2000年10月号(118号) PDFファイル

やっとしのぎやすい気候になってきました。あの暑さの一部でも冬までとっておければいいのにといつも思っています。

今は外遊びを十分に楽しんで下さい。夕陽の中、赤トンボを追いながら家路を急ぐ・・そんな思い出は、子どもの心にいつまでも残っていることでしょう。

■オリンピック観戦

オリンピックはいかがでしたか? 年をとってきたのか、メダルの数や勝ち負けにはこだわらず、楽しく見せていただきました。スポーツ選手にとっては「参加することに意義がある」。あんまり頑張れとプレッシャーをかけず、暖かく見てあげられるといいと思っています。

女子マラソンで優勝した高橋尚子さんは、気持ちが穏やかで優しく、本当に走るのが大好きなんですね。感心しました。変に気持ちを高ぶらせることなく、心から応援への感謝の言葉を話す彼女に、心打たれました。

「新人類」といわれる若者のなかに、彼女のような人も育っているんだとうれしくなった観戦でした。

■短 信

医院前に新たに10台分の駐車場を整備しました。(これで患者さんにお使いいただけるスペースは、約60台分になりました。)

今月20日より、インフルエンザ予防接種を予定通り始めます。今年は土曜午後に専用の外来を設けるなど、できるだけ多くの方にご利用いただけるようにしています。

常勤の職員に栄養士がおります。これまでの栄養相談(木曜午前、予約制)以外に、診療の中でも食事指導なども随時行いますので、よろしくお願いします。

一時中断していたポリオ予防接種を再開しています。任意での接種をご希望の方はご連絡下さい。

隔離室に液晶テレビを設置しました。狭いところで申し訳ないと思っていますが、これで多少居やすくなったでしょうか。

先月、電話による予約システムがダウンしてご迷惑をおかけしました。早朝から職員が対応することで乗り切っていましたが、現在は正常に復旧しています。

■秋口の喘息発作

秋口は喘息(ぜんそく)発作をおこしやすい季節です。秋雨前線が発達し、雨の降る日は必ずと言っていいほど、発作の子どもたちを診療します。

喘息とは、気管支が狭くなっている状態。とくに息を吐くときにぜーぜーと音がし、ひどいと息を吐きづらくなります(呼吸困難)。最悪は窒息することもある病気ですから、早めに見つけて、的確に治療する必要があります。

発作の引き金になるのは、気候の変化のほかに、ダニのアレルギー(お布団の中で遊ぶと発作になりやすい)、風邪などの感染症、タバコや線香の煙などいろいろあります。気管支が過敏になっているため、普通の人なら問題にならないようなことでも発作になってしまいます。

発作に対する治療は、狭くなっている気管支を広げることです。これが気管支拡張剤の役割です。飲み薬、貼り薬、坐薬、吸入など、いろいろな種類があります。さらに、その時の様子によって、抗生物質、去痰剤(痰を軟らかくして出しやすくする)など組み合わせて使っています(程度が強い場合には、点滴や酸素吸入も必要です)。

治療のコツは「先手必勝」。変だなと思ったら、早めに対処して下さい。大きな発作になると、なかなか治療がうまくいかなくなります。そのためには手元に、発作止めのお薬があるといいですね。

■新潟県の乳幼児医療費助成制度は「自動的に」負担が増えていきます

《乳幼児医療費「定額」移行を》

新潟県の乳幼児医療費助成制度のあり方について、大きな議論が沸きおきている。対象年齢(外来はゼロ歳のみ、入院は2歳まで)、窓口負担金(外来では1回530円を月4回まで)のいずれも、「全国最低レベル」であることが、明らかになったためである。

国をあげて少子化対策に取り組もうとしているとき、新潟県の制度があまりに貧弱であり、「子どもに優しい」とは言えないのではないかという意見がでてきて当然であろう。

先の県議会では、知事は制度の拡充に向けて前向きに対処すると答弁しているが、どうも動きが鈍い。

というのは、今国会に医療保険の改正案が上程されたためである。老人の窓口負担を定額から1割の定率にし、上限も3,000〜5,000円に引き上げるという内容で、来年1月実施を目指している。新潟県の乳幼児医療費助成がこの老人の負担に準拠しているため、今のままでは「自動的に」来年から負担増になってしまう。

時間的な余裕はない。窓口負担を老人医療費とは切り離し、独立した「定額」に定めることを緊急に提案したい。そうでなければ行政の支出は減る一方で、保護者の負担が増え、「子育て支援」に逆行してしまう。なお、この処置による新たな予算追加はゼロであり、財政的にためらう理由はない。

    <9月26日新潟日報「声」欄掲載>

■子育ては風邪とともに

【質問】子育て中は母親はかぜなんかひいているひまはない、とは私の母の弁ですが、実際には精神的・肉体的に疲れるとすぐのどを痛め、熱が出てしまいへろへろです。うつさないようにといってもなかなか難しいと実感しています。何かいいアドバイスがあったらお願いします。(上越市・Tさん)

【答え】子どもが風邪をひけば、親(とくにお母さん)が風邪をひくのも当たり前ですし、親が風邪をひけば子どもも風邪をひいてしまいます。これを「母子相互作用」とよぶ----というのは冗談ですが、共同生活をする中で、感染しあうのは致し方ないことです。(上の子がいれば、下の子はすぐにもらうので、やはり風邪をひきやすいものです。)うつさないで・・とは全く無理な話です。

「子育ては風邪とともに」とは、昔私の作ったキャッチフレーズですが、親子共々、風邪をひきながらの子育ては普通のことです。

しいてアドバイスをするとなると、「風邪ぐらいで負けないで」ということでしょうか。風邪ぐらいで子育てにへこたれる必要はありません。外野がうるさくても気にしない。どんとかまえて、子育てをしてください。 (ホームページQ&Aより)

    <9月5日ホームページ「Q&A」より>

■事故予防のヒント(2)

のどに物を詰まらせる窒息事故にご注意を。
3歳くらいまでは、ピーナッツなどの乾いた豆類は食べさせないで下さい。

■10月の感染症情報

9月の前半は、猛暑がそのまま残っていましたが、後半になり、雨降りで「寒い」と感じる日が多くなってきました。

秋口は子どもたちの病気があまりはやらず、小児科が一番落ち着いている季節です。でも、朝夕に冷え込むようになってくると、またいろいろな病気が多くなってきますので、またご注意下さい。

感染症では、とくに目立つものはありませんでした。ヘルパンギーナ、手足口病などの夏かぜもほとんど見かけなくなり、とびひもなくなってきました。水ぼうそう、おたふくかぜなどの流行もありません。

今月下旬から、インフルエンザ予防接種を始めます。毎年1、2月ごろに流行する病気です。確実に予防する手だてが、ほかにはありません。とくに子どもは、脳炎・脳症といった重篤な合併症の心配もあります。できるだけワクチンで予防しておくことをおすすめしています。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

TEL0255-44-5959 情報番号5555(無料)
FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
上越有線放送=月曜18時〜

■10月の予定

院長出務
 ・上越休日診療所 29日
 ・上越市乳幼児健診 18日
 ・聖母保育園健診 4日
 ・長浜保育園健診 4日
 ・有間川保育園健診 4日
 ・谷浜小学校健診 25日
 
有線放送「健康ライフ」 21日朝6時〜
  「秋の病気/インフルエンザ予防接種」

FM−J(エフエム上越76.1MHz)「あつまれ元気っ子」
 毎週水曜午後4:35〜
  (当院の提供でお届けします)

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