2002年4月号(136号) 

 今年の春の訪れは早いですね。当地でも桜の開花宣言が3月30日に出され、史上最速です。
 でも、インフルエンザの流行が長引き、卒園式などで大変な思いをされた方もおられたようです。体調を整えて、よい新年度のスタートを迎えて下さい。

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今月の話題
 ●入園・入学の子どもたちへ
 ●短信
 ●学校伝染病をご存じですか?
 ○今月の感染症情報
 ○今月の予定

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■入園・入学の子どもたちへ

 4月は入園・入学、そして進級の季節。皆さん、おめでとうございます。春の暖かい日差しの中で、ひときわ光り輝いていますね。
 しかし、これまでとは違った集団に入っていくことで、子どもたちは大きなストレスを感じます。新しい環境に慣れようと、精一杯背伸びしていることでしょう。
 お昼間、園や学校で頑張った分、家ではゆったりと過ごさせてあげて下さい。そのためにはお家の人たちが、余裕をもって子どもたちに接してあげることも必要です。
 そして、「頑張るんだよ」という言葉かけよりも、「よく頑張ったね!」と誉めてあげて下さい。優しさに包まれた家庭で、じゅうぶんに疲れがとれ、落ち着いた気持ちになれれば、また次の日、元気に「行って来ま〜す!」と出かけてくれることでしょう。

■短 信

医院が不在時で、緊急のご用件の時は院長の携帯電話(090-3333-4388)へご連絡下さい。運転中や会議中などの時は留守番電話になっていますので、お名前、電話番号、ご用件を録音して下さい。後ほどお電話いたします。なお、内容によっては「電話再診料」を算定させていただくこともありますので、ご了承下さい。
新潟県の乳幼児医療費助成は不充分で、市町村の「上乗せ」が求められています。近隣の市町村では今月より頸城村で外来を1歳引き上げ、3歳までとしました。上越市が見送っているのと対照的で、見習っていただきたいものです。(すでに板倉町、三和村は就学前まで)

■学校伝染病をご存じですか?

 いよいよ入園・入学。張り切って登園・登校されることでしょう。でも、子どもたちは集団で生活すると、どうしてもいろんな感染症にかかりがちになります。
 一番多いのは普通の風邪(感冒)です。最初の半年ほどはお休みになることもしばしば(とくに新入園児)。そして名前のつく感染症にも、いずれかかることでしょう。
 軽い鼻水や咳ぐらいの症状であれば、通常通りの生活でかまいません。しかし症状の強い時はお休みですし、はっきりした名前のつく病気では「出席停止」の扱いになることもあります。この際は、治ってから「登校(園)許可書」が必要になります。
      
学校伝染病の分類
 文部科学省では学校でとくに注意をしなければならない感染症を次のように定めています。(【 】内は出席停止期間)
《第一種》
いわゆる法定伝染病で、特殊なものです。【いずれも治癒するまで】
 エボラ出血熱
 クリミア・コンゴ出血熱
 ペスト
 マールブルグ病
 ラッサ熱
 急性灰白髄炎(ポリオ)
 コレラ
 細菌性赤痢
 ジフテリア
 腸チフス
 パラチフス
《第二種》
学校で多く見かける感染症で、「飛沫感染」(唾液を介しての感染)するのが特徴です。
 インフルエンザ【解熱後2日間を経過するまで】
 百日咳【特有の咳が消失するまで】
 麻疹(はしか)【解熱後3日間を経過するまで】
 流行性耳下腺炎(おたふく)【耳下腺の腫脹が消失するまで】
 風 疹【発疹が消失するまで】
 水痘(水ぼうそう)【全ての発疹がか皮化するまで】
 咽頭結膜熱(プール熱)【主要症状消退後2日間経過するまで】
 結 核【病状により学校医その他の医師が伝染のおそれがないと認めるまで】
《第三種》
それ以外のもので、やはり学校などで流行しやすいものです。【いずれも病状により学校医その他の医師が伝染のおそれがないと認めるまで】
 腸管出血性大腸菌感染症
 流行性角結膜炎
 急性出血性結膜炎
 その他の伝染病

      
第二種の伝染病
 8つの病気が指定されています。それぞれ出席停止期間が決められていて、通常はこれに従ってお休みします。
 この期間を過ぎれば、本人の病気も回復していますし、伝染力も弱くなっているかなくなっているとみなします。主治医より「登校(園)許可書」を書いてもらって下さい(保育園などでは書類は不要なところもありますが、受診は必要です)。
 なお、学校医や主治医がこの期間を過ぎていなくても「伝染のおそれがない」と認める時には、早めに登校(園)してもかまいません。
      
第三種の伝染病
 第二種と同じような取り扱いです。
 「その他の伝染病」は、ケース・バイ・ケースで学校医などが判断することになっています。一部については、混乱を避けるために決めてあるものもあります。(以下は当地での扱いです。)
・溶連菌感染症:抗生物質を使用してから二日ほどたち、症状が落ち着いていれば登校できます。
・手足口病、ヘルパンギーナ:発熱などがなく、症状が軽い場合は、伝染性はさほど問題にならないので登校(園)してもかまいません。
・りんご病(伝染性紅斑):発疹がでた時にはすでに感染力がないため、全身状態に問題なければ登校(園)可能です。
 いずれも、本人が具合を悪くしているときには、ゆっくり休んでいて下さい。
      
 「伝染病」と呼ぶとこわいものというイメージがあるかもしれませんが、鼻風邪でくしゃみをしても他人にうつすかもしれません。社会生活をしていく上で、ある程度は「お互い様」ということだと思います。一つひとつの病気のことをよく知った上で、適切に対処して下さい。
【注】医師会の申し合わせにより、「登校(園)許可書」は無料です。


■今月の感染症情報

 今年のインフルエンザ流行のパターンは変わっていました。例年では1月にA香港型、2月にAソ連型、3〜4月にB型が流行するのですが、今年はA香港型の発生がほとんどなく、2〜3月にAソ連型の中規模な流行があり、3月にB型が多少加わっていました。年度末に重なったため、園や学校では大変だったようです。4月中には終息するものと思います。
 冬場に多い嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)、溶連菌感染症はやや減少、水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、手足口病が少ないながらもまだ続いています。
 りんご病(伝染性紅斑)が幼児・学童を中心に発生しています。普通のお子さんにとっては軽い感染症ですが、血液の病気を持っている方(日本人ではまれ)や、妊娠中の方がかかると心配です。
 当院でははしか(麻疹)の発生はありませんでしたが、全国的には問題になっています。1歳になったら早めに予防接種を受けましょう。新入園するお子さんは母子手帳で必ず確認し、忘れていたら至急受けて下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL0255-44-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■今月の予定

院長出務
  ・上越市乳幼児健診 10、17、24日
有線放送「健康ライフ」 20日朝6時〜
  「学校伝染病について」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=アレルギーの病気
  ・第5週=Q&A

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