2001年11月号(131号) 


 今、小児科外来はインフルエンザ予防接種でにぎやかです。備えあれば憂いなし。
 10月31日にやっと予防接種法が改正され、高齢者への公費負担が行えるようになりました。これは昨年から国会にかかっていた法案。やっとです。日本の「危機管理」はどうなっているんでしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今月の話題
 ●喘息児にはつらい秋でした
 ●新しい上越市長に望む
 ●短信
 ●母乳とアレルギー
 ○11月の感染症情報
 ○11月の予定

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■喘息児にはつらい秋でした

 今年の秋は寒暖の差がとても大きいようです。日中はクーラーをつけるような日でも夜になると冷え込みます。かと思うと翌日にひどい雨の降る日もあります。
 こんな気候の移り変わりの激しい秋はあまり経験がありません。でも・・冬の訪れはもうすぐですね。さあ準備にかからなくては。
 ここ2か月ほど、大きい喘息発作をおこしている子を例年以上に多数みかけました。(まさか先月から「アレルギー科」を標榜したせいではないでしょうね。)
 喘息発作は気象条件に左右されるので、喘息のお子さんにとっては過ごしにくい秋だったようです。本格的に寒くなるとまた落ち着いてきますので、もう少し頑張って下さい。

■新しい上越市長に望む

 先月、上越市長選挙が行われ、新人候補が現職を押さえて当選されました。この方は保育園の園長をされたことがあり、政治的には未知数ですが、「実績」よりも「人柄」が勝敗を分けたようです。
 心の通い合う方に、暖かい市政をしていただきたいという市民の選択だったのでしょうか。
 少子化社会をしっかりみすえて、乳幼児医療費助成の年齢引き上げなど、「子どもたちに優しい」政策の実現に取り組んでいただきたいと願っています。

■短 信

現在インフルエンザ予防接種を実施中。まだ予約されていない方は早めにお願いします。
今月より65歳以上のかたには公費による補助制度ができました。窓口負担が1,050円になりますので、ぜひご利用下さい。
医院南側に20台ほどの駐車場を整備中です。今月中にはご利用いただけるようになりますので、よろしくお願いします。

■母乳とアレルギー

 先月、アレルギーの最初のきっかけを母乳が作ることもあるというように書きました。それは、母乳そのものが問題だという意味ではありません。
 アレルギーの元になるのは「異種タンパク」。つまり人とは違う構造をもったタンパク質が体内に入り、それを「異物」として排除しようと働くことがアレルギー反応のきっかけです。
 私たちは毎日多く種類の食品をとっていますが、それら全て完全に消化しているわけではありません。消化が不充分のまま吸収され、血液中を流れているタンパク質も多少はあります。妊娠中では胎盤ができる後期に、大きなタンパク質がそこを通り、胎児の体に入ることもあるでしょう。授乳中であれば、母乳の中に異種タンパク質が存在しているわけです。
 そう言った意味で、アレルギーの体質をもっている可能性のある赤ちゃん(または胎児)にとって、お母さんの食事の制限がとても大切になります。妊娠の後期から、離乳食の進んでくる生後8か月くらいまでの約1年間、お母さんに食事の取り方を工夫してもらっています(とくに卵と乳製品)。
 もちろん、母乳そのもののタンパク質は同じ人のもの(同種タンパク)ですから、それ自体はアレルギーにはなりません。食事制限が面倒だからと、粉ミルクにしてしまうのはちょっと問題ですね。
【当院では毎週木曜午前に栄養士による相談を無料で実施しています。また常勤の栄養士がいますので、診察の際にいっしょにお話することもできます。】


■11月の感染症情報

 先月(10月)はやはり子どもたちの感染症が少ない月でした。その中では、今年初めから流行の続いているおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)が規模は小さくなっていますが、まだはやっています。夏場に見かけなかった手足口病は、9〜10月に季節はずれの流行をしましたが、もうこれから多くなることはないでしょう。水ぼうそう(水痘)は少しだけでした。
 はしか(麻疹)の発生はありませんでしたが、全国的にはとても多く、注意が必要です。ワクチンを受けることで確実に予防できます。1歳を過ぎたら早めに受けて下さい。(当院では予防接種の徹底をはかり、万一の発生のときの二次感染の有無を知るため、来院児全員の接種歴をお聞きしていますので、ご協力下さい。)
 嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)や溶連菌感染症が次第に増えてきています。冬場に多くなる感染症ですので、ご注意下さい。
 先月後半よりインフルエンザ予防接種に精力的に取り組んでいます。年齢を問わず、多くの方に受けていただきたいと思っています。また今月より65歳以上の方には市町村からの補助がでるため、自己負担は1,050円ですむことになりました。ご希望の方は早めに受付して下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL0255-44-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■11月の予定

院長出務
  ・上越市乳幼児健診 21、28日
  ・谷浜小学校就学前健診 7日
  ・有田保育園健診 14日
  ・上越保健所すくすく相談 20日
有線放送「健康ライフ」 17日朝6時〜
  「インフルエンザ予防接種など」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=事故予防

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

このページの
トップへ

目次の
ページへ

このホームページ
のトップへ

(画面の左にフレームがない方)
ホームページのトップへ