2001年9月号(129号) 


 猛暑という言葉がこれほどあてはまった夏はありませんでしたね。やっと過ごしやすくなりました。
 秋は「運動」「読書」、そして「食欲」の季節。大いに体と頭、そしてお腹を動かして下さい。

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今月の話題
 ●新潟県も医療費助成の拡大へ
 ●短信
 ●秋口は喘息にも注意を
 ●これからの医療費助成は・・
 ○9月の感染症情報
 ○9月の予定

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■新潟県も医療費助成の拡大へ

 今月より新潟県の乳幼児医療費助成が拡大されました。「子育て支援」のためにも、思い切った策を願っていましたが、やっと叶いました。
 でも、全国最下位のレベルが、少し引き上げられただけ。もたもたしているうちに、他の都道府県はもっと先を行っています。(隣県では、富山県、山形県、福島県が全市町村で、群馬県が一村を除いて就学前まで無料。長野県では長野市を含めて半数以上の市町村で一部負担もなく小学校入学まで無料です。)

 全国すべての自治体に同様の制度がありますが、その内容は様々。住む場所により、大きな格差が生じていることも問題です。ぜひ国の制度として全国一律に、そして手厚く実施して下さい。
 財政難はありますが、次の世代を担う子どもたちのために、そして子育てに一生懸命取り組んでいる若い世代に対して十分な援助をすることは、日本の今と将来にとってマイナスではなく、むしろ大きなプラスになって戻ってきます。

 「閉塞状態」にあるといわれる日本で、子育てに明るい気持ちで取り組んでいけるよう、社会全体が後押ししてくれる日が来るのは、決して遠くないと信じています。

■短 信

今年のインフルエンザ予防接種は、10月19日より行います。予約は9月10日より郵送、FAX、持参などで受け付けます。詳しいことは医院までお問い合わせ下さい。

当院のホームページがインターネットの中で誕生して丸2年がたち、ますます充実し、膨大になってきました。先日、データを検索できる機能をもうけるなど、使いやすくもなりました。どうぞ、ご利用になって下さい。

■秋口は喘息にも注意を

 秋口は喘息(ぜんそく)発作をおこしやすい季節です。秋雨前線が発達し、雨の降る日は必ずと言っていいほど、発作の子どもたちを診療します。
 喘息とは、気管支が狭くなっている状態。とくに息を吐くときにぜーぜーと音がし、ひどいと息を吐きづらくなります(呼吸困難)。最悪は窒息することもある病気ですから、早めに見つけて、的確に治療する必要があります。

 発作の引き金になるのは、気候の変化のほかに、ダニのアレルギー(お布団の中で遊ぶと発作になりやすい)、風邪などの感染症、タバコや線香の煙などいろいろあります。気管支が過敏になっているため、普通の人なら問題にならないようなことでも発作になってしまいます。

 発作に対する治療は、狭くなっている気管支を広げることです。これが気管支拡張薬の役割です。飲み薬、貼り薬、坐薬、吸入など、いろいろな種類があります。さらに、その時の様子によって、抗生物質、去痰剤(痰を軟らかくして出しやすくする)など組み合わせて使っています(程度が強い場合には、点滴や酸素吸入も必要です)。
 治療のコツは「先手必勝」。変だなと思ったら、早めに対処して下さい。大きな発作になると、なかなか治療がうまくいかなくなります。そのためには手元に発作止めのお薬があるといいですね。

■これからの医療費助成は・・

 今月より新潟県では乳幼児医療費の助成制度が拡大されました。県の制度では、外来は0歳のみから2歳以下に、入院は2歳以下から3歳以下になりますが、新たに所得制限が設けられたり、市町村によりその上乗せがあるなど、複雑になっています。

 今回の県の制度によって、昨年の知事選での公約が一応実行されました。しかし、全国的にはすでに3歳前後まで助成しているところが大半であり、窓口負担が不要というところも半数ほどあります。その意味で、今回の拡大によっても、まだ不十分だと言わざるをえません。

 当面は市町村独自で、とくに年齢の上乗せが進んでいくものと考えています。(この秋に予定されている上越市長選でも、この点が争点になり、早い時期に年齢拡大が行われることを大いに期待しています。)

■9月の感染症情報

 この夏は記録的な猛暑が続きました。とびひ(伝染性膿痂疹)やあせもなどの皮膚のトラブルが目立ったのもこの夏の特徴でしょう。
 春から続いているおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の流行は、やや少なくはなっているものの、まだおさまっていません。2学期もこのまま流行が続きそうです。(ワクチン接種を受けることでほぼ確実に予防できます。)
 水ぼうそう(水痘)は少数、はしか(麻疹)の発生はありませんでした。夏休みの後半に溶連菌感染症を少し見かけましたが、これから冬場に向かって次第に多くなっていくでしょう。

 感染症ではありませんが、秋口には喘息発作をおこしやすく、とくに雨の日や低気圧が近づいている時は要注意です。また、ブタクサ、ヨモギなどの雑草類による花粉症が多く見られます。
 本格的な冬を前に、今年もインフルエンザ予防接種をおすすめしています。必ず流行する病気ですし、脳炎・脳症などの重い合併症も心配です。ぜひワクチンを受けて下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL0255-44-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■9月の予定

院長出務
  ・上越市乳幼児健診 5、19、26日
  ・上越保健所未熟児相談 18日
  ・谷浜小学校健診 12日
有線放送「健康ライフ」 15日朝6時〜
  「新しい医療費助成制度、他」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=事故予防
  (第5週=Q&A特集)

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