりのしおり」の見直しなどを進めています。

インフルエンザ予防接種の予約受付は、土曜がほぼいっぱいになっています。ご希望の方はお早めにお願いします。

■赤ちゃんの夜泣き

日中は機嫌良くしている赤ちゃんが、夜、急に泣きだすことがときどきあります。原因らしいものが見あたらず、毎晩のように泣きだすことを「夜泣き」といっています。生後3、4か月ころに始まり、1歳半ころまでよく見かけます。

《原因は?》

お腹がすいたりという、はっきりした原因が分かれば、対処のしようがあるのですが、そうでないことがほとんどです。昼間の運動が足りないこともありますし、逆にひどく興奮していたためのときもあります(「たかいたかい」は興奮させ過ぎるので、しないほうがいいようです)。

でも、これだ!という原因が分からないことのほうが多いのではないかと思います。

《対処の方法は?》

夕方から夜にかけて、落ち着いた雰囲気をつくってみて下さい。入浴は興奮するので、早めに。お父さんが遅くに帰ってくるお家では、朝早くおこして遊んであげたほうがいいですね。一日の生活リズムがしっかりしていることも、また必要です。

夜泣きを始めそうなときに添い寝や、軽く背中をたたいたりすることも、効果的です。

それでもひどく泣くときは、部屋を明るくし、外の空気をいれたりして、はっきり目を覚まさせて下さい。少しの間、静かな遊びをしてつき合ってあげて、そのあともう一度寝かせると、ぐっすり眠ることがあります。気分転換に、夜のドライブもいいかもしれません(親にとっても)。

もしお腹がすいているようなら、ミルクを飲ませても良いのですが、実際にはそうではなくて、お水かうすい麦茶ぐらいで十分でしょう。

思い当たることをいろいろとしてみてもうまくいかないときは、あきらめましょう。多少はほっておいてもいいと思います。

でも、けっして赤ちゃんをしかったり、ヒスをだしたりしないようにして下さいね。よけい泣くだけですから。

■全国の乳幼児医療費助成は年齢拡大の方向です

新潟県の乳幼児医療費助成で対象にしているのは、外来では0歳のみ。さらに窓口一部負担などもあり、全国的には「最低のレベル」です。現在、対象年齢を引き上げる都道府県が多いため、この格差は一層広がってきています。

外来の助成について、最近実施された改善例を紹介します。(年齢は対象となる子どもの上限で、例えば「2歳」とあるのは2歳以下の意味です。)

○1998年度
 ・千葉県:0歳→2歳
 ・広島県:(なし)→1歳
 ・東京都:2歳→3歳
 ・京都府:1歳→2歳

○1999年度
 ・鳥取県:1歳→2歳
 ・沖縄県:0歳→2歳
 ・熊本県:0歳→3歳
 ・北海道:1歳→2歳

○2000年度
 ・山梨県:2歳→4歳
 ・富山県:0歳→3歳
 ・長崎県:2歳→5歳
 ・秋田県:3歳→就学前
 ・滋賀県:1歳→2歳
 ・東京都:3歳→4歳(10月〜)

○今 後
 ・栃木県:2歳→就学前(段階的に)

■三種混合のあとの腫れ

【質問】1歳半になる娘が三種混合の予防接種を受けたのですが、注射のあとがかなり残って、は直径4センチぐらいの赤みがあり、熱を持っていました。今まで予防接種を受けてきて、このようなことは初めてなので、少し心配です。(上越市・Kさん)

【答え】三種混合の接種時の注意として、「その日から翌日に、熱のでることもある」というお話をしていますが、実際には、発熱率は1%以下です。熱をだすことはありません、とお話したほうが正確かもしれません。

一方で、注射したところの腫脹は、相当の割合で見られます。それも、回数が多くなる方が腫れる率も高く、腫れ方も大きくなります。今回はきっと1期追加(トータルで4回目)だと思いますが、40-50%程度の方は腫れてきます(会社によって、多少のちがいがあります)。

腫れ方が強いと、肘と肩を乗り越えて腫れていたり、水ぶくれができてきたりもします。そこまで強い腫れ方でも、1週間程度でおさまります。

また、注射の部位によってこの腫れ方が変わることは、とくにありません。接種時のもみかたについては、適度にもんでもらっています。あまりに強くもみすぎると、そのことによって、皮膚の下の組織が傷んでくることがあります(見ていると、男の方が力まかせにもんでいることがありようです)。

    <8月1日ホームページ「Q&A」より>

■振り返ればホームページが文字の山

ホームページを開設して1年がたちました。多くの方にアクセスしていただき、それなりに続けて来ることができたのも、読者の皆さんのおかげと、感謝しております。

試行錯誤を繰り返しながら、子育てのお役に立てる情報を提供してきたつもりですが、いかがでしたでしょうか。まだまだやりたいことや、しなければならないことがいっぱいあるのですが、院長の「内職仕事」でやっているので、なかなか進んでいかないところもあります。ご容赦下さい。

ときどきご意見やリクエストをいただくのですが、それらに刺激されて書き込んでいくものも多かったように思います。どうぞ、遠慮なくメールをください。

これから長くこのHPを続けていきたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 <8月25日ホームページ「日誌」より>

■事故予防のヒント(1)

生後5か月から誤飲事故がおこりがち。口に入る大きさのものは1m以上の所におくこと。タバコなどの放置が事故の元になります。

■9月の感染症情報

8月は、例年以上の猛暑が続いたために、皮膚のトラブルが大変に目立ちました。とくにとびひ(伝染性膿痂疹)は、程度の重い子が多く、抗生物質が効きづらい子も少なくありませんでした。これも、秋風が吹き始めるととたんに良くなっていくはずです。

いろいろな夏かぜを見かけましたが、7月からはやっていたヘルパンギーナは8月の上旬でほとんど見かけなくなりました。かわって手足口病が増えてきましたが、それでも他の地域ほどの流行ではありませんでした。これらも、もう見かけなくなっていくと思います。

秋口は気候が良いために、あまり感染症がはやらないのが常です。思いっきり外で遊んだりして、体力をつけて下さい。

でもアレルギーを持っている方には、過ごしにくいかもしれません。台風などが来て、急に気圧が下がると喘息の発作をおこしやすくなります。また、ブタクサ・ヨモギなどの花粉症の方にとっても、つらい季節です。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

TEL0255-44-5959 情報番号5555(無料)
FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
上越有線放送=月曜18時〜

■9月の予定

院長出務
 ・上越市乳幼児健診 6、13、20日
 ・上越保健所すくすく相談 12日
 ・上越市立有田保育園健診 27日

大潟町立保育園育児講座 12日夜7時〜
  「今、子育てに求められるもの」
 
有線放送「健康ライフ」 16日朝6時〜
  「秋口に注意する病気」

FM−J(エフエム上越76.1MHz)「あつまれ元気っ子」
 毎週水曜午後4:35〜
  (当院の提供でお届けします)

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