2001年2月号(122号) 

新しい21世紀の最初の1か月はいかがでしたか。

各地で大雪による被害が出てしまいました。
お見舞い申し上げます。
インフルエンザも今シーズンはほとんど流行していません。
でも、やはり2月は冬本番。
気をつけていて下さい。

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今月の話題
 ●2月は末っ子のような月・・
 ●短信
 ●1歳を過ぎたらはしかの予防接種を早めに
 ●インフルエンザ治療に新薬登場
 ●各地で乳幼児医療費拡充へ
 ○事故予防のヒント(6)
 ○2月の感染症情報
 ○2月の予定
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■2月は末っ子のような月・・

一年で一番短い月に入りました。おまけに新潟では一番寒く、雪が多くて過ごしにく
い月。嫌われ者みたいですが、判官贔屓(はんがんびいき)の私は2月の肩をもつこ
とにしています。

子どものころ、三人兄弟の末っ子で育ち、好き嫌いが激しくて体格も小さく、おまけ
に早生まれの私は、みんなの後をついて遊んでいました。ハンディをもって生きてい
くのは大変なんだと、子ども心に感じたものです(オーバーかな?)。そして、弱い
からこそ強くなれるんだとも思うようになりました。

体力では負けるから、その分、智恵を使ってみんなを負かす方法を考えました。先生
や他の人に気に入られるすべも、自然と身につけていったようにも思います(そんな
自分がイヤでしたが)。

猿の集団では、権力闘争に敗れたものが離脱していきます。その猿は生きていくため
に新しい食べ物や生活の場所を見つけますが、それをボス猿たちは取り込んでいき、
集団がまた豊かになっていきます(その猿はまたはじきだされますが)。

日本人は同じ姿をし、同じ行動をとるのが好きなようです。たまには変わり者がいて、
新しいこと、面白いことをやってくれるといいのにな、と思います。

先月は「新成人」が大騒ぎをしていました。困ったことだとは思いますが、でも彼ら
がだんだん「大人しく」なってしまうのは社会にとって損なことなのかもしれません。

■短 信

これまで毎週や臨時の「感染症情報」を電話、FM上越、上越有線放送、インター
ネットなどを通じてお伝えしてきました。さらに、 モード携帯をお持ちの方に直接
送信するサービスを先月より行っています(パソコンでも結構です)。ご希望の方は
どうぞご連絡下さい。

ポリオ予防接種(任意)を行っています。ワクチンの都合上、ある程度まとまって
受けていただくことにしています。次の接種日は3月17日(土)です。

■1歳を過ぎたらはしかの予防接種を早めに

はしか(麻疹)は、もう昔の病気のように思われているかもしれません。でも、かかっ
てしまうととても怖い病気です。日本では、今でも亡くなる子どもたちがでています。

はしかは重い病気

初めは鼻水、咳、熱といった普通の風邪と同じような症状です。3、4日後に、より
高熱になり、咳がひどく、発疹(赤いブツブツ)が全身にでてきます。ぐったりして、
とても具合が悪そうに見えます(本人は相当つらいはずです)。肺炎や脳炎など、重
症になることもまれではありません。

伝染力がとても強く、空気中にウイルスが残っていて、直接接触しなくてもうつるこ
とがあります。

ワクチンで予防を

はしかを防ぐには予防接種が一番。98%以上の方に十分な免疫ができると言われてい
ます。免疫があれば、はしかの子に接触してもかかる心配はありません。

はしかの潜伏期は約10日。一方、ワクチンによる免疫は7日程度でできるので、はし
かの子と接触しても2、3日以内にワクチン接種を行えば、はしかにかかることを防
いでくれます(ワクチンの緊急接種)。

赤ちゃんでは、お母さんからの移行免疫が残っていると、感染を防いでくれます。お
母さんがはしかにかかったことがあるか、予防接種を受けたことがあれば、生後半年
ほどは大丈夫かと思います。そうではない場合や、生後6か月以上の赤ちゃんは、や
はりワクチン接種により予防する必要があります(この時は、1年後ぐらいにもう1
度接種を受けて下さい)。

