2002年7月号(139号) 

 

 これから暑い夏になります。もっとも、サッカーW杯ですでに日本列島は加熱気味でしたが・・
 夏ならではの楽しみもいっぱいあります。夏ばてや事故などにならないよう、お過ごし下さい。 

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今月の話題
 ●子育てのナビゲーターしています
 ●夏の過ごし方と病気・事故の予防
 ●乳幼児医療費助成の一層の拡大を
 ○今月の感染症情報
 ○今月の予定

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■子育てのナビゲーターしています

 当院はインターネット上にホーム・ページを持っていますが、その中で医療相談にも応じています。全国各地から、ときには海外からも質問が寄せされてきます。毎日数件あり、回答するのも大変なのですが、でも困っていることをできるだけ早く解決させてあげたいと思って取り組んでいます。
 子どもの病気以外に、育児の質問もよく寄せられます。発達のこと、母乳や離乳食のこと・・すでに子育てを経験した人にとってはたいしたことがないことでも、真剣に悩んでいる姿を感じます。
 雑誌、テレビ、ネットなどで情報は大量にあります。でも、その質はどうなのでしょう。本当に子どものためになる情報ではないことしばしば。一般の方が情報の洪水におぼれてしまうこともあるでしょう。
 そんなときに、どうしてこうなのか、この方向に進むとこうだよ、などと少し道筋をつけてあげると、あとは自分で判断できるようになります。これも大切な子育て支援と考えて、そんなナビゲーター役もしています。

■夏の過ごし方と病気・事故の予防

 日本の夏は蒸し暑く、大人にとってもとても過ごしにくい季節です。子どもたちにとってはなおさら。上手に乗り切って下さい。
 暑さ対策としては、適度なクーラーの使用も必要でしょう。子どもは体温の調節が未熟ですので、湿度や温度をうまく調整して下さい。炎天下での外出は控えた方がよいですし、外で遊ぶときは帽子も忘れずに。熱射病・日射病などの熱中症などにならないよう気をつけて下さい。最近は子どもにも紫外線が有害とされていますので、UVカットの対策も必要です。
 汗を多くかきますので、水分補給も大切です。塩分も失われていますので、麦茶、果汁、イオン飲料を使って下さい。しかし、ガブガブ飲むと胃液も薄まりますし、糖分の取りすぎにもなります。ほどほどに。
 食欲は落ちるのが普通。外気温が高いため、体温を上げる必要がなく、冬場よりもエネルギーが少なくてすむからです。でも、「夏ばて」になってはいけません。おやつやジュースばかりということにならないよう、少しずつでもバランス良く、消化の良い物を食べさせましょう。
 食中毒が多くなるのも夏場の特徴です。ばい菌の繁殖が盛んになりますし、体の抵抗力も落ちています。食品の衛生には十分に気をつけて下さい。予防としては、手洗いをしっかりとし、調理器具はよく洗って乾燥させること、新鮮な食材をはやめに使い、長い時間保存しない、しっかりと加熱すること、などが必要です。
 あせも、とびひ(膿痂疹)などは夏に特有の病気で、いつも皮膚を清潔にし、かかったら早めに対処して下さい。おぼれる事故、交通事故、けが、やけどなどを起こさないようにすることも大切です。
 暑い夏ですが、いろいろと工夫して、元気に過ごして下さい。

■乳幼児医療費助成の一層の拡大を

 先日、医療法の改定案が衆議院で可決され、今国会中に成立する見込みになりました。財政難を背景に、医療費の窓口支払いや保険料のアップといった国民に負担増加を求める内容になっています。
 そんな中で注目されるのが、3歳未満児の窓口負担を現在の3割から2割に減らすことです(10月実施予定)。急激に進行している少子化傾向に何としても歯止めをかけたいという願いが込められています。
 しかし、実際にはほとんど現行と変わりません。なぜなら、すで全国の自治体で乳幼児医療費を助成する制度があるからです。本県でも外来については三歳未満児については1回530円の負担(月4回まで)以外は県と市町村で補助されています(1、2歳児は所得制限あり)。
 一方では県や市町村の負担はおおむね3分の2に軽減されるわけで、その浮いた予算で対象年齢を引き上げることが可能です。また、各市町村で行っている上乗せも、さらなる拡充ができることになります。
 全国では「就学前まで」「窓口負担なし」で助成するところが増えてきたおかげで新潟県はいまだ「後進県」です。法改定の趣旨である少子化対策のためにも、県や市町村の「子どもに優しい」対応をぜひ実現していただきたいと思います。

    <新潟日報6月28日掲載>

■今月の感染症情報

 先月(6月)は冬場の感染症が次第に減り、夏かぜなどと入れ替わったような月でした。
 冬の風邪の代表はインフルエンザで、今年は5〜6月にB型が流行するという異例の年になりました。下旬になりやっと下火になりましたが、暑い時でもはやることがあるのかと、とても驚きました。
 嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)、溶連菌感染症は少なくなり、水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)もさほどの流行ではありませんでした。
 夏かぜの中でヘルパンギーナが多くなっています。高熱と喉の痛みがありますが、3日ほどで自然によくなります。手足口病は冬に流行したためか、まだ見かけません。
 マイコプラズマ肺炎が多くなっています。小学生以上に多く、とても咳が強くなります。通常とは違う抗生物質を使う必要があり、診断をきちんとつけるのが大切です。(当院ではその場で分かる検査キットを導入しました。)
 先月ははしか(麻疹)患者の発生がありませんでしたが、各地でそうとう出ていて油断できません。1歳になったら必ずワクチンを受けて予防して下さい。

■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています

 TEL0255-44-7722(無料、毎週末に更新)
 FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
 上越有線放送=月曜18時〜
 ホームページにアップロード
 i-Mode携帯へ送信(無料、毎週金曜ころ)

■今月の予定

院長出務
  ・上越市乳幼児健診 3、24日
  ・上越保健所未熟児相談 10日
  ・「子どもの心」研修会(後期)受講 20-21日(東京)
新井中学PTAにて講演 17日
  「思春期の心と体の健康」
有線放送「健康ライフ」 18日朝6時〜
  「夏にはやる子どもの病気」
FM-J「Dr.ジローのこども健康相談」
 月曜午前9:15頃〜(76.1MHz)
  ・第1週=子育てアドバイス
  ・第2週=子どもの病気
  ・第3週=予防接種
  ・第4週=アレルギーの病気
  ・第5週=Q&A

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