2001年10月号(130号) 


 先月の半ばから朝夕冷え込むような日が多くなりました。そして、予想通り喘息の発作をおこしている子どもたちが増え、やっぱり季節の変わり目なんだなと実感しています。

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今月の話題
 ●テロや戦争のない世界に
 ●10月より「アレルギー科」も標榜します
 ●短信
 ●子どものアレルギーの病気
 ○10月の感染症情報
 ○10月の予定

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■テロや戦争のない世界に

 先月は大変な事件がおきました。アメリカでの大規模な同時テロです。そのあまりの卑劣さに言葉を失いました。
 しかし、アメリカが「報復」としての戦争を準備し、日本などの国々がそれを支援しようとしていることには、疑念を覚えています。今回の容疑者はきちんと裁判を受け、犯人であることが確認できたら、厳正かつ厳重に処罰されるべきです。しかし、アフガニスタンを攻撃することは、罪のない民間の人たち(とくに子どもたち、女性、老人)を多数殺傷することになります。はたして「近代国家」として許される行為なのでしょうか?
 武力や戦闘によらず、平和的に紛争を処理することに、人間の英知を結集すべきだと思います。

■10月より「アレルギー科」も標榜します

 これまで当院は「小児科」を標榜していましたが、今月より「アレルギー科」も加えることになりました。
 子どもたちのアレルギーの病気というと、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎などで、これまでも診療の中心でした。食事や生活の改善については、栄養士なども参加して指導しています。これからはその体制をさらに充実していく方針です。
 どうぞよろしくお願いします。

■短 信

今月19日よりインフルエンザ予防接種を開始します。すでに予約を受け付けていますので、ご希望の方はお早めにお願いします。
先月より乳幼児医療費助成制度が拡大しています。窓口に「受給者証」をお持ち下さい。
今月、上越市長選挙が行われます。どの候補が、医療費助成の拡大などの「子どもに優しい」公約をしめすか、しっかり見極めたいと思います。

■子どものアレルギーの病気

 小児科というと、以前は風邪や胃腸炎などが主な病気でした。近年は、食生活や衛生環境が向上した結果、急性の感染症が減り、変わってアレルギーの病気が増えています。
 生まれて半年ころから食事によるアトピー性皮膚炎が出現し、2歳ころにはダニやほこりのアレルギーが加わって気管支喘息をおこしやすくなります。喘息は小学校にあがるころにはあまり発作をおこさなくなりますが、アレルギー性鼻炎・結膜炎はむしろ強くなっていきます。花粉症になると、大人になっても悩むことになります。
 6歳ころの子どもたちへの調査では、2割の子どもたちが「喘息」と診断されているか、または風邪などのときに「ゼーゼーする」と答えます。つまり、相当多数の子どもたちがアレルギーの病気を持っていることになります。

 アレルギー病は、どうも文明の発達とともに増えてきているようです。生まれながらの体質に加えて、食事、ダニ、空気の汚れなど、今の社会が抱えている問題がそのまま反映しているといっても過言ではありません。
 でも私たちは手をこまねいているわけではありません。アレルギー病の最初のきっかけは生後すぐからの母乳・ミルク・離乳食などであることが分かっています(時には妊娠中の食事も)。持って生まれた体質は変えられないにしても、アレルギー病を引き起こさないよう、あるいは、なってしまっても軽くすむよう、食事や生活の注意を払っていって下さい。
 また、アレルギー病は慢性のものですから、長いおつき合いが必要です。そして、肝心なことは、子どもの生活や発育・発達をきちんと見ながら治療していかなければならないことです。「病気」の治療を徹底した結果、その子の発達に障害をおこしてはいけません。子どもの心の問題にも、暖かい配慮が必要です。

 アレルギーの病気については、こういったことに総合的に取り組みながら治療を進めていきたいと考えています。ご心配なことがありましたら、どうぞご相談下さい。
 (当院ではこれまでも診療や各種相談を通じて、アレルギーの病気に対処してきました。今月より「アレルギー科」も併せて標榜し、より一層の診療の充実を図っていきます。)

■10月の感染症情報

 9〜10月は一年でもっとも風邪などの感染症が少なくなる頃。今年も同じ傾向でした。
 その中でも、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は春より引き続き小規模の流行が続いています。伝染力がさほど強くないために、一挙に流行するということはないようです。手足口病はむしろ9月に若干増えたのですが、これからは少なくなることでしょう。
 冬場に多い溶連菌感染症嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が、少しずつでてきていました。寒い時期に向かい、次第に増えていきますので、ご注意下さい。

 この季節は喘息発作がおきやすく、気管支の弱いお子さんは注意が必要です。普段から手元に発作止めを用意するなど、備えをしておいて下さい。(「ヘルス・レター」シリーズに、喘息について新たに4タイトルを作成しましたので、参考にして下さい。)

 また、冬場はインフルエンザの流行が心配です。できるだけ年内に予防接種をすませておかれるよう、お薦めしています。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL0255-44-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■10月の予定

院長出務
  ・上越市乳幼児健診 10、24日
  ・聖母保育園健診 3日
  ・有間川、長浜保育園健診 17日
  ・清里中学講義 31日
  ・全国病児保育協議会 27-28日
有線放送「健康ライフ」 20日朝6時〜
  「インフルエンザ予防接種など」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=事故予防
  ・第5週=Q&A特集

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