ワクチンの受け方

法律に定められている定期の予防接種(無料)は1歳からできます(7歳半まで)。
多くの市町村では希望する医療機関で個別に受けるようになっています。この年齢の
ワクをはずれるときは、有料の任意接種で受けていただくことになります。

1歳のお誕生日を過ぎたら早めに予防接種を受けて下さい。あなたのお子さんはもう
すんでいますか? 記憶が定かでない方は、今、母子手帳の記録を見直して下さいね。

【参考】
日本でははしかの予防接種を受けないでいる方が増えてきました。海外、とくにアメ
リカなどでは接種を受けていないと学校に入学できないなど、大変厳しく対処してい
ます。なぜなら、はしかにかかって困るのは本人だけではなく、周囲の子どもたちだ
からです。実際に、アメリカでのはしか患者の大部分は、日本人が持ち込んでいるの
だそうです。

■インフルエンザ治療に新薬登場

新しいインフルエンザ治療薬が、今月2日に登場しました。これまでインフルエンザ
の薬は「シンメトレル」という飲み薬がありましたが、これはA型しか効かず、また
めまいなどの副作用や、使っているとその薬が効かない耐性ウイルスができやすいな
どの問題がありました。

今回は「タミフル」(内服)と「リレンザ」(吸入)が保険薬として認められました
が、両方ともA型だけではなくB型にも効果があります。現在は大人のみの適応なの
で、小児科では使いにくいのですが、いずれ小児用の薬も発売されることと期待して
います。

■各地で乳幼児医療費拡充へ

全国各地から、制度拡大のニュースが飛び込んできます。東京都では外来医療費の対
象年齢を、10月から就学前にまで引き上げます。所得制限は、670万円から780万円以
下(子ども2人の場合)に引き上げ。新潟県とは違って、窓口での負担はありません
(新潟は月530円×4回まで負担)。

となりの富山県では、35市町村のうち33市町村が、未就学児の外来医療費の助成をす
ることになりました。

本県では、現在知事査定が行われ、中旬には新年度の予算案が公表されます。知事か
らは具体的な数字はまだ示されておらず、やきもきしています。このままでは、「新
潟県では子育てしたくない」などという話も出てきそうです。

今こそ、知事の英断が求められています!

■事故予防のヒント(6)

ベランダや窓からの転落事故では、頭から落ちていくのでとても危険。ベランダなど
には踏み台になる物を置かないように気をつけて。

■2月の感染症情報

先月(1月)もインフルエンザの流行はおきませんでした。多くの方に予防接種を受
けていただくようになってきたことも影響していると思います。今シーズン、このま
まで終わってくれればという期待があります。しかし、春先にみられるB型は昨年流
行していなかったので、その分今年は心配です。やはり、十分に注意していて下さい。

水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)が昨年に引き続き流行してい
ます。規模は小さくなってきていますが、まだ続きそうです。嘔吐下痢症は冬場に繰
り返しはやる感染症で、今冬もやはり目立ちます。これらは家庭、園、学校などの集
団の中で一人でも患者さんがでると周囲の人に感染させていきますので、注意が必要
です。溶連菌感染症も目立ちます。

先月はしか(麻疹)のお子さんがおられましたが、接触した可能性のある子でまだ予
防接種を受けていない場合は、その場で緊急にワクチン接種を行い、二次感染はおき
ませんでした(2面参照)。今のところ流行のおそれはないでしょう。

i-Mode携帯へ、毎週や臨時の感染症情報をお送りしています。ご希望の方は、メール
などでお知らせ下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

TEL0255-44-5959 情報番号5555(無料)
FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
上越有線放送=月曜18時〜
ホームページにアップロード
i-Mode携帯へ送信

■1月の予定

院長出務
 ・上越市休日診療所 4日
 ・上越市乳幼児健診 7、14、28日

上越保健所管内市町村研修会 21日
  「予防接種の副作用への対応」

有線放送「健康ライフ」 17日朝6時〜
  「冬の病気/インフルエンザなど」

FM-J「あつまれ元気っ子」(当院提供)
 毎週水曜午後4:35〜(76.1MHz)
  ・ 7日五智保育園
  ・14日マリア愛児園
  ・21日マリア愛児園
  ・28日高田幼稚園

